補足:古都アルカナポリスについて

 大国レス・プブリカが誇る叡智と文化の結晶にして、同国において第4位の規模を持つ大都市である。

 現実世界のイメージではコンスタンティノープル(現イスタンブール)に酷似していて、二つの海の境目になる細い海峡を臨む様に鎮座している。東西貿易航路のちょうど真ん中に居座っているため、この都市を支配することは世界の経済を支配することになる。

 また、有名なアルカナ大図書館をはじめ、大神殿や古都博物館といった古くからある重要建築物が揃っており、その文化的価値もまた計り知れない。上下水道も完備され、都市の周囲を海と三重防壁に守られている住環境の良い都市でもあるのだが、実は結構山がちな地に建てられているせいで自由に使える土地が限られているうえに、重要拠点ということで国有地の割合がかなり多い。なので、住民たちはぎゅうぎゅう詰めに住まざるを得ず、広い庭付きの家に住みたい人や、都会の喧騒が苦手な人にはおすすめできない。

 また、大図書館で極稀に化学薬品による事故が起きたり、魔法の試しうちの被害が出たりと、危険なアクシデントにも注意が必要である。


 古都という由来は、伝承でこの地に古代文明の首都があったと伝えられているからであり、その古代文明の名を、ずばりアルカナ文明といった。それにちなんで、アルカナの都市(ポリス)という名前が付けられた。

 現在では共和国(プブリカ)6都とよばれる代表的な都市の一つとされ、その要塞は建国史上、無敗を誇っている。ちなみに、他の5都は首都の『大都イシュタル』、西の大神殿を持つ『聖都ヘクサポリス』、東の玄関口にして、運河の中継点『東都イシス』、南方大陸支配の要『南都ユーフォリア』、そしてこの国の発祥の地である『旧都ニーチュ』がある。

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