過去改変もの、というのはゲームシナリオなんかでは鉄板で、ゲーミングと相性が良すぎてもはやリーディング主体のゲームでこれしか題材がないんじゃないかと言われてます。シュタゲ、life is strangeとか。元ネタのバタエフェにちなんで、たいていは変えないほうがマシだった未来が待っているのですが……
本作ではちょっとハードなSFファンなら誰でも思っていたことが最後になって姿を現します。そうなんですよね、バットエンドはわかるんだけど、普通にー考えたらこうなるに決まってるんです!なぜだれもやらなかったのか!? ……たどり着いつた答えはありますけど、ここでは語らず、まずは読んで、みんなで考えてみると面白いのかも。
文体は安定していて読みやすく、主人公も年齢相応の入り込みやすい人物像です。本を読みなれている方なのかな?
過去改変ものは手垢がつきすぎているので、もう一つ外連味があると、さらに面白いかなぁと思いました。でも最後のオチは、オリジナリティがあって、僕は好きです。