1-7 始まりの森 始まりのパーティ

「そういえば、あおりんの種族って人間なんだな」


「うん、そうだよ!」


 あおりんは、自慢げに答える。


「じゃあ魔法とか使わねぇの?」


「普通の人にあえてなって、それでどれだけ強くなれるかが、私のポイントだもん」


「まぁ、お前らしいな」


 先ほどの事が無かったのかのように、仲良さげに話しながら森を進んでいく二人。


 すると目の前に、「シャ~~」と鳴き声を鳴らすヘビのモンスター【ニメルスネーク】が木の上から現れた。


「1体か、あおりんやるか?」


「じゃあ、そうしよっかな」


 あおりんが銃を構えた。


 するとニメルスネークが、《ビュッ》と素早く二人の方に突っ込んできた。


 《バンッ》


 そこを尽かさず発砲する。


 銃撃が相手に命中し少し怯む、だが、まだ倒せていない。


 レベルはあおりんは7、ニメルスネークは3


 だが、あおりんが使ってる銃は、そこまで威力が高い訳ではない。


 また、種族は《人間》。人間が魔法を使用するには、例外もあるが基本的には魔法のスキルを習得しなくてはならない。


 あおりんは、魔法スキルを習得いないので、MPもあっても意味は無いようにも見える。


 だが、


「シャーー」


《バババババッッ》


 攻撃をしてきたニメルスネークにものすごいスピードで、銃を連射する。《拳銃スキル》だ。拳銃銃撃スキルもMPを使うことで魔法のようにスキルを使える。


 MPは精神的の体力のようなものなので、ポイントさえがあれば、超人的な行動ができる。


 ニメルスネークは、《バタッ》と倒れた。あおりんの勝利だ。


「どう?すごい?」


 自慢げに言うあおりん。


「ああ、すげぇよ、銃撃やべぇな!」


 見ていた魔理守は興奮気味だ。


 目の前で素早く攻撃してくる相手に、ものすごい速さで銃撃しているの見たら、SWセカンド・ワールドを心待ちにし、遂に来られた魔理守がそう答えるほうが自然だろう。


 感心した魔理守は「それぐらい強ぇならパーティは安心だな」と感心した。


「もう少し森を探索する?」


「ああ、する!」


 あおりんに聞かれたので、当然とばかりに彼は答える。


「まぁ、お金ないと買ってもらえないからね」


「あっそうだった」


 先ほど約束をしていたのを思いだした魔理守。


「んじゃいくか」


「りょ~かい」


 魔理守に笑いながら答えるあおりん


 そしてもう少し探索を続けようと2人は進んでいった。

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