第105話 長男の妊娠2
出産後も学校にすぐ復帰するつもりで、横浜の病院で分娩予約をした私。
どこもかしこも、日本全国産院不足です。
一番目に行った病院はもう分娩予約が取れませんでした。二番目に行った個人病院はギリギリセーフ。
個人病院は高いというのはわかっていたのですが、東京、横浜だと地方に比べてさらに高い。とほほ。
長男の時は、健診補助券の数が今の半分ぐらいだったと思います。負担が多かったなあ。
産院にもピンからキリまであります。
産院が見つからず、泣く泣く自由が丘のセレブ産院に行くしかなかったママ友。健診のたびに、諭吉さんが飛んでいくの、と嘆いていました。
でも、その分サービスは素晴らしい。待合室はふわふわのソファーで、スタッフの方が近くにずらりと控え(無駄にスタッフが多いのよね、とママ友)『お茶はどうですか?』『おしぼりをどうぞ』と甲斐甲斐しく世話をしてくれ、先生との面談は15分以上。
(そんなのいいから、少しでも安くしてほしいんだけど、と苦笑するママ友)
対して、私の産院では(いえ、ほとんどの産院がそうだと思いますが)。
待ち時間は予約時間をはるかに超え、一時間以上。
やっと名前を呼ばれましたら。
診察室に入り、名前確認と「じゃあ、となりの内診室へ」と言われ(10秒)。
内診室で無駄な会話はなく、手早く内診、約30秒。
再度診察室に呼ばれ「順調ですよ」(私からなんの質問もなければ)10秒。
2分弱で健診終了! なんだか流れ作業、て感じです。
でもそうなるのはしょうがないですよね。だって、大量の妊婦さんをそうしないとこなせないですもの。
ああ、産院がもっと増えますように! 大変なお仕事でしょうが、産科医さんも増えますように!
産科医の先生を見ているとあまりの過酷さに胸が詰まります。
さて、長男を産ませていただいたこの病院さん。
立ち会い料金、というのがありました。
分娩の際、ご主人が立ち会うには約5万円払わなければなりませんでした。
結構、珍しい病院だったのかな、と思います。
ママ友さんに聞いても、立ち会い料金とる病院なんて聞いたことないわ! てびっくりの反応が返ってくることが多かったですから。
私は主人が分娩の際に下船しているかどうかなんてわかりませんので、立ち会いはしません、と病院にお伝えしたのですが。
この、5万円、ていったいなんなんやろね?
と主人や私の母に立ち会い料金のことを話して聞いてみました。
「そりゃあ、陣痛の間や、出産後しばらく旦那さんの分も飲食を出す、てことやで」
母の返事にそうかあ、きっとそういうことだな、と納得した私ですが。
数年後、息子の通う保育所で同じ産院で出産し、旦那さんが立ち会ったというママに詳細を聞いてみましたら。
ご主人にも食事が出たりというそんなことは全くなく、ただ立ち会う為だけに五万を払ったとのこと。
……うーん、高いな!
理由を考えてみましたが、おそらくモンスターハズバンド対策だったのではないか、と思います。
その時ちょうど産院でのモンスターハズバンドが話題になり始めた時でした。すでにその病院では問題のひとつやふたつ、起こっていたのかもしれませんね。
立ち会いを決めた夫婦は必ず二人で立ち会い出産の講習を受けなければならないとされていましたし。徹底してました。
ところで、私は、出産に主人が立ち会うのは勘弁です。
絶対に主人に怒りや苛立ちを覚えそう。(笑)
何、自分だけラクしてんねん、コラァ!
……というふうにね。(笑)
立ち会い出産にも、向き不向きの夫婦があるそうでして。
出産後、感動したご主人が以前よりも育児に協力的になるとか。(これはいい例)
一方では奥様を神聖視し、そういう目で見られなくなり、セックスレス、もしくは浮気に走るご主人もおられるとか。
メリット、デメリットがあるんですね。
でも、最近のご夫婦は立ち会い出産を希望する夫婦がほとんどだとか。
この間も病院がする母親学級に行ってきたんですが。なんと、私以外はみんなご夫婦で参加されていたのでびっくりしました。平日のまっ昼間ですよ。
はあ、すごい。最近の旦那さんはエライですね。
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