第22話「ニルヴァーナ騎士候補生・大試験大会 その④」
「お待たせいたしました!本日、12:00をもってニルヴァーナ騎士候補生・大試験大会を開催致します!!」
実況の声がスタジアムに響いた。それに観客が大歓声を持って応える。
ニルヴァーナ城内「グラン・ニルヴァーナ・アリーナ」では既に多くの人が詰めかけ、血湧き肉躍る試合を心待ちにしていた。チケットは発売して数分もしない内に売り切れ、全ての席が満席になるという自体になっているらしい。
私こと七瀬メイは少し緊張しつつ、選手控え室でじっとしていた。
部屋はベッドがあるだけの簡素な物だが、そこには屈強な男性もいるし、魔道士らしき女性も複数いる。それぞれ筋トレしたり、集中してイメージトレーニングをしている。私はじっと開始時間を待っていた。
「メイ、そろそろッス」
「ま、緊張せずに楽しんでいきましょ」
理沙とノノが私に優しく語りかけてくれる。私はその言葉に「うん」と頷く。そこへ扉が開き、誰かが入ってきた。反射的に見てみると、それは少し懐かしい顔だった。
「久しぶりだな、メイ、理沙。どうだ調子は」
「二人共元気そうね」
「お義父さん、お義母さん!」
ボルドーさん……ううん、お義父さんとお義母さんが来てくれた。
後ろにはお姉ちゃんやロラン、ミオの姿もある。
「もう絶好調ッス。ね、メイ、ノノ」
「だね」
「うんうん」
「そうか、そうか。いよいよ本番だ。焦らず行けよ」
ガハハと豪快に笑うお義父さん。その笑みに釣られ、私達はみんな笑顔になった。ちょっと堅い雰囲気が緩んだ気がする。
「大丈夫よ。私の自慢の妹ですから。メイは本番に強い子だからね。
昨日、あれだけ特訓したし、絶対に大丈夫。自信を持ってね」
「うん、お姉ちゃん」
私をそっと抱きしめるお姉ちゃん。実はこっそりとお姉ちゃんから戦闘のコツを教わった。大丈夫、私はもうひとりじゃない。理沙やノノもいる。
お姉ちゃんやロラン、ミオもいる。絶対に大丈夫だ。私はそう強く心に念じた。ピンポンパンポーン……。
「まもなく試合が始まります。出場選手の方はスタジアムまでお越しください」
事務的なアナウンスが流れる。そろそろ時間のようだ。
「メイ、怪我には気をつけてね」
「うん。行ってくるね、お母さん。みんな応援よろしく!」
「行ってくるッス!」
「最善を尽くします!」
私達はそう言って駆け出した。
いざ、試合会場へと。
「みんなー、ノってるか!! 血飛沫舞う試合が見たいか━━━━!!」
ワアアアと大歓声が沸き起こる。オーディエンスは野太い声のみならず、黄色い声援も多い。男女問わずこの試合を見に来ている人が大勢いるようだ。ニルヴァーナ国民だけではなく、全国各地から大勢の人が来てるとか。っていうか、実況中継の人ノリノリだな……。
実況の人には専用の個室があり、そこでマイクを使って喋っている。会場にはリアルタイムで中継するための大迫力なテレビ画面もあり、立ち見でも試合がハッキリと見れる。っていうか、なんでファンタジー世界にテレビがあるんだろうか。疑問に思うけど、それを気にしているのは私だけみたい。
ちなみに試合広場は石畳ではなく、何もない剥き出しの地面となっている。一応屋内だが天井にわざと穴を空けており、空の様子が垣間見える。今日も快晴でおひさまがポカポカと陽気が良い。
「本日、試合を実況するのは私、カガミ・ルフェルです。皆さん、どうぞよろしく!それでは進めてまいりましょう。まずは参加試験です。ルールは簡単。ウォリアーゴーレムに一定以上のダメージを与えるか、倒せば合格です。ハンデとしてゴーレムはその場から動きません。危なくなったら離れるのも手です! 参加者はメンバーの中の一人が出てください」
鎧を着た硬そうな岩のような一つ目の巨人……ゴーレムが隣の控え室から出てきた。高さは2メートル程度で歩くのがやたら遅く、のそのそしている。兵士さんが5人がかりで縄に繋げたゴーレムを引っ張り、うまく誘導している。筋骨隆々な兵士さんでも運ぶのはやっとらしく、3分ほど経ってようやく運びきれた。出場選手は少々イライラしていたが、運びきれたことでようやくムカつきを抑えたようだ。
「ではまず、トップバッターは夕狩三兄弟だー!」
「いくぞ、おらあああああ! 」
アナウンスもそこそこに一気に駆け出す上半身裸のムキムキな男性。勢いよく振るった剣がゴーレムに命中する。だが、ゴーレムには傷一つつかない。ゴーレムはため息をつき、ポリポリと頬を欠いている。なんか、随分、人間っぽいゴーレムね。
「蚊でも止まったか? んな剣術だけなんて情けないのぉ」
「んだと、コラ。ゴーレムの分際で!」
なんと、このゴーレムは喋れるらしい。ますます人間みたいなゴーレムである。男は激高し、連続で叩き切っていく。だが、ゴーレムには全くダメージがない。あくびをし、頭をポリポリかいた。男は更に激怒し、ぎゃーぎゃーと口汚く罵りながら攻撃を繰り返す。腕、足、胴、頭……色々な場所を狙うが、効果はないようだ。
「良い剣なのに持ち主がそれでは宝の持ち腐れだ。とっとと国に帰ってお百姓でもやりな。稼ぐ方法はいくらでもある」
その態度に男は我慢の限界に達し、顔を赤くさせ、駆け出した。
「舐めんな、コラ!すぐに切り裂いてやっぞ!」
男は何度も斬りかかる。斬って、斬って、斬りまくる。腕や足など全ての部位を全力を込めて斬りつける。人間ならきっとバラバラ死体になっているはずだ。だが、ゴーレムは一ミリも斬り裂かれていない。
彼の全ての攻撃を回避せず、受けきっているのにだ。
どうやら相当堅いということがわかった。
男は諦めず、半ば意固地となり、体力の続く限り、怒りと根性で剣を振り回し、斬りまくっていたが……やがて、ブーという音が鳴った。
「ロベルト・アルド、テスト不合格!これにより退場となります」
「な、なんだと!?まだだ、まだ終わってねえ!」
「諦めなさい。テストは不合格だ。ほら、とっとと来い」
男は往生際悪くジタバタともがいていたが、結局兵士さんに連れられていた。同じチームの他の男性も彼の説得をし、ペコペコと兵士さんに頭を下げている。不合格になった男は最後までゴーレムを口汚く罵り、自分の事は棚に上げていた。ああいうのは騎士の前に人間として失格だ。
「あのゴーレムは非常に優秀なゴーレムですからね。彼は賢く、それでいて丈夫だ。並大抵の攻撃や魔法は彼に効かないでしょう」
「あら、ジュディさん。これはこれはようこそ」
「少々雑務で遅れたが、ここからはジュディ・マリアが解説を勤めよう」
「おお、これは頼もしい。育成部門担当であり、多くの将兵を育て上げた副騎士団長のジュディさんの解説も加わりました。ますます試合が詳細になるでしょう。では続きまして、”マジョリンズ”の登場だぁぁぁぁぁ!! 」
続いては深緑のローブを着た女性チーム。人数は四人ほどで皆20代そこそこといったところか。その中のひとり、メンバーでは最も背の低いお婆さんがゴーレムの前に進む。それにしても、推定80歳ぐらいの見た目に長い鼻、白髪、汚い歯、シワシワの顔……。まさか、白雪姫に出てくる悪い魔女のイメージそのままの人がいるなんて。毒りんごでも持っていそうだ。流石、ファンタジーの世界である。
「くらえい!
荒々しい炎をまともに受けるゴーレム。大火傷確実の炎の魔法に観客席側からも「あちち」という声が聞こえてくる。でも、その声は熱いお風呂に入った時のような、大したことのない声だ。メラメラ燃える炎は以前見たミリィの炎の光球に比べれば大したことがない。予想通り、ゴーレムはポリポリと頭を欠くだけでダメージを受けている様子は見られない。
「あー……風呂入りてー。最近背中が痒いんだよなぁ。石鹸買ってこないと。与太来堂、空いてるかなぁ。あそこいつも閉まってるんだよんぁ。良い物揃ってるのに」
何やらブツブツ呟いている。ますます人間臭いわね。
与太来堂? どこのお店かしら。
「むむ、効いてないじゃと!? おりゃ、おりゃ!!」
ぶつくさ言うゴーレムにお婆ちゃんは何度も魔法を浴びせた。炎、水、雷、地震などレパートリー豊富な魔法を唱え、ゴーレムに何度も何度も何度も浴びせていく。魔力の続く限り、休む暇なく呪文を唱え続けた。
しかし、一向に効果はなかった。計40回以上魔法を命中させているにも関わらず、ゴーレムはビクともしていない。火傷をしたり、凍傷している様子も見られない。
「いい加減諦めろよ、婆さん。年金で息子夫婦と暮らしてろっての」
「わしゃ、嫁が嫌いなんじゃ! 風呂沸かした言うたら水風呂だったし、家事もゴミ捨てもまるでできておらん! 料理も激マズじゃ! 態度も生意気で腹ただしい!」
「そういうのは家庭で解決しろよ。俺に愚痴るな」
ゴーレムはそう言うとお婆ちゃんをサッカーボールのように蹴り飛ばした。
「ふぎゃああああああああああああああああああああ!!! 」
お婆ちゃんは5メートルは吹き飛び、会場のフェンスに激突。頭から血を流し、意識不明。きっと背中の骨もイってるに違いない。すぐに担架で運ばれるものの、ここでチームは脱落。これでは息子夫婦と暮らす前に病院での生活を余儀なくされそうだ。まあ、ムカつく嫁さんと暮らすよりは病院の方がいいかもしれないが。
それからも挑戦者達は果敢にゴーレムに攻撃を仕掛けていく。しかし、どのチームも結局、不合格。ダメージを与えきれないチームもいれば、反撃を受けてくたばるチームが後を絶たなかった。
そして、いよいよ私たちの出番だ。
「私が行くね」
「メイ、頑張るッス! 」
「頑張って! 」
「さあ、次の参加者はチーム”ラーメンズ”です。なんでもラーメンは異国の料理らしく、彼女たちはそれの大ファンなんだとか。その中でも実力派、七瀬メイ選手の登場だ! 彼女はあの極悪非道で悪名高いシェリルとミリィを倒し、女性の旅人を拐かしていた変態紳士も倒したという実力派。これは期待できるやないかああああああああああああ!!」
実況の言葉に観客は期待の歓声を上げる。何故か関西弁なんですけど。
っていうか、理沙……もう少し名前なんとかならなかったのかなぁ。
確かにラーメンの食べ歩きは放課後に二人でよくしたけど、ラーメンズって。友人のネーミングセンスが最悪だった事を後悔する。ああ、私が名前を考えれば良かった。せめて「華麗なる乙女達」「フェアリーナイトセイバーズ」とか、カッコいい名前にしてほしかった。
「こんどはお前さんかい。悪いことはいわん、家に帰ったほうがいいぞ。
このあと、苦労するぞ」
「ゴーレムさん、私には帰る家がないの。それにね、苦労ならしてきてる。この世界に来た初日にね」
「……何だって? 」
「
いつもどおりセグンダディオを掴み、構える。
会場が固唾を飲むのがわかる、私がセグンダディオと言ったからだ。
だが、気にせず、ぶった斬る!
「うぐおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ゴーレムは絶叫の悲鳴を上げ、真っ二つに切り裂かれた。
アジの開きのように割かれ、遺体が地面に倒れる。
選手も観客も実況も解説も皆、呆然とした。
「……え、あ、え」
「ほう、あのゴーレムを一撃で。一体何なんだ、あの剣は?」
「や、や、やりましたああああ!!!メイ選手、見事ウォリアーゴーレムを倒しました!!しかも一撃ですよ、一撃!!これは凄い、凄すぎる!!!小さい身体に大きな牙を持つメイ選手!!これは次も期待できそうだー」
今まで一番大きい歓声が上がった。驚きの声の方が大きい気がするが、オーディエンスは私の活躍が予想外だったらしい。
「ふふふ……なかなかやるな、お嬢ちゃん。若いのに大したもんだ」
ウォリアーゴーレムさんはすぐに再生した。パズルのピースが当てハマるように組み合わさり、ボンドでくっつけたみたいに固くなる。すごい再生能力ね。
「ごめん、痛くなかった?」
「すげー痛かった」
「ごめんなさい」
「いい、いい。気にするな。これが俺の仕事だからな。この後も大変だと思うが、頑張れよ。いい結果を願っているぜ」
「ありがとうございます。絶対優勝してみせるね」
私はゴーレムさんと握手した。まさかの光景に観客の大勢が涙を流し、怒涛の歓声が起きる。私はそれをどこか遠く聞いていた。
「さて、脱落したチームは4割にも上ります。残り6割のチームが戦いを繰り広げることになりました。そんな訳での第二試合。それはクィィィィィィズバトォォォォォォォォォォルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!! 」
ワアアアと盛り上がる観衆。盛り上がるというより談笑な感じ?
お笑いを見て笑っている客席のような。え、つか、クイズバトル?
なんで? 戦いとかじゃないの?
「理沙、どういう事? 」
「多分、頭も必要って事ッス」
そういえばアインが頭を使う試合もあるとか言ってたっけ。
それでクイズって事? なんかバラエティ番組みたい。
「ルールは簡単!クイズに答えて正解すればいいだけです。ただし、負けるとペナルティがあるので注意が必要です。どんなペナルティかはお楽しみに! 」
いや、全然まったくもって楽しみじゃないんだけど。
しかし、観衆は口笛を鳴らす者もいて楽しみにしているらしい。
うーん、ますます、バラエティ番組みたいだな。
「ここは理沙に頼むわ。私はあんまりこの世界のこと知らないし」
「了解ッス!」
「頑張って理沙。メイと一緒に応援してるから」
何故かバラエティ番組よろしくクイズの回答台が兵士さんによって運ばれ、置かれ、参加者はボタン早押しのクイズバトルをすることとなった。
「こんにちはー!ベスト・アンサーコです。クイズといえば私。私といえばベスト・アンサーコ。今日は名前だけでも覚えて帰ってくださいねー!! 」
笑顔を振りまくベスト・アンサーコと名乗る人物が出てきた。観衆は誰だアイツとなり、歓声は沸き起こらない。一部の優しい人だけがおーと掛け声をかけているが、それでも虚しい空気が漂う。しかし、ベスト・アンサーコはめげずに手を振り、笑顔を振りまいている。意外と精神的にタフなのか、バカなのか……ともかく気にしている様子は見えなかった。
「ではさっそく問題を発表します。第一問!パンはパンでも食べられない……」
ピンポン!
「フライパンだぜ!」
と回答した筋肉モリモリマッチョのダディ。
しかし、ブーと不正解音が鳴り響く。
「問題を最後まで聞いてくださいね。えー、フライパンですが、おなかがいっぱいになると体が軽くなり、お腹がすくと重くなって動きにくくなるのはなんでしょうか? 」
フライパン関係ねぇ!!!
というか、なぞなぞでしょ、それ。
頭を使うと関係ないじゃん!
そこで理沙がボタンを叩く。
「風船ッス! 」
ピンポンピンポン。
「大正解でーす」
お腹がいっぱい……つまり、空気がいっぱいあって膨らんでいる状態なら風船は軽いわね。でもお腹が減る。空気がない状態だとしぼんでしまうと重くなって宙に浮かない。なるほどね。
理沙はそれからも回答を続けていく。
ここからは彼女の独壇場だ。
「口から出して耳から飲み込むものは?」
「言葉! 」
「赤い帽子をかぶると背が低くなるのは? 」
「蝋燭! 」
「うまれたけど、まだうまれていないもは?」
「卵!」
「お日様を見るとひやあせをかくのは?」
「雪だるま!」
と、怒涛の問題に理沙はバンバン回答していき全問正解。
この勝負は理沙の勝ちとなった。
「はい、では理沙さんの勝利です。勝利の証としてポイントを100差し上げます」
「ポイント?」
オウム返しに聞く前にスタジアムの大きい画面にラーメンズP100と出てくる。コホンと咳払いし、アンサーコは続ける。
「このポイントは次の勝負から有効です。では、お待ちかねのペナルティターイム!」
イエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!
何故だか盛り上がる観衆。
一体何が始まるのやら。
「えーまず、ミルモチームのダルト・モアさんから」
「……何? 」
「あなたが学生時代に好きだったカワザキ君は既に結婚して二児のパパです」
「嘘でしょ!?」
「大会で優勝して告白するつもりだったらしいですが、残念でしたねー。
奥さんは超絶美人の貴族の娘で旦那さんは奥さん命らしいですよー」
「そんなぁ!!」
「次、北闘練武のガルドさん。あなたは日曜学校でいつも一緒だった幼馴染のマリカちゃんにボクの恋人になってくれと書くところを「変人」と書いてしまい……ププ、ダッサー!フラれてしまったそうですが、彼女は今では売春婦になっており、いつでもお店に遊びに来てくださいとのことです。ちなみに場所はシンシナシティの歓楽街だそうで」
「そんな現実知りたくなかった……!」
「続きまして、ハラミティのドーベルカさん。あなたは経歴がヤバイので逮捕となります。強盗・傷害容疑で拘束!」
「そんなー!?」
と、黒歴史やら嫌な現実を突きつけられていく参加者たち。ちなみにクイズ不正解者はチーム脱落ではないものの、ポイントがつかないのと心に大きなトラウマ級の傷を負う事となり、次々と辞退していく。まあ、逮捕されたのは脱落だけど。
「それでは皆さん、ここで一旦休憩です。次の試合は14:00からとなります。各自、水分補給やトイレ休憩、体調を整えて、次に備えましょう!」
実況の一言で少し肩の荷が下りた。
なんかあんまりやることないけど、次が本番だ。
よーし、頑張るぞー!
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