第14話 クララ、怒りの日を迎えるのこと

 本日分はクララにとっての“怒りの日”がメインとなります。


明治9年5月1日 月曜日

 五月祭にまったく相応しい素晴らしい日だ。

 おやおさんは木曜日に病気になり、五月の十日過ぎまで来られない。「日光を見るまで結構と云うな」と云われる日光へ行くには、今がとてもよい時期だと思う。

小野氏が昨夜見えて、ご自分の「貧しい、汚い家へ、貧弱なまずい食事!」をしに来てくれるように招待して下さったので、私たちはお受けした。本当に日本の社交辞令というのは厄介だ。

 母は今日気分が良くないので心配だ。ハイパー氏が祈祷会にみえて、とても素晴らしい集会ができた。主題は創世記第一章、天地創造だった。

 佐々木氏はとても興味をお持ちで質問し続けた。その後も残ってお茶を飲んで行かれたけれど、ご病気で眩暈がすると云われ、顔色が悪かった。

「日本の習慣ですと、漢文を習う女の人は殆どいません。読み書きを習うのは男だけです」

「女の人は男優が演じる芝居が好きなのです」

 佐々木氏が突然そんなことを言い出したので些かぎょっとした。私は別にそんなことを佐々木氏に言わせるようなことを何も口にしなかったからだ。


明治9年5月7日 日曜日

 今朝は九時から十時の間にかなりひどい地震があった上、天気はとても悪かった。

 水曜日に小野氏の新しい家に行ったけれど、一部屋限りの家だった。その後、茶屋で日本の食事を頂いた。いま丁度日本では、長い間水に浸っていた舟から、腐敗して虫の食った材木を取り、それで垣根や入口の側柱を作るのが流行っているが、誰が見てもとても美しいと思うものだ。

 オーシャニック号で郵便も着いた。財産と支払拒絶された手形に関して母には悪い知らせがあった。それからまた、富田氏から冷たい手紙が来た。前にはあんなに親しかったというのに、こんなことを書いてきたのだ。

『もし貴方たちが友達を持ちたかったら、聖書を教えてはいけない。誰も聖書やお祈りのことを聞きたくて貴方がたのところに来るのではないのだから』

どうやら高木氏が富田氏にこぼしたらしいのだ。「ホイットニー夫人たちが教会や祈祷会に出席させたがって困っています」と。高木氏はキリスト教信者なのでそうするのが務めなのに、余暇はみな、浅草で過ごしておられる。

 森氏は今日、お母様がご病気なので、七ヶ月ぶりに清国から帰国された。まだご自分の赤ちゃんもご覧になっていなかったのだ。


明治9年5月8日 月曜日

「ご心配おかけしてどうも申し訳ありませんでした」

 令嬢たちが今日またやって来た。おやおさんは長い間病気だったが、今日から再び私たちの務めが始まったわけだ。会議所がこの家の裏手の川に面したところに、私たちの新しい家の工事を始めた。

 大鳥圭介氏が午後訪ねて来られ、帰られた後、佐々木氏がみえた。

 今日は創世記から始めたが、とても面白く、佐々木氏は沢山質問した。集会後も長い間残り、母と話をしていった。

「お酒を飲むことはよくないことですよ」

 母がそう諭して以来、以前はお酒好きだった佐々木氏は友達が勧めても、断固として断っているという。どうしてかと聞かれると、佐々木氏ははっきり答えるそうだ。

「聖書にそれはいけないことだと書いてあると、ホイットニー夫人が言うからだ」と。

 ここに神の教えの一粒の種が蒔かれている。


明治9年5月10日 水曜日

 今日、母が松平夫人を食事にお招きし、勝夫人にもおいで頂くように伝言した。

 午前に令嬢達が来たが、私たちが彼らを二階の奥の部屋にアディと一緒に閉じこめてしまうと、彼らは縫い物をしたり、遊んだりして時を過ごしていた。母と私はかなりきびきびと立ち働いて、お客様を迎える準備をした。三浦夫人もみえた。

「雨がひどいわね。晴れそうにもないから、松平夫人はおいでになられるのかしら?」

 松平夫人は肺癌だ。人力車にせよ、馬車にせよ、車に揺られてやってくるのは辛い筈だ。

「いいえ、お義母さまはきっと来ると思いますよ」

 例のおっとりした口調で、しかし、おやおさんは迷いなく断言する。

「なにせ外国人の家に行ったことがないのですもの。今日の招待をとても喜んでおりましたから」

 そしてこう云うのを日本では「噂をすれば影」というらしいけれど、本当に松平夫人はおみえになった! 付き添いの人が二人、おすみのお父さんと女の人が一緒にだ。

「ご招待どうも有り難うございます」

 続いていらした勝夫人は、二人の「子猫」を連れて来られた。

「!」

 相変わらず勝逸嬢はとても綺麗で、美しい着物を着ていた。思わず見とれそうになってしまう。彼女ににっこりと微笑み返されるだけで、とても幸せな気分なれるのが不思議だ。

 母、富田夫人、盛、アディと私を入れて、我が家の人口は全部で十四人にもなった。お客様はとても素敵な役に立つ贈り物を下さった。しかし私たちは、日本のこのような習慣にどうしても慣れることが出来ないし、こんなことを考えてもいなかったので、ケーキと小間物しかお返しできなかった。

「お返しなど大名家の方はたいして気にかけたり期待などしないから、素晴らしい贈り物などあげなくてもよいのですよ」

 しきりに富田夫人はそう云われるけれど、どうしても気にしないわけにはいかない。

 ただ食事の方は殆ど全員が満足して下さったようだ。その後で母はもてなしとしてご婦人たちに家事的技能の見本をお見せした。ミシン、ドレス、ベット、掛け布団、羽布団などが何よりも皆さんの興味を引いたようだ。

 その間、父はおすみのお父様を喫煙するため別室に連れて行き、私は子供たちをチェッカーやジャックストローや輪投げといった、アメリカの遊びで楽しませた。

 それから大人たちが下りてきて、私たちと一緒に床に坐り、はめ絵やゲームに手を貸したりしたが、皆とても面白がっていた。

「今日は大変に楽しかったですわ」

 松平夫人は六時頃にお帰りなる時、はっきりと云われた。

「あれは松平夫人の本心で、よくあるような日本的儀礼ではないと思いますよ」

 富田夫人は、ご自身が日本人であるが故に、私たちに気を遣ってそう云って下さった。


 このように一緒に寄り集まって社交的に交わるのは、日本の婦人たちにとって本当にいいことだ。事実、この国では女の人は結婚すると、殆ど訪問することがない。結婚前だって、良家の子女なら深層に育ち、社会的儀礼や快楽はすべて男だけのものである。これは恥ずべきことだ。

 富田夫人はあらゆる面で新しい思想を身につけようとしておられる。いつだったか、あるお寺のそばを通った時のことだ。

「父があそこに葬られています」

 富田夫人は突然そう切り出してきた。

「ああ」私はそう答えてから、何か云わなくてはと思ってこう尋ねた。「他の日本人のようなお墓参りに行くのですか?」

「今年は行ってないけれど、去年行きました」

「どうして今行かないのですか」そう聞くと、静かに笑って、こうお答えになった。

「そうですね、父はあそこにはいませんもの。あそこにあるのは、塵と石だけですわ。石なんて拝むことはできません!」

 そう、夫人は分かっておられるのだ! 神様、あなたが夫人に崇められたいと望み、そうすることを命令しておられるのだということを夫人が理解できますように! 

 富田夫人が本物のクリスチャンであって欲しい。確かに夫人はキリストとその力を信じている。しかし、それが悪魔の信仰なのか、神の子の信仰なのか現段階では何とも云えない。それが良い土地に落ちた良い種のように本当のものであり、石だらけの地に落ちて、いざ証しを立てようという時に死んでしまうようなものでないことを願っている。


明治9年5月11日 木曜日

 いつもの朝の授業が終わると、母と富田夫人は勝家へ行った。母は木曜ごとに勝家のお嬢さんのお逸とおよねに縫い物を教えに行く。私は家にいてオルガンを弾いた。リビーおばさんが、この前の郵便で素晴らしい楽譜を二部送ってくれたのだ。

 しばらくして、コクラン夫人が小さいお嬢さんのモードを連れて来られた。とても素敵な方で、私と同い年のスージーというお嬢さんもいる。その子と知り合いになりたい。ウイリアムズ主教とブランシェー氏もおみえになった。


明治9年5月12日 金曜日

 今日はあまり気持ちのよい日ではなかったが、いつものように生徒たちに授業をした。

 三浦夫人がオルガンで「主我を愛す」を練習している。三浦夫人はとても覚えが早い。私たちは毎日、英語と日本語の両方でその短い賛美歌を歌っている。

 今日は私たちの綺麗な客間からの引っ越しだ。というのは、銀座の鯛味噌屋の二階にあるが学校には狭すぎるので、会議所がここ、木挽町十丁目にある我が家の客間と台所を校舎にするというのだ。

 それに伴って新たな私たちの家はもうじき出来上がるという話だが、まだ建築の兆しもない!


明治9年5月13日 土曜日

 今朝、富田夫人と二人で御菓子を焼いたので、とても忙しかった。ビンガム夫人が「若き主婦の友」という素晴らしい料理の本を送って下さったので、大変重宝している。

 十時にうちの近くの公園で、陸上競技協会が競技会を行った。裏の窓からこの競技場が見える。間もなく中原氏が来て、富田夫人と私に「見に行かないか」と誘った。

 私は「ほんのちょっとだけ行ってすぐ帰るならいいかな」と思った。しかし、この「ほんのちょっとだけ」という決心を守らなかったのが今更ながら悔やまれる。

 競技場の周りを歩いていると津田仙氏に会ったが、和服だったので通り過ぎるまで気が付かなかった。

 まだ五月だというのに、陽はとても暑く照りつけていた。しかも競技はつまらなかったので、中原氏の提案で競技場に隣接している精養軒に行くことになった。

 通されたのはとても感じの良い特別休憩室だった。経営者だか、副経営者だかがいて、窓辺に席を三つ取ってくれた。中原氏は一生懸命楽しくしようと気を遣って下さるのだけれど、私はなんだかつまらなくて、家に帰りたいと思った。

 ここで自分の気持ちに素直に従って帰っておけばよかったのだ。そうであれば、次に書くのも恥ずかしい、思い出しただけで憤りでかっとなる、とても嫌なことに遭わなかったというのに。

 私たちはそこで静かに坐って、高笑いのような人目を引くようなことなどもせず、低い声でお喋りをしていた。そこへ一人の外国人が入って来た。彼は一度は何も云わずに出て行ったのだけれど、間もなく若い男の人と一緒に戻ってきた。

 私は彼らを気にも留めていなかったのだけれど、やがて一人が突然叫んだ。

「あっちの窓の方がよく見えるぞ」

 男たちは無遠慮に私たちの座っているところまで来て中原氏と私の間に立った。中原氏は立ち上がってその人と握手して話しかけ、私を紹介した。

 握手だけはしたけれど、なんだか話をしたくなかったので、窓の方を向き、富田夫人を紹介もしなかった。その人は中原氏と、競技と音楽について少し話をした後、突然云った。

「坐りなさい! 坐りなさい!」

 その口調から、私に云っているのだとは思わなかったけれど、中原氏が坐ったので私も坐った。

「……なんとなく好きになれそうにない人だな」

 私はようやく自覚したのだけれど、中原氏は軽率にも彼に椅子を渡した。するとその人は椅子を中原氏と私の間に置き、私の方にじりじりと寄ってきたのだ!

 中原氏に窮屈な思いをさせたくなく、私の側に隙間があるので、こっちに寄って来るのだろうと思い、私が窓の方に詰めると、彼まで寄ってきた。

 プンとアルコール臭が鼻につく。それでも私は無知で何も気が付かなかった。その人は大人で、私はまだ子供だし、こんな若い子供に注意を払うなんて考えなかった。

 ところが次の瞬間、彼は……私の椅子の背中に手を置き、それから私の膝の上に手を滑らせて、私の手を握ろうとしてきたのである!

 初めて会う人の、そんな無遠慮な仕草に私は吃驚仰天したが「この人は酔っぱらっているのだ」という考えが突然閃き、飛び上がって中原氏の側に行った。

「!!!!!!!!!!!!!」

 あんまり憤慨していたので、何を云ったか殆ど覚えていない。多分「席を変えてくれ」というようなことだったと思う。それから心を落ち着けて、中原氏に向かって憤然と叫んだ。

「こんな侮辱には耐えられません。家に帰らせて頂きます」

 私の憤慨の叫びに、その外国人たちはさっと立ち上がり、もう一人と部屋から飛び出していったけれど、もう一人の方は依然として下品な笑いを浮かべていた。


 中原氏はすぐに立ち上がり、私について外に出たが、私はしばらくは口もきけなかった。

「本当にすみません、知らなかったものですから」

 必死に弁明する中原氏。

「私には分かっていました。入って来た時からお酒の匂いがしていたんですもの!」

 私が語気を荒げたのは、あんな人たちを迂闊にも呼び寄せてしまった事じゃない。中原氏がその外国人に非難や怒りの言葉を一言も云わないで、人を逸らさぬ、口先だけのような柔らかい態度で静観していたのがとても癪に障ったからだ。

もしウィリイか、知り合いのアメリカの青年だったら、あんな人はきっと殴り倒していただろう。それなのに、中原氏は「知りませんでした」としか云わなかった。

 もし中原氏が怒った様子を見せたら、私だってそんなに気を悪くしなかっただろうが、彼はただ私を見て微笑するだけだった。

 中原氏はいつもにこにこしている。決して苛立ったり、癇癪を起こしたり、人を馬鹿にしたりすることはなく、いつも笑みを浮かべている。しかし「何事にも潮時というものがある」のだから、にこにこもいい加減飽きが来る。

「あの方は本当に心配していらっしゃったんですよ、悪い人なんて今まで会ったことがない方だから」

 後で富田夫人がそう取りなされたけれど、きっとあの外国人はがっしりとした体格の人だったから、中原氏は怖かったのだ。

 中原氏は私が会った日本人の中で一番完璧な紳士である。それなのに、あれほど外国風の態度と作法を身につけているその中原氏ですら、婦人に対する本当の騎士道精神――日本人はあまりにも欠けているもの――を学んではいないのだ。

 ひどく不愉快だから、もうこのことはやめにしよう。

 特にこの国に来ている悪い外国人のことは随分聞いていたが、出会ったのは初めてだ。

 ああ、忌まわしい土曜日! 今朝跪いてお祈りした時、この明るい一日がこんな恥辱で終わろうとは思いもしなかった。

 でも私はこのことから教訓を学んだ。つまり、イエス様にもっと近づいて、清らかで汚れのない生活を送らなければならない! 

 そうすれば安全である、いや安全であるだけでなく幸福でもあるのだろう! そして、今イエス様と母のそばにいて幸せであるように、今後一生祝福を受け続ければ、私の運命は、それは幸せなものになるだろう!


【クララの明治日記 超訳版第14回解説】

「今回はクララにとってのまさに“怒りの日”でしたわね」

「“怒りの日”と云っても、決して“途中から文体が明らかに変わった”とか“公式にアップされていたCGが本編に使用されなかった”とか“攻略キャラが4人から予告なく2人になった”とかじゃないんだからね! 勘違いしないでよっ!」

「……『怒りの日、Dies iraeとは終末思想の一つで、キリスト教終末論において世界の終末、キリストが過去を含めた全ての人間を地上に復活させ、その生前の行いを審判し、神の主催する天国に住まわせ永遠の命を授ける者と地獄で永劫の責め苦を加えられる者に選別するとの教義、思想。または、それが行われる日』とwikiにはありますわね」

「……クスン。折角ツンデレ属性まで付加してみたのに、メイが構ってくれない(涙)」

「鬱陶しいからおやめなさい! 突っ込んで貰いたいならもっとスマートにネタ振りなさい、スマートに!」

「……は~い」

「では、本題に戻りますわよ。クララが中原氏に、ひいては日本人に欠けていると非難している騎士道精神。この場合は“男性は女性を必ず守るもの”という良い意味でのアメリカ人的考え方ですわね。この時代から百年以上経過した今日でも、あまり日本では根付いていないようですけれど?」

「別段女性蔑視の考え方がある訳じゃないと思うけど、どうしてなんだろうね? 普通の日本人だと、連れの女性が相手に絡まれたら手を引いてその場から逃げ出す、というのが一般的かな? つまり今回の中原氏の反応が代表的な日本人のそれだと思う」

「妥当といえば妥当な行動なのでしょうけれどね。根本的に“女性の誇り”を認めるか認めないかの違いなのではないかしら? ちなみに私の生まれた国ではこの場合、女性の誇り云々以前に“一族の誇り”になってしまうでしょうね」

「……うわっ、それって後が怖そう。我が国の場合、恥を雪ぐべき行動――物騒に云えば“仇討ち”だけど――の対象は基本的に“尊属”だけだからね。当然、妻や子供を殺されても仇討ち対象に出来ないし。“死神幻十郎”だって、妻の敵を討っただけなのに斬首にされちゃったでしょ?」

「時代劇とごっちゃにするんじゃありませんことよ! ……と云っても実際江戸時代に武士が妻の仇を討ったとしたら、良くて切腹、悪くすれば斬首かしら? ただ、なんとなく抜け道がある気がしないでもないけれど……そこの辺は超訳主、詳しくないようなので省略だそうですわよ」

「あと、やっぱり云われちゃったかー、と思ったのは中原氏のニコニコ顔に対する不満」

「これはそれこそ、フランシスコ・ザビエルの時代からですわね。『日本人は表面上ニコニコしているが、腹の底では何を考えているのか分からない』という評判は、現在でもそのまま通用するようですから」

「こういう時、どういう顔をしたらいいか分からないの……って、どう? どう!?」

「何を期待していますの、貴女は!? ま、今回ばかりはいいでしょう。確かにこの場合は“そういう反応”が正解なのでしょうから」

「よっし! 褒められた、褒められた♪」

「全然褒めてませんことよ!」

「でも、真面目な話、私の方からメイにしろ、クララにしろ、聞きたいんだけど、初対面で、言葉も通じない外国人にどんな反応するのが正解なわけ? 敵対心剥き出しにもできないし、オーバーアクションで抱擁したりするのは勘弁して貰いたいんだけど?」

「普通にすればいいじゃありませんの、普通に!」

「その“普通”ってのが分からないんだって!」

「……確かに“意識して普通にする”というのが一番難しいかもしれませんわね」

「でしょ? さて思わぬ話で長くなったので、クララの宗教観や津田仙氏についての解説はまた次回以降に、だって」

「次回は予定通り進むと、明治天皇の巡行の模様を現した貴重な記録からの紹介になる予定ですわ」

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