第2章 海竜の試練と絆の契約 前編

──此処は何処だ──

──狭く暗い──

──たった独り。ひとり、ぼっち──

──だれか──




 湖がうねった。

 男そんな気がして湖を見やるが湖に変化はない。水面月の光を浴びてきらきらと輝く。

 元々、湖がうねるという現象が起きる訳もないのだ。何かが湖で遊泳していたのを見間違えたか、きっと疲れているのだと、男はそれ以上気にも留めず再び歩き出そうとした。だが、男は自身の目の前に美しく妖艶な少女ともとれる女を見つけて足を止めた。

 月の光を受けてキラキラと輝く長い金髪。まるで湖のような美しい淡い水色の瞳。湖の畔で可憐に舞うその女性に男はいつしか見惚れていた。故に気がつかなかった、自身の背後より迫りくる水の塊に。

「うわぁ」

 男はそれだけ言い残し水にのまれた。

 湖にはまた、静けさが戻った。



「ベクツール村まであとどれくらいあるの?」

「そうだな。昼過ぎに町を出たから夕方から夜くらいには到着するだろうな」

「えぇ…まだそんなに…」

 ベクツール村レイドルフからほど近い場所にあり小さな依頼ではあるがその量の多さから暇ができては度々訪れていた。その為ガラハッド達は昼から歩き続けたところで大した疲労はないのだがロゼイアからすれば昨夜の冥屋跡地での戦闘やレイドルフでの戦闘もあったために疲れも溜まっているだろう。馬車を使うという手もあったのだが肝心のロゼイアにそこまでの資金がなかったのだ。

 そう。ロゼイアには借金がある。冥屋跡地での出来事はロゼイアも戦闘に参加した為に依頼料免除とし問題ないのだが店の改築費の方は全くと言っていいほどに支払いが出来ていない。レイドルフでの出来事もレイドルフの町長からの正式な依頼として処理され報酬が各個人に支払われた。が、ロゼイアの報酬は一部を店の改築費として徴収されている。

「それにしても珍しいな。ベクツール村からここまで高額な依頼届くというのも」

「えぇ。依頼の予測危険度はAランク判定。内容はいまいち不透明ですがここ数年これ程の依頼はこの辺りではありませんでしたから」

「予測危険度とかランクって?」

「予測危険度というのは読んで字のごとく、その依頼で予想される危険度のことです。AランクからEランクまでの五段階あり、Dランクまでは一般の人でもなんなくこなせるレベル」

「Cランクからは下級悪魔が絡む以来になる。Bランクからは中級悪魔が絡んでくるからちゃんとした悪魔退治屋に所属するか、ライセンスを取得しなければ受注することはできない」

 ケイとガラハッドがかわるがわる説明するのを聞き終えたロゼイアは一つ疑問に思う。

「その流れでいくとAランクだと…」

「あぁ、上級悪魔が絡んでくる可能性が高いな」

「やっぱり……」

「心配しなくてもロゼイアさんはすでに上級悪魔と戦えるだけの戦闘力はありますし、僕もガラハッドさんもついています」

 肩を落とすロゼイアをケイが励ます。確かにロゼイアはレイドルフでの戦いで中級悪魔のジャイアントクラブを倒している。ジャイアントクラブは中級悪魔の中でも強敵に属する悪魔でもある。上級悪魔の強さにもよるがガラハッド、ケイ、ロゼイア3人がいればまず問題はないはずである。

「ただ気を付けないといけないのはAランクからは悪魔の強さが跳ね上がることだな。お前も知っているだろう名のある悪魔たちもいるからな」

「名のある悪魔……」

「まぁ、詳しくはベクツール村に着いてからだな」

 そこで話を打ち切り、一行は再び歩き出す。


──ベクツール村・夕方──

「やっと辿り着いたぁ」

 到着後、ロゼイアはその場に座り込む。それを見たガラハッドはやれやれという顔で微笑する。

「どうする?さきに依頼主である村長のフリジットさんの所へ行くか?それとも…」

「宿屋!!」

鬼気迫る顔で告げるロゼイアにガラハッドは半分あきれながら応える。

「分かった、分かった。だが夜には話だけでも聞きに行くぞ」



──ベクツール村・夜──

「それで、フリジッドさん。依頼の湖の調査というのは?しかもAランク指定」

 フリジット──本名、フリジット・ベクツールは村の村長である。頭髪はほとんどが白髪。無理もない。フリジットは齢80を超える男性なのだ。

 60年前の大戦の時、当時20代で国軍の部隊長を務め、その剣術や魔法、精霊術に至るまで軍の中でもトップクラス。たった一人で敵軍1万の兵を食い止め10万人の命を救ったとされる伝説的な軍人。だが、数多くの勲章を授与されるもそれを拒み、受け取ったのは戦地から遠く静かな森林と湖の土地のみだった。その後森林を切り開いて村を開拓、大戦で傷つき軍へと戻れなくなった兵士や大戦で夫を亡くした女性や身寄りのない子どもを村民として招き入れた。

 又、ベクツールとは大戦で戦死したフリジットの親友の名である。やがてこの土地はベクツールとして広まり国からもこの土地をベクツールと定められフリジットも名をフリジット・ベクツールと改めた。

 フリジットは今なお王族や政府への発言権や、上級貴族顔負けの権力を所有している。

 80という老体となった今でも下級悪魔ならば祓うことはできる。又、現在は神聖術に長ける。

「ここ最近、村の者が湖から妙な気配を感じるという報告を受けてな。さらに数日前の夜、村の男が湖に行ったきり帰ってこんのじゃ。湖は行商人や村から隣町へ向かう馬車のルートの近くじゃから安全のため今は休んでもらっとる。別のルートを探そうにもこの辺は下級悪魔が多いからのう」

 いかにその男が一般人だったとしても湖は村から近いため逃げ切れないということもないだろう。という判断から最初はBランク判定だったのだが昼間、湖周辺を捜索したが近辺では発見できなかった。しかし、男が溺れたとも考えにくかった為に水を操る悪魔の仕業と考え、依頼はAランク判定とした。

「なるほど。そういうことですか。昼間の捜索で湖になんの異常もなかったということは夜間に活動する悪魔の仕業というわけですね」

 ケイの言葉にフリジットはゆっくりと頷く。

「だとしたら今から調査に向かうか。いいか?」

 ガラハッドは満身創痍のロゼイアに問う。

「ちょ、調査だけなら……」

 ロゼイアは疲れた声でそう答える。それを見たフリジットは問う。

「そちらの方は?」

「すみません、紹介が遅れました。こちら昨夜より冥屋に加入した、ロゼイアさんです」

 フリジットの問いにケイがロゼイアを紹介する形で答える。

 はじめまして、とロゼイアは短く挨拶しそれに倣いよろしく、と応えるフリジット。

「それでは失礼します」

 それだけ言うと3人はフリジットの家を後にする。3人が出て行った後の扉をじっと見ていたフリジットは小さく呟く。

「ほう、ではあの子が……」

 フリジットのその呟きを聞いた者はいなかった。


──ベクツール湖・夜──

「確かこの辺りだよね」

 ベクツール村を出て数分、村から湖はほど近いためすぐに到着した。

 ベクツール湖の広さは約1平方キロメートル。周囲長約8キロメートル。平均水深13メートル、最大水深25メートル。レイドルフを含むベクツール周辺では最大の大きさを誇る湖である。

「あぁ、そこに見えているのがそうだ。だが妙な気配など……!!」

 ガラハッドがそこまで言った時、突然背後に気配を感じる。柄に手をかけ後退しながら振り返るとそこには水の塊があった。ガラハッドが反応するより一瞬早くロゼイアが反応し、風の精霊術を纏った拳で殴る。塊は風によって弾け飛ぶ。

「大丈夫!?」

「あぁ。だけどロゼイア、なぜ…」

 ガラハッドの記憶が正しければロゼイアには精霊術の才能がない。才能がなくとも使うことはできるが実戦で通用するとは考えにくい。

「なんだか昨日修羅を使えるようになってからちょっとだけど前より精霊術が使いやすくなった気がするんだ」

「──そうか」

 確かに、修羅は自身の内に眠る力を解放させるため、修羅発現前と後では術の精度が変わったという話を聞く。より自身の魔力を引き出しやすくなったり、魔力の最大値が上昇するという話も聞いたことがあるガラハッドはロゼイアのそれも同じものだと考えた。だとすれば今後ロゼイアが精霊術の扱い方を上達させれば戦力の上昇につながる。

 何処で鍛えたかは分からないがロゼイアは元々ケイならずガラハッドでさえ上回るほどの拳闘術を身につけている。本人曰く護身用で昔住んでいた町で習ったと言っていたが既にただの護身のレベルではない。これに修羅や精霊術まで加われば、

「俺もうかうかしていられないな」

 自分を越えていく、そんな気がしてガラハッドは思わず微笑む。

 目を閉じ、ふぅ、と息を吐くと鞘から剣を引き抜き前を見据え周りの気配を気にしつつ剣を構える。

(──だが、まだ超えさせないぞ)

「!!ケイ!」

「分かっています!!」

 ケイは夜空に目を凝らしつつ銃を構える。上空から幾つか悪魔に似た気配を感じた。

「移動している…それにこの感じ、水の塊に感じたのとは違う気配」

 ロゼイアがそう呟いた後、続ける。

「多分だけど、水を操っている奴と飛んでいる奴らは違う奴だよ」

「飛んでいる奴らってことは複数体いるってことですか!?」

「くそっ!湖からの気配が大きすぎて分かりにくいな」

 湖の方からは依然として大きな気配がしている。

「感知できたのは3体だけだけど」

「上出来です!空の奴らは私がやるので地上のを2人でお願いできますか?」

「もちろん!」

「まかせておけ!ロゼイア、地上の奴の居場所はわかるか?」

 ロゼイアは頷くと先導していく。

 それと時を同じくして雲が風で流れ月が顔を出す。ちょうど今日は満月だ。月光が優しく森を、湖を明るく照らし湖面が光を反射してキラキラと輝く。

「運がいいな。これなら気配を読まなくても狙い撃てる」

 ケイがそういうと同時に空飛ぶそれが木々の隙間から姿を現した。それを瞬時に視認し銃で撃つ。

 ケイが捉えたその姿は、上半身は人間の女性。下半身は鳥の姿。まさしく、

「セイレーン!?」

 セイレーンそのものであるが本来セイレーンは海に現れる怪物、悪魔である。

 船の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を魅了し惑わし、遭難や難破に遭わせ船員達を喰い殺す。

 湖の魔力に惹かれてやってきたのかとも思ったが、しかし、ベクツール周辺には海はない。それに湖から魔力を感じ始めたのも湖に到着する少し前のことだ。

 だとすれば、考えられるのは術者によって召喚されたということ。

 悪魔との契約には魂、つまり命が必要となるが召喚するのみならば相応の魔力と手順、術式さえあれば召喚はできる。事実、やろうと思えばパーシヴァルも召喚出来る。

 これもまたロゼイアを狙う者たちによるものか。ケイが思考できたのはそこまでだった。

 セイレーンが次々と歌い始める。その歌声の数からロゼイアの言ったとおり3体だと確認できた。

「ロゼイアの感知能力はいったいどうなっているんだ?」

 ロゼイアは姿すら見えず、湖からの大きい気配に包まれた中セイレーンの気配を正確に感知していた。何年も悪魔達と戦ってきたケイにもガラハッドにも出来なかったことを平然とやってのけた。やはりなにかの組織に所属していた可能性が高いが未だにその素性は不明。やはりもっと警戒するべきか。

 しかし、狙われているのは事実。

「うるせぇな。黙らせるか」

 ケイの口調が変わる。これはケイの癖だ。

 戦闘になり銃を構えるとこうなる。本人曰く幼少の頃の経験から戦闘になると別人のようになってしまうという。人格が変わるわけではないらしい。

 空を仰ぐケイ。ケイの上を滑空する3体のセイレーン。最初に視界に捉えたセイレーンを右手の銃で撃つ。それを避けるセイレーンだったがそれを見越していたケイは左手の銃で避けたセイレーンを撃つ。今度は命中する。魔弾が命中したセイレーンは霧散して消える。

 ケイの銃は弾倉に魔力を溜められるようになっており、その魔力から魔力の弾丸──魔弾まだんを生成し放つ。

 弾倉に込められる魔力の量は限られており、また弾倉の魔力は刻一刻と減少し続けるため貯蓄したままにしておくことはできない。その為ケイは戦闘中常に弾倉の残存魔力量を把握しておかなければならない。魔力が減れば補充しなければならないが必要以上に補充してもかえって無駄になるだけだ。魔力を無駄遣いしていればいざというときに魔力不足や魔力欠乏症に陥ってしまう。

「こいつら相手には後四発もあれば十分だな」

 ケイはそういうと残りのセイーンを見据える。セイレーンは左右に分かれる。

 まず右、次に左を見る。ゆらゆらと揺れながら飛ぶそれを暫し見つめていたが1度深く息を吐くと両手を上げる。左右のセイレーンに照準を合わせた瞬間、右のセイレーンの顔の左右ギリギリを撃ち身動きを止めその頭に撃ち込む。

 その隙を見て襲いかかってきた左のセイレーンの方へ瞬時に向き直る。すぐそこまで迫っていたその額をほぼゼロ距離で撃ち抜く。

 断末魔の叫びと共に霧散していくセイレーンをケイは鼻で笑った。

「さて、向こうの2人は大丈夫でしょうか…」

 さほど心配もせずそう呟くと二人を探すため湖の方へ歩いていく。


──ベクツール湖・夜・ガラハッド&ロゼイアサイド──

「まだか??」

「もうちょっ…伏せて!!」

 走る足を止めてその場に伏せる。二人の頭上を水の塊が木々を薙ぎ倒しながら通過する。いつの間にか周囲には霧が立ち込めていた。

「くそっ。湖からの魔力のせいで奴の居場所が全然つかめないな」

「湖からのもあるけどこの霧からも魔力を感じる。多分そのせいだと思う」

 ガラハッドは鬱陶しそうに霧を手で払ってみるがその行為にほとんど意味がない。

「奴の居場所、分かるか?」

「うん。なんとなくだけど」

 そういった直後二人を再び水塊が襲う。それを左右に跳んで避けると

「行ってくる!!」

「はぁ!?」

 そう言うとロゼイアは地面に着地するとともに地面を蹴って魔力のする方へひた走る。再度襲ってきた水塊を今度は左斜め前方に跳躍して避ける。

 間髪入れず襲ってきた水塊を今度は木の幹を蹴ることで右斜め前方に方向転換して避ける。

 今度は成人男性の脚ほどありそうな枝に捕まってぐるりと一度回転して前方へ飛び降りる。

 着地点を狙ってきた水塊を風の精霊術を纏った足で蹴って弾く。着地と同時に前方へ跳躍。体を捻じって僅かに回転しながらギリギリのところで水塊を避けて水塊を操る者の目前に着地する。

 またも水塊が襲い来るがそれより早くロゼイアは回転しながら真上に跳んで魔力を込めた右足で横面を蹴って地面に叩き付ける。ロゼイアに迫っていた水塊はギリギリで地面に落下する。そこにガラハッドがかけつける。

「疲れていたんじゃなかったのか?」

「そうもいってられないでしょ?」

 ガラハッドが茶化してくるのを軽く流して答えるロゼイア。

 ロゼイアはそこに倒れている女を見下ろして呟く。ガラハッドもそれにならい見下ろす。

「こいつ、ルサルカだな」

「ルサルカ?」

「水の精霊の一種だ。個体にもよるがここのルサルカは悪さをするどころかこの湖の守護霊としてここにいたはずだ。ここの霊勢れいせいが安定しているのもこいつのおかげだ」

 霊勢とは、文字どおり精霊の勢力のことである。精霊の力や存在は自然エネルギーに由来するため霊勢によって気温や気候が変わってしまうこともある。季節によっても多少の影響があり、春は風、夏は火、秋は地、冬は水の精霊が強さを増す傾向にある

 ルサルカのような上位精霊や大精霊などは周囲の霊勢に合わせて自身のエネルギーや微々たるものではあるが周囲のエネルギーを調整できるため霊勢が安定し気候が安定し快適に過ごすことができる。また環境によっても霊勢は変化し、ベクツール地方は他に比べ安定した霊勢域にありそこにルサルカの調整が入ることで霊勢、気候ともに安定した地域である。

 そのときだった。

「なにこれ、歌?」

「この歌、まさか、呪歌のろいうた/じゅか?」

 何処からともなく歌が聞こえる。それと同時に湖の水がうねり、逆巻く。

「呪歌って?」

「魔法の一種だ。相手を呪う。呪いといってもその効果は」

 逆巻いた水はまるで逆さにした竜巻。そしてその矛先が二人に向く。二人ともそれを左右に跳んで避ける。

「精霊の自由を奪い隷属れいぞくさせることだ」

 ルサルカはそれで疲れたのか動きが止まり水も動かなくなる、が数秒後にはまた水塊を操る。

 二人はルサルカによって開けた林道のルサルカの正面に少しルサルカと距離を開け並んで立つ。

「どうやら疲弊ひへいしているようだ。やるなら今しかないな」

 ガラハッドがそういうと二人は構える。

「今度は二人で」

「いくぞ!!」

 それと同時に走り出す。ルサルカは水塊を水の槍へ形を変えロゼイアを狙う。

 それをガラハッドが風の精霊術を纏った剣で振り払う。ガラハッドの隙を狙い背後から別の水の槍がガラハッドを狙うがロゼイアが風の精霊術を籠めた拳で殴り飛ばしそれを防ぐ。

 同時にロゼイアの背後から迫っていた水の槍をもう一度剣で払ったガラハッドはそのままルサルカの方向へひた走る。それに続くロゼイア。

 ルサルカは自身の周りに水の膜を半球状に張って盾を形成する。それをガラハッドが剣で斬り下し消滅させる。その直後ガラハッドの背後からロゼイアが飛び出す。もう一度盾を作ろうとするルサルカだった間に合わず魔力を籠めた渾身の一撃により吹き飛び木の幹にぶつかって止まるとそのまま意識を失った。

「やったな」

 ガラハッドの称賛に応えようとするもロゼイアが異変に気付く。

「ねぇ、湖からの気配が消えない……」

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