第30話「ここまでのあとがき」
※若干ネタバレがありますので、まだ読んでいない方はご注意くださいませ。
さて、元々この小説は思いつきから始まりました。そもそも、筆者は某超人気ファンタジー作品に出てくるロリな女の子が大好きなんです。白い飛べる猫と友達の女の子が。でも、その女の子は当然ながらメインキャラではあるものの、主人公ではありません。ファンタジーって大概、男が主人公で仲間に女の子がいるのが普通です。でないとバトルシーンが書き難い等の制約があるからです。最近は女の子が主人公のラノベも幾つかありますが、個人的にはイマイチパッとしないものが多い印象を持っていました。
そこで女の子が主人公のを書きたいという欲求に駆られました。でも、ただ書くだけじゃ面白くないから、今流行りの異世界転生にしたらどうかな? そうしたら、一体どんな風になるだろうか? 元々ファンタジー書くのは結構好きだったのもあるし、ここ最近は現代ファンタジー系を書くことが多かったから逆に新鮮というのもあり、いっちょやってみっか! というノリで書き出しました(笑) しかし、プロットをろくに考えてなかったので、最初はガンガン書けたけど、後々悩むことに。
元々、メイ、シェリル、ミリィの三人でパーティ組ませる予定でした。でもなんか話思い浮かばないし、ダラダラ冒険させるのもどうなんだろう……と考えた末、メイちゃんが逆に襲われるというパターンに。
これは少々酷いかなと思いましたが、可愛がるだけではダメだと思い、本当は書きたくない気持ちもありましたが、そこを抑え、あえて酷くしました。酷くしたからこそ、シェリルの過去話がシリアスになっても変にならなかった。
筆者はアメコミ映画が好きで悪役のキャラクターを調べたりしていますが、その設定の深さに驚きます。悪役は生まれながらにして悪ではなく、様々な理由があるのです。それは家庭環境が悪かったり、恋した人が悪党だったり……etc シェリル・ミリィを通じてそれを少しでも書けたのは個人的に楽しかった。ただ、重くしすぎても厳しいので、控えめではあるんですけどね。信じた人に逆に襲われるというこの試みは読んでくれた友人も驚いてくれて、概ね好感触でした。だが、読者の人はきっと賛否両論だったに違いない。
さて、筆者はカクヨムにオープン当初から登録してます。元々、他の新人賞狙うつもりで小説を構想していた所、角川が小説投稿サイトを出すというニュースを聞き「新人賞狙うよりも大手のこっちの方がいいな。ネット小説の方が楽だし、印刷代もかからないし、何より角川だし」と考え、シフトチェンジ。元々スレイヤーズ世代だし、ロスト・ユニバースとかも好きだったりするし、角川作品とは昔から縁があるんですよね。
ところで、新人賞投稿の為には少なくとも200~300枚近く書いて尚且つその原稿を印刷します。紙代は勿論、インクも大量に消費するのでお金がかかります。ネット小説はそういった制約がありませんので非常に楽。けど、第一回カクヨムコンテストの時は何も作品を思いつかなかったので見送りました。第二回目がやると決まった時、メイちゃんを応募することに決定。しかし、10万字には至っていなかったので結構無理やりに文字数増やしました。その部分は少々反省しなければなりません。そのせいで少々変な章もあるけど、ミリィで落とし所をつけました。しかし、結果は中間発表の時点で落選でした。まあ、ある程度予想していたことではあったけどね。
それでも大勢のフォロワーさんがついたことや感想を送ってくれた方、応援してくれた方、RTや読んでくれた方々が非常に多く、筆者としては望外の喜びです。これは予想できなかったな。皆様には感謝してもしきれません。
特に同じカクヨムから「モノクローム・サイダー」を出版された鯨武長之助先生は筆者の事や作品を自身のTwitterで紹介してくれました。まさか自分が紹介されるとは思っていなかったので、この時ばかりは目頭が熱くなりましたね、今でも鮮明に覚えています。スマホのスクショで保存しています(笑) この場を借りて厚く御礼申し上げます。
第一章はこれで終了ですが、第二章も引き続きよろしくお願い致します。
ちなみに物語は第三章で最終となる予定です。
それではまた。
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