3-10 第1回ポニー討伐作戦会議


「じゃあまず、ポニーの弱点についてだ」


「あいつに弱点はねぇだろ?」


 勝利が当然かのごとく答える。


「確かに弱点はないが、勝利、お前はポニーに勝ってるところはいくつかあるだろ?」


「例えば?」


 彼には思い当たらなようだ。


「足の速さならポニーよりも上回ってるだろ?」


「んまぁ、そう言えば、足の速さならポニーかっているなぁ」


「だろ?」


「けどよぉ、それだけじゃポニーには勝てねぇぞ」


 勝利はいつもポニーと戦っては返り討ちにされているため、そのことはとても痛感している。真理がもそのことを知っている。


 真理守は続けてこう言った。


「他にも、ポニーには勝ってるかはわからないが、負けてないのもあるだろ?少し考えてみろ」


「うーん……そんなもんあんのか?」


 なかなかお思いつかないようだ。


「わかんないか……なんのために毎日戦ってるんだ?」


「それは、ポニーを倒すためにきまってるよ」


「それにしては分析をないのか…….」


「それは……って早く教えてくれよ!」


 勝利は、考えるのをやめて、聞いてきた。


「まぁ、いくつかあって、1つ目は、体力、まぁ、持久力、小学生の時、持久走大会でポニーより早くゴールしただろ?」


「あん時は最高だったよ」


「2つ目は機動力、ポニーもデカイのに機動力が高いけど、お前も負けてねぇし、すばしっこさを生かせば、超えられる」


「そうか?」


「そうだよ、お前は少し自信を持てよ、現実では、俺より勝利の方が強いだろ?」


「んまぁ、俺はポニー倒すために鍛えてるからな」


 自慢げに勝利が言う。


「けどよぉ、現実でのことをゲームの世界で、活かせるか?確かにSWセカンド・ワールドは、元のRWリアル・ワールドでのことにも影響されるけど」


「それだそれ、現実での力をあっちで利用するんだよ、特訓中に、連続飛び蹴りが良いっていってただろ?」


「なるほど、確かにあいつに負けてない機動力と体力を利用してあいつに連続で攻撃して、倒しきればいいんだな」


「そういうことだ、これは実際でも出来るんじゃないか?」


「あー確かに、いや大丈夫だ!基本的には俺だけの力でポニーを倒すからな、まぁ、この作戦は頭には入れとくがな」


「お前は俺が作戦考えてたって言っても、『いや、俺の力で倒す」って言ってるからな」


 真理守は、残念そうに言う。


「でもな、セカンド・ワールドでも、俺が慣れたら自分の力でポニーを倒すからな!」


「えー!?」


「そんな残念がるなよ、俺たちの中では真理守が1番、SWで、つぇからな!」


「そういえば、こっちで、ポニーの次に強いなには先輩は、SWではどうなんだろ」


 真理守は疑問に思う。


「まぁ、1年早いから、お前より強いんじゃないか?」


「普通に考えたらそうか」


「まぁ、真理守ならいつか勝てるよ」


「そうか、ありがと、勝利もいつかポニーに勝てるように頑張れよ」


「おう、そうだな、色々ありがとな〜」


 互いに感謝し合う2人。


「それじゃあ勝利、反射力を鍛えるために、対戦ゲームでもするか?」


「いいぞ、5時くらいまでやるか、その後宿題をやって、飯食ったらSW行って特訓に付き合ってくれ」


「で、8時になったら、ポニーと再戦か、いいぜ!」


 2人は、特訓の約束をして、ゲームを始めた。

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