3-8 魔理守と特訓3
〜〜〜〜〜優しい草原〜〜〜〜〜
「ここが優しい草原か〜」
勝利が、嬉しそうに声をあげる。
【優しい草原】始まりの森の道を進むと辿り着く草原。
「けど、ほんとに大丈夫か?」
魔理守は「大丈夫」と言うが、ここのモンスターは、一番低くてレベル6。彼が言うには、「レベルなんてある程度は戦い方でなんとかなる」そうだが、
「俺、お前みたいにうまく戦えねぇぞ」
「安心しろ、俺とお前は、この世界を楽しみに生きてきた同志だろ!」
「ああ、そうだ」
「俺も手伝うし、なんとかなる!」
「おう、わかったよ」
2人は共鳴する。
「おっいたいた」
ピョンビョン
「こいつは【キャンディボール】かぁ、レベルは6ちょうどいい!」
勝利はピョンピョン軽く飛ぶ。
「いくぞ!」
ビュッドガッ
勝利は、魔理守との戦いを特訓の時と同じように、背後に回り、思い切り蹴る。
「デューッ」
キャンディボールは、後ろを、振り向く。
「デュッ?」
勝利の姿はない。その瞬間、
ドガッ
「デュッ!」
勝利は畳み掛けるように飛び蹴りを色々な方向から蹴り続ける。
彼は、幼獣人だが、兎の獣人。蹴りの威力は高い。キャンディボールへのダメージは、4つもいや4つしか離れていない。ダメージもそれなりに入る。そして、
「デューー!」ガクッ
「よし、倒したぞ」
「最高だぜ勝利!レベルがまた1上がったみたいだ」
パンッと2人はハイタッチする。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後2人は、レベルが高いやつは魔理守も協力しつつ【キャンディボール】や、【草原ウサギ】を計7体倒した。
「あーあそろそろ近くの村に行って帰らないとな〜」
「制限あるし、いすぎてポニーと戦えなくなったらほんま畳んでだからな」
勝利は残念そうに言い、魔理守は頷きながら答える。
「って言うか、お前半日もたってないのにすごいな、もうレベル4だぞ」
「そういえば魔理守は、1日でレベル3って言ってたっけ」
「俺を超えたじゃん!」
そういえばとばかりに悔しがる魔理守。
「あと、あお……りん泣かしたんだっけ?」
勝利は軽く笑いながらからかう。
「あれは俺が悪かったんだ……何をとち狂ったのか……俺は人として最低だ……俺は人間失格だ……俺は……」
「あーごめんななんでもなねぇなんでもねぇよ、魔理守はしっかりと反省したから大丈夫だそ」
人生に絶望したかのように落ち込む魔理守を、必死になだめる勝利。
〜〜〜〜ワイ村〜〜〜〜
始まりの森には3つの行き先がある。
【優しい草原】【簡単な森】【甘口の川】
さらに、【優しい草原】から【力の草原】と【ワイ村】。
【簡単な森】から【獣の森】と【ケー村】
【甘口の川】から【魔力の川】と【エー村】へと続いている。
因みに【力の草原】【獣の森】【魔力の川】は、
初心者が500m位進むと通称初級の壁と呼ばれるモンスター各2種類いる場合があり、調子に乗って挑むと、大抵近くの村の休憩所送りにされる。魔理守の使い魔、一般的にはペットである【たかし】こと【デスリス】、【さんぺい】こと【ヘルハムスター】は、【獣の森】の初級の壁である。
「そんじゃー昼飯食ったら魔理守ん家行くわ」
「あおりんからメクトルきたから皆もいると思う」
「そっかー、てか、ムーファン連携するの忘れてた」
「戻ってからすればいいよ」
「そうだな」
【ドリームフォン】通称【ムーフォン】はSWセカンド・ワールドで連携すると、こちらの世界でも使うことができる。
「そんじゃ」
「あぁじゃあた後で」
「「ワールドチェンジ」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます