欲望の庭と歪な人々

4.1 心当たり

 ウトゥピアが研究施設に籠ってから、数日が経過した。彼女は地上へと戻ってきてから一度も、自らが座すべき塔の頂上へと、戻っていない。

 髪の毛はぼさぼさになって、資料から滲んだインクが衣服の袖口を黒く染め、周囲は漂う埃ばかりが数を増している。

 天空の庭園中を満たす仕組みの数々を生んだ研究施設も、今や、鬱陶しい塵の吹き溜まりと化していた。この場所には窓があったが、山積みになった資料と、巨大な実験用器材が、とっくの昔から、光の侵入を拒んでいる。尤も、雑多な機器が発光するから、ある程度は明るい。そんな環境だから、ウトゥピアには、今が何時で、外がどうなっているのかが、ほとんどわからなかった。

 ほとんどと言うのは、街の様子とか、人々に関してならば、おおよそ想像がつく、という意味合いだ。要するに、イリオスは何も変わっていないのだろうと、彼女は考える。人々は歓楽に興じ続け、街は彼女の提案なしには発展する事を滞らせているに、決まっているのだ。

 ここ数日間ろくに食事も口にしなかったから、彼女の体力は、限界とまではいかずとも、八割程度は消耗していた。立って、手を動かし、頭を使うにしては、酷だ。だが、側近の口達者な男性が、食事をとらなければ云々などと言いながら、研究施設に踏み込んできて、そちらの工面をしてくれたお陰で、わざわざ外に出る必要が、完全になくなった。彼女にとっては、概ね良い事なのであるが、反面、側近の男性が良くお喋りをして行くから、それに関しては不良だ。

 永久を、手に入れる。この常識外の命題を達成しようと奮起しているウトゥピアであったが、限界を感じていた。否、限界に到達し、目前でそれを垣間見ている。彼女は、五体をフル活用して動き、考え続けた結果として、ある到達点が見えてしまったのだ。


 エクスクルーシヴは、生物、物質を問わない。その対象の持つ何らかのファクターが、一つでも世界の法則を無視していると、その時点で、エクスクルーシヴとして成立する。しかし、いずれにせよ、生まれた瞬間――つまり、先天的に世界の法則を外れている事が、大概であった。後天的に世界の法則から脱するというのは、対象の本質を、外から改める操作――”アンロック”が、必要となってくるのだ。

 そもそもエクスクルーシヴは、”ならんとする”という観点よりも、”世界の法則から外れた要素を獲得できた”という事実が重要であって、その結果として、エクスクルーシヴという存在に、初めて昇華できる。ウトゥピアはまず、この事実に到達した。次に彼女が至ったのは、異なる性質を持ったエクスクルーシヴを組み合わせると、新しい性質のものを生み出す事が出来る、という”程度の”結果である。

 つまり、ウトゥピアは、自らに宿った太古の力を用いる事で、対象の観測を数限りなく行った結果として、”概念的に”、世界の法則の根幹に触れる事に、成功したのだ。

 だが、そこが限界だった。即ち、概念的にアプローチすることで、世界の法則を脱し、永久を獲得する事に、行き詰ってしまったのだ。

 だから、彼女は、概念的でなく、”理体的”――要するに、科学的な観点から、永久の命を獲得する為、生命が生命たる、具体的な仕組みにフォーカスして、実験を重ねた。

 ところが、それに関しても、極めて困難であった。

 人体を構成する細胞の分裂回数には、限りがある。故に、ある一定の回数分裂が行われると、やがて細胞分裂は停止し、人は死亡する。また、細胞は、分裂する際に、自らに書き込まれた情報を、分かたれた細胞へと譲渡する。だが、分かたれた細胞に書き込まれる情報は、分裂を繰り返す内に、エラーを生み出す。まるで、世界がエクスクルーシヴという例外を生み出すように、だ。僅かに生まれたエラーが蓄積すると、いずれ細胞は、自己修復や、分裂そのものを行えなくなって、死ぬ。結果として、人の体は、朽ちる。

 強引な方法として、完全な状態の細胞を幾らかストックしておくことで、分裂限界が近づいた全ての細胞と入れ替える、という事もできるが、体を再構成する段階で、その個人は消える――即ち、器だけを新しくして、中身が死ぬ、という事実が判明した。脳の内容を太古の力に書き込んで、何らかの媒体に記録する案も考えたが、それでは、中身が死んでいる事に他ならない。

 尤も、生命活動を一時的に停止させて、保存する事までは可能であった。が、それ以上に、どうしても至れなかった。

 度重なる実験の結果から、彼女は、世界の法則から意図的に脱する事が、いかに難しい事であるか、と、永久を手にする為には、生命活動そのものがあってはならない、という事を、同時に知った。

 仮に生命活動を一時的に停止させて、永久であると言えるのならば、どんなに楽な話であろうか。でも、それでは当然、意味がない。

 

 結局ウトゥピアは、今までの研究や実験の副産物として、太古の力の増大と、生命活動を一時停止させる装置を手に入れる。勿論、そんなガラクタがあったところで、彼女の目的は全く達成されていない訳だが。だから彼女は、頭を抱えて、到達点にて、延々と立ち止まっている。

 傍目には、立派な研究であり、成果も残したのだろう。しかし、イリオスの瓦解が防げないのでは、意味がないのだ――。




 仄暗い研究施設の中で、両肘をたてて手を組み、ウトゥピアは頭を捻る。永久を求めても、手に入らないし、これ以上考え込んでも、彼女からは何のアイディアも生まれない。

 それがわかっていながらにして、彼女はひたすらに、続ける。

 大きな机の上で散乱した資料が、ウトゥピアの座す椅子の周囲、地面まで占領している。お構いなしに足を組み替えたら、踏みにじった際に紙が捩れたのだろうか、カサっと小さな音がした。

 それに混じる形で、ひと際目立つ騒音が、ウトゥピアの背後から生み出されて、隅々を駆け巡った。

 研究施設を閉ざす、高さ六メートル以上ある扉が、誰かの入室を許した音だ。

 強烈な光が、あらゆるオブジェクトに当たって、乱反射して、全てを白に染め上げた。暗澹に目が慣れていたからだろうか、それは一等眩しく感じられる。イリオスの新鮮な空気が、遅れて彼女に届いて、髪と紙を吹き散らかした。

 ウトゥピアの思考は、中断される。

「ウトゥピア。食事を持ってきた」

 想像するまでもなく、側近の男性だった。

 彼の足音が近づいてきて、やがてウトゥピアのすぐそばで止まった。

「なぜ君は――」「無口なのか、でしょう。聞き飽きました」

 いい加減に、お喋りにはうんざりだ。だからウトゥピアは男性お得意の台詞を無理やりねじ伏せて、組んだ手を乱暴にほどき、椅子を倒す勢いでもって立ち上がった。

 椅子は、ガタンと、悲鳴を上げる。

 完全に目が慣れた訳でないから、やや眩しいが、男性の目は、黒々と、かつ、丸々としている。

「はやくそれを机に置いて、立ち去ってくだ――」


 唐突に、視力と聴力が、ウトゥピアを置き去りにして、どこかへ抜けて出てゆく。直後に、彼女を支える地面は、覚束ないものとなって――。


 ガシャン! と、極めて耳障りな音がして、彼女は自分の感覚を、取り戻した。

 強い力で地面に引っ張られる。更に、かなり近い距離に側近の顔がある。そんな彼の表情は、見せたことのない複雑なものとなっていた。

「おい、大丈夫か」

 言われて、焦点をしっかりと合わせたら、側近の顔を挟んで、遥か遠くに、天井が見えた。どうやら、ウトゥピアは知らぬ間に、仰向けに倒れこんでいたらしい。

 意外にも力強い彼は、彼女の体が落下する直前か、あるいはもっと前にか、支えてくれていた。

「言ったろう、食事をとらねばならないと」

 側近は、ウトゥピアの体躯を優しく地面に横たわらせた。彼女は何とか起き上がろうとしたのだが、思うように力が入らないから、手足を見苦しくじたばたさせる程度で、何もできなかった。そんな状態の彼女に気付いた彼は「そのままでいい」と言うものだから、ウトゥピアは珍しく、彼の言う事に従わざるを得なかった。

 側近は、良く喋り、ぶっきらぼうで、無能だ。

 そして側近は、地上の人々と同じような純真さを瞳に宿しており、イリオスの民ではあり得ない、他者の心を慮る親切心をも持っている。それは、ウトゥピアに対してばかり向けてられている訳ではない。彼は、塔の作業に従事する者にも、隔たりなく接するのだ。

 ウトゥピアは、かすれて消えかかっている、彼にまつわる数々のシーンを、それとなしに思い起こす。名前こそ、関心がないからどこかに埋没してしまっているが、彼の人間性を象徴する多くの場面は、紛れもなく、イリオスで僅かに残った、善性の象徴だった。

「食事を落としてしまった。新しいものを用意するから、君もこい」

「……私は――」「いいから、くるんだ」

――次の瞬間、体が浮いた。


 今まで、無能な彼は、自らが無能だと気付いて、ウトゥピアの後ろを追っかけてばかりいるものだと、本気で思っていた。しかし、今の彼は全く違う。人類で最も優れた彼女の言葉を封じて、有無を聞かぬ内に、彼女の体を持ち上げて、研究施設の外へと、歩んでゆくのだから。

 背と、膝の裏に、全ての体重が委ねられる。力強い彼の、割かし太い腕が、ウトゥピアに食い込んで、若干の痛みを彼女に伝えた。

 抵抗する気力がなかったかと問われれば、嘘である。

 でも、抵抗など、できる状況でない事は、確かだ。

 何しろ、心が、抵抗をするなと全身の力を奪ってくるのだから。

 ウトゥピアは、側近の腕の中で、彼の歩みに揺られて定まらない焦点を、必死に、彼の顔へ固定する。扉から溢れた強い光に照らされた彼の顔が、いつもより燦然としているから、眩しくて、目を瞑った。

 規則的な揺れと、足音。それが心地よくて、意識が低下してくる。

 彼は、女王に相応しくない、こんな体たらくに気付いたのだろうか、珍しく、最後の最後まで、何も言わなかった。




 踵が、柔らかい地面に触れた。次に腰が着地し、背中が沈み込んで、最後に後頭部が置かれた。

 ウトゥピアは、連日の活動によって精神が高ぶっていたからだろうか、それらの感覚を鋭敏に捉えて、すぐに覚醒する。長い事移動していた訳ではないが、どうやらまどろんでいたらしい。

 目を開けると、やはり、ベッドの上へ、体躯が置かれた所だった。側近は、彼女を丁重に寝かせた後、足早に部屋を後にする。

 部屋は、医務室とか、仮眠室とか、そういった目的で作られた場所ではない。単に、塔の中にある、一般的な個室だ。であるから、普遍的なテーブルや椅子、それから、ウトゥピアが横たわったベッドと、ありきたりな日用家具が、置かれていた。

 真っ白い部屋の中で、外光が乱暴に暴れまわるから、目を眩まされて、ウトゥピアは眉に皺を寄せる。重たい全身に力を込めて、緩慢に上体を起こし、ベッドから足だけを放りだしたら、シェードを閉める前に、目が慣れてきてしまった。

 気分が、滅法優れない。食事をとらなかった結果でなく、気持ちがつかえているのだ。

 ウトゥピアが何もせずとも、問題が起こりさえしなければ、しばらくは、天空の庭園は安泰だろう。が、こんな所でダラダラとしている暇は、無論、ない。しかし、普段なら絶対にありえない事だけれど、側近の態度が気になって仕方ないのだ。だから彼女は、目的以外の事に時間を割くなど、万に一つも考えられないと認めた上で、こうして、無駄な時間を消費している。

 初めての経験だった。

 一体、側近はどうしてしまったのだろうか。

 否。自分は、どうして彼の提案を、拒否できないのだろうか――。

 右腕を見る。生々しい傷跡が、残っていた。それは疼く事で、彼女を無駄な思考から引き戻す。

 暫く、固まった状態でいると、再び部屋に、側近の男性が入ってきて、ウトゥピアの座ったベッドの直近に置かれた、背の低い机へと、トレーを置いた。黒いシンプルなトレー上には、白い皿が二枚。それぞれに、黄金色のスープと、二つの丸いパンが入っている。

「君が懸命なのは良い。だが、何度も言うが、食事を取ってからでは、まずいのか」

 側近の男性が、ウトゥピアから離れる。窓際まで行った彼は、椅子を部屋の中央――ウトゥピアの方へと向けて、大股を開いて座った。

 スープの表面が、微小な波紋を無数に作る。

「時間の無駄です」

 喋りたくなど、なかった。それでも、不自然な空気に耐えられなくなって、思考を外部に漏らす。もはや、屈辱とか、彼に対する怨嗟とか、そんなものは一切なかった。いや、そもそも、ウトゥピアは女王として――一人の人間としての沽券など、この瞬間に限って、感じてすらいない。

 空虚な心は、複雑に絡んでいた。

 室内が、静まり返る。せっかく側近の質問に回答したと言うのに、彼はそれを受けて、長い事黙り込んでいる。

 耐えがたい雰囲気が席巻する中、ウトゥピアの耳は確かに、息が吐かれる音を拾った。余りにも静かだったから、側近のため息が、良く響いたのだ。

「無駄な、ものか」

 側近が、割かし強い口調でもって、言った。

 顔は、真剣そのもの。少々の凄みをも、携えている。

「何の力も持たない私が、偉そうに言える立場ではないが、君がいなければ、人々は困る。君の有難みを忘れた者も多いだろうが、私は、人々に君が不可欠だと、忘れていないぞ」

 彼は、普段では聞けないであろう声音のままに、続ける。

「私は、君の傍に付き従う者として、君が間違えば正す。それが、無力な私の、唯一の仕事だ」

 驚くべきことに、彼は自身が無力だと、気付いていたらしい。

 だったとしても、人類の頂点であるウトゥピアは、彼に何も言えなかった。何しろ彼は、一切疑う余地など残さずに、完璧に、絶対的に、正しかったのだから。

 女王がいなくなれば、イリオスは朽ちる。だからこそ、彼女は永久を得るために奮起していたのだが、重大な役割を背負った者が、自らの体を顧みず、他の全てをほっぽりだすなど、本末転倒ではないか。故に彼女は、黙り込んで、湯気をたてなくなってしまった黄金のスープに目線を落としている事しかできないのだ。

 側近の役割など、とっくの昔に忘れていたが、今ようやく、彼自身の発言で、ウトゥピアは気付いた。

 彼の役割ではない。彼の有能さに、だ。

 側近は、女王の仕事を補佐する役割がある。逆に言えば、それだけである。ところが、ウトゥピアが側近を必要とした場面は、今までになかった。だから彼女は、記憶の彼方に、側近の役割を埋没させていたのだ。

 しかし彼は、『無力』だと、ウトゥピアの仕事を補佐する事が出来ない旨を、告白した。その上で、『間違えば、正す』と、自らの新しい役割を見つけて、今まさに、遂行しているのだ。紛れもなく、彼は有能な側近といえよう。

 側近が、立ち上がる。彼は、いつも以上の真剣さを携えたままに、何も言わず、出口へと進んでゆく。

 そんな彼の軌跡を目で追っていたら、ウトゥピアの前を通りかかった瞬間に、彼がこちらを一瞥するものだから、目が合ってしまった。普段ならば特に気にする事などない訳だが、この時ばかりは、いたたまれなくなって、彼女は彼から視線を逃がす。その先には、完全に冷え切ってしまったであろうスープと、パンがあった。

 扉が静かに開かれ、静かに閉じられる。

 ウトゥピアは、眼前の食事を茫然と眺めつつ、空に住む人々に対する考え方を改めるべきだろうかと、葛藤した。




 食事を終えたら、些か気力が舞い戻ってきた気がした。だからウトゥピアは、即座に研究施設へと舞い戻ってきている。側近に対して思うところはあったのだが、だからと言って、手を止める訳にはいかない。尤も、止まっている手を動かす為には、新たなるアイディアを提案する必要があるからこそ、椅子から不動で、延々と頭に鞭を打ち続けているのであるが。

 永久というテーマを、彼女が超える事は、出来ない。力を用いても、科学力を用いても、絶対に不可能である。枷となるのは、生きているという事実。しかし彼女が生存していなければ、イリオスはやがて朽ちる。ならば彼女は、永久を獲得せずに、イリオスを存続する代替案を捻出しなければならない。


 固く目を瞑って、考える。


 ヒントは、エクスクルーシヴ。生まれた瞬間から、世界の枠組みをはみ出た存在。更に、永久の枷となる生命を、持たないもの。


 頭の奥深くに眠っている知識の全てを、極限まで、引っ張り出す。


 考えれば、必ず思いついた。

 手を動かせば、必ず成功した。

 そんな彼女が初めて突き当たった障壁。そして、乗り越えねば、全てが瓦解してしまう、最も重要な課題。


 持てる全ての知恵を、絞って、絞って、絞り尽くす。


 やがて、究極の課題の突破口が、見えてくる。固く閉じられた瞼が、空気のように軽くなって、解きほぐされた。


 何のことはない。

 永久を獲得する為には、生存していては、ならない。つまるところ、選言的に考えて、死んでいる状態であれば、良い。そして、エクスクルーシヴは、生まれた瞬間から世界の枠組みを脱している事が大半であり、逆に言えば、誕生時からエクスクルーシヴであれば、外部から手を加える必要は、なくなる。

 ウトゥピアは、これらと、実験で得た結果を、総合的に考えた。

 生まれた段階は事後であるから、事前――つまり、生命を宿していない段階で、既に永久を獲得させておけば、事後に至っても、それを継続できる。また、異なる性質を持つエクスクルーシヴを組み合わせて、新しい性質のエクスクルーシヴを生み出せる事は、既に実験で証明済みだ。

 ウトゥピアは、永久を獲得する事が、できない。ならば、彼女が永久を獲得せずとも、”彼女程の優秀さを持っていて”、かつ、”初めから、生物の枠組みを超えて活動が継続できるエクスクルーシヴ”を、製作すればよい。勿論、素体となるエクスクルーシヴが、必要になる。加えて、エクスクルーシヴの組み合わせパターンを、幾つか試す必要もある。だが、生命が宿る前に永久を獲得したと観測できれば、命の枷から外れたも、同然なのだ。


 幸いだった。

 ウトゥピアには、”ストック”がある。新しい仕組みを作成する為の材料は、既に手中にあるも同然だ。本来ならば、手に余る存在だと保護した訳であるが、”それら”が有効活用できるのであれば、そうしない手は、ない。

 目を見開いて、彼女は立ち上がる。心当たりのある場所までは、遠くない。食事をしたからだろうか、体は幾らか軽かった。

 彼女は研究施設の大扉を急いで開き、足早に移動を開始した。

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