第2話

 この世界はほとんどが海だ、だから一部の陸地に人は生活していた。だが航海技術の発達で海に生活拠点を移し、また航空技術のは発達により航空機が生まれた。そのすべてを支えているのは魔道力だ。これは空気中に存在する力を魔道石に溜め込み、それを放出することで力にする。それにより人は陸地に縛られることなく海で暮らせるようになったのだが、問題が生まれた、いやあったのだが気づかなかっただけなのかもしれない。それは蟲の存在だ。蟲は見境なく人や船を襲い、恐れられていた。それにともない人はまとまり始めた。戦闘集団である航空隊並びに専属船、空母の登場である。だが蟲の勢いをすごく、少しの戦力ではすぐにやられ、ほとんどの人が航空隊関係者なったのだがそれでも押され続け、気がついたら人類は陸地の一部とその周辺しか生存権がなくなってしまっていたのだ。

「だから我々は陸地を海を奪還しなければならないわかったな」

「了解」

 さらに説明は続く。次は航空機隊についてだ、航空機隊に所属しその上で航空機兵に所属すると名前ではなくコールサインで呼ばれる。俺の場合だと02574だ。これが俺の名前となり、相棒の名前となる。複座なので2人で1人と言う扱いになりこれが2人の名前だ、この事は事前説明もあるし、常識的であるので俺も、相棒も納得しており、回りも納得しているので誰も文句は言わない。コールサインの意味としては02が所属年数、俺たちの場合は2年目と言うわけだ、それに空母ごとに数字を与えられそれを組み合わせるとコールサインとなる。

「さて次は蟲の種類だ」

 次は蟲に関してだが、正体不明かつ一般的に知られているのは小型の蝿型と大型の蜻蛉型だ。蝿型はこちらの航空機に相当し、活用方法もほぼ一緒なのだが、なにぶん数が多い、レートとしては1:3が当たり前でそれ以上になることが多い。次に蜻蛉型は空の要塞であり、レーザー主体の兵装だ。こいつは滅多に出ないが、出たら死人が跳ね上がる。ほかにも目撃された敵はいるのだが1機しかいなかったり、目撃されただけだったりするのでよくわからない。

「と言うわけだ、後は休め」

「「「「「「了解」」」」」」

 説明が終わり与えられた部屋に相棒と戻る。部屋は相部屋であり、他の兵とは違い2人部屋だ。だが中にはなにもなくベッドと申し訳なく机と相棒のぬいぐるみ、それと俺の私物があるだけだ。

「それじゃあおやすみ」

「おやすみ」

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