第121話 夜中の泣き声
赤子は泣くものと決まっておりますが。
真夜中のギャン泣きはつらいものです。
オムツも替えて、チチも飲んで、ウンチもオナラもしたのに。
なんでこの世の終わりが来たかのように、いつまでも泣きわめくのか……!
ひたすら抱っこしてあやしながらウロウロ歩くのは、体力的にも精神的にもかなり消耗します。
そうしてようやく寝かせつけ、ヘトヘトのヘロヘロの朝を迎えた時に。
「え? 昨日、泣いてた? 全然、気がつかなかった」
などと、隣に寝ていた主人があっけらかんと起き出してこようものなら。
殺意に似た感情が湧いてくるのは、仕方ありますまい。……
男性に聞きたい!
なぜ、あなたたちはあの大音響の中、スヤスヤと安眠を続けることが出来るのか?
いろいろなママさんとお話しましたが、夜中子供が泣いて起きる、といったパパさんの話は滅多に聞きません。
そういうダンナさんと結婚したアナタは宝くじが当たったのと同じぐらい恵まれておりますよ。ラッキーですね。
男性は起きない!
天地がひっくり返ったような泣き声を隣の我が子があげても、全く動じないものなのです!
まあ、母乳100パーセントで育てているお子様なら父親が出る幕はないかもしれませんが。
ミルクの場合、立場は同じ。夜間は交代でミルクを作りにいくくらいはしてもいいのではなくて?
昼間は働いているから勘弁してくれよ、なんて言い訳は通用しませんぜ。
私、昼間は学校に行ってましたが(子供は保育所)夜は私しか起きなかったもの。対して船乗りの主人は下船して休暇中であるのにも関わらず、夜はちっとも目覚めやがらねぇ!
「男はさあ、風の音とかそういうのには起きるんだよ」
主人が言いましたが。
ホンマでっ◯、でも話題にあがったことがありましたね。
男性は風の音や、お風呂の水滴ピチョン、という音には敏感に反応しますが、赤子の泣き声には反応しないのだと。
水滴ピチョン、が気になって眠れないのに、隣の子供がギャン泣きしていても気がつかないって。
オカシイやろ! 訳、わからん!
「男は外の危険を察知するようになってるんだよ」
本当だな。絶対だな。
じゃあ泥棒がこっそりと入ってこようものなら
「曲者っ!」
と飛び起きて
「何奴!」
と、追っ払うか、やっつけてくれるのかよ。
出来ねえだろ、絶対出来ねえだろうがよ!
男性の構造は全く持って不可解でありますが。
これだけは根性の差だと思うのです。
(だってシングルファザーのお父さんなら絶対、起きるはずですもの)
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