1-2 世界の狭間での質問
今真理守がいるこの場所は、SW《セカンド・ワールド》 に入る前にこの世界での種族を確定する不思議な場所。
『この世界に入る前のあなたに、いくつかの質問をします』
女性らしき不思議な声が、真理守に聞こえる。
『あなたは、何になりたいですか?』
「俺は、善良な悪魔になって、魔王になりたい!」
真理守は、即答で答えた。善良な悪魔になり、魔王になりたい、彼の長年の夢である。
『そうですか、一部のRPGなどに登場する、白魔法 などの人を癒し、闇を払う聖なるの魔王になりたいのですか?』
不思議な声が、真理守に問う。
真理守は、少し考えて、
「うーん、少し違って、白魔術を使ったりする、聖なる魔王的なものというよりか、RPGとかの定番な魔王で、人と関係を結ぶような魔王になりたいんですよね」
彼は、話を続ける。
「魔王、悪魔=悪い敵、天使、勇者=正義ってのも
全部がそうじゃないと思うしさ、俺は人とつながる悪魔になって、そして魔王に、なりたいんです」
真理守は、自身のポリシーとも言える答えを不思議な声の主に話した。
『なるほど、一般的な悪魔で、それで、人と同じような感性の魔王になってセカンド・ワールドで過ごす、という事ですね』
不思議な声は確認の為の問いかけをする。
すると真理守は「はいそうです」と得意そうに笑みを浮かべながら答えた。
『わかりました、以上で質問を終わりにします。』
真理守に対する質問は終了したようだ。
[よし、もうすぐだ!!]
真理守は、ワクワクしながら、心のなかではしゃいでた。
『最後にあなたの種族は、悪魔です。ただし、レベルは初めは1なので、小悪魔からのスタートです。』
「あはは……」
[うわ...またあいつに可愛いとか言われるな]
真理守は苦笑いをしながら心の中で、軽く落ち込んだ。
真理守自身、外見も小柄で、髪の毛は少年にしては長く、毛質もサラサラであり、肌も綺麗な外見をしている。
通っている中学校でも、女子生徒から『可愛い』と言わている。さらに、幼馴染の同級生の少女にまりりんとよばれているため、男としてとても恥ずかしいようだ。
不思議な声はそんな彼の苦悩も知らず、
『それでは
苦笑いのまま真理守は光に包まれた。
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