第12話 十を数えたら口から泡が出た
気絶するように眠ること30分、帰宅したと思ったら出勤の時間がやってきた。
昨晩、お湯を浴びなかったため、まず向かうは浴室である。浴室という名前が与えられているその空間は、空間と呼ぶのも烏滸がましいほどに小さい。
すでにその数は減ったが、かつて地球には電話ボックスと呼ばれる小箱型の通信機器が街中に突っ立っていた。私の所有する浴室とは、まさにこれに近い。
お湯を浴びたら、目が覚めた。そう思っていた矢先でした。
非建設的ナ日記 夜明あきら @yoake-akira
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