『嘘ツキ』

あなた嘘つきね

そうやって心にもない言葉を

次から次へひねり出す


そんなつもりないって言うの?


意識もせず嘘をつくんなら

それはきっと最初についた嘘が

次の嘘の手をひいてくからね


だから私

あなたの頬を叩くよ


全ての嘘がビックリして手を離し

君の目から

汚れたフィルターが流れ落ちて

心が一瞬漂白されるくらい


思いっきり

全体重をかけて

力を込めて


そして

次の瞬間の

あなたの言葉を

信じてみようと思うの




そう君に言われたから


僕は

君の手が痛くないように

それだけを願って

人生を再起動する

一撃を待っているのに


待っているのに

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