第33話 エロ本屋さんを出入り禁止になった女
数年前まだ地元にいた頃、高校の先輩(もちろん女)とアダルトビデオやエロ本が売っている○○書店系列に出入りしていた。
私と先輩が、特別にエロかったわけではなく女性でもエロ本やAVが見たくても、恥ずかしくて借りたり買ったり出来ないだけで私と先輩は、それが平気で出来るだけなのだ。
私などは普通の書店でも、エロ本を買うのは平気だがダイエット本を買うのは恥ずかしくて他の本の下に隠すというオーソドックスな方法を取ってしまう。
「ぷぷっ、あの丸っこいのがダイエット本なんて読んだって、大して痩せないよ」
と思われるのが恥ずかしいのだ。
けれどエロ本は、表紙でお胸ポロンしている物であっても
「何かの資料です」
というようなフリでもするかのごとく、さらりと買える。
というわけで某○○書店に通っていた私たちは、お互いの趣味趣向を迷惑にならない程度の音量で喋りながら店内を物色していた。
店内が私たちだけならいいのだが、大抵は他のお客さん(もちろん全員男性)がいて私たちは出会おうと何とも思わないが、男性客さんたちは女性客がいるのが
とても嫌なようであっという間にお店に「女性のお客様はご遠慮ください」という張り紙をされてしまった。
けれど○○書店系は色々なところにあるので、私たちは別のお店に行った。
するとそこでもしばらくすると「女性のみのお客様はご遠慮ください」とまたもや貼られてしまう。
私たちも店内で自分たちの好みのジャンルやタイトルを見つけたら、つい興奮してお互いに商品を見せ合ってしまうので、うるさくはしていないのだが余計に目についてしまったのだろう。
女だってエロ本やAVが見たいのだよ。
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