第112話 長男の宿題
長男の宿題をみておりますと。
私たち世代がしていた宿題とは様相が変わっております。
私たちの時は、出された問題の答えをひたすら答えるというものでしたが。
今は、問題を作るという問題が出題されます。
例えば。
◯+◯、◯−◯、という式になる問題を作りましょう、という感じ。
コレは良いですね。
私が小学生の時にこういう宿題がありましたら、楽しくてワクワクしてしまったでしょう。
たかが問題。されど問題。
ショートショートストーリーを考えることと同じです。
どんなストーリーを作るか。可能性は無限大であります。
なろう界の方々ならば、創作意欲がかきたてられるでしょう?
どうせならば担任の先生をおっ、と思わせたり、ブフッ、と笑わせたりするような、粋な問題を作ってやろうではありませんか!
ですので、長男に私は言いました。
ーーもっと面白い問題を作りぃや。
ーー面白い問題?
長男はうーん、と考えました。
ーー……僕の頭の上にカラスがフンを◯個落としました。しばらくしてまた◯個落としました。全部で何個落ちたでしょう?
そんなレベルか。まあ、小一ならそんなものかもしれません。
ちなみに長男は、この時自分ウケしてしまい、吹き出しながら言いましたので、面白くもなんともありません。
人を笑わせるためには、自分は決して笑ってはいけないということをいずれ身体で覚えてもらわなければならないな、と思いながら私も考えました。
シンプルな◯+◯、◯−◯、というお題で笑わせる問題を作るのは、なかなか難しいものです。
笑わせられなくても、その後の展開が気になるような、余韻を残す問題なら出来るかなあ?
◽︎ ヒツジが◯匹います。オオカミが◯匹来ました。全部で何匹ですか。
◽︎人間が◯人います。◯人がゾンビになりました。残りの人間は何人ですか。
もう少し学習が進めば、◯+◯+◯、◯−◯−◯、なんて問題をつくる宿題が出てくるでしょう。こうなるとストーリーが広がりますね。
◽︎ 枝毛で先が◯本に分かれています。そのうちの1本が◯本に枝分かれしました。そのうちの1本が◯本に枝分かれしました。全部で枝分かれ何本ですか。
一見、難しそうな問題になりますね。
◽︎洋館に◯人います。◯人が失踪しました。◯人が死体で見つかりました。残り何人ですか。
サスペンスタッチで。そして誰もいなくなった、であればいいですね。
(いや、こういう問題は先生に精神状態を心配されるかもしれない、いかんいかん)
一番やりやすそうなのは◯+◯−◯、という式でしょうね。あげて落とす、というパターンです。
◽︎ 髪が◯本です。育毛剤で◯本生えました。嬉しくてスタイリングすると◯本抜けました。残りの髪は何本でしょう?
いや、まて。この例だとさっきの◯−◯−◯、の式の方が良いかもしれぬ。
◽︎ 髪が◯本生えました。嬉しくてスタイリングすると◯本抜けました。ショックのあまり、◯本抜けました。
どちらも答えが0本になるお題ですと、完成度が高いですね。
小学生ならこんなもので良いのではないでしょうか?
もっと大人向けで、レベルの高い興味深い問題を思いつかれた方、お待ちしております。
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