ホットスプリング村の怪奇の書 あとがき

 業務日誌


 ホットスプリングス村 ゴーレム畑襲撃事件


 ルベルだ。前から依頼された事件をこうして当事者が日誌として残すことで今後に活かせるようにと言っていたが、今回から業務のルーチンの一つとしたい。特に今回のような特殊な例は文章として残しておいた方が色々と役に立つと思う。

 さて問題となったゴーレムだが俺達が依頼されるまでに水、火、風、物理的破壊、術的破壊、遠隔操作の妨害などなど。色々とされたようだがどれも無理だった。

 結論から言えばあれは一般的に思われるゴーレムでは無い。あれは土の鎧を纏った火の使い魔なのだ。中に火の使い魔がいてそれを退治しなければ修復もする。

そのため物理的破壊も不可能だった。術的破壊も中の火の前に物理的な土の鎧があったため届いていなかったのだろう。水が一時的に効いたのは鎧の土部分が純粋に崩れそうとなったのだが、中の火の勢いが強くて乾いたのだろう。

 そもそもどんなレベルのギルドでもこれぐらいの火の使い魔程度なら遅れは取らないのだが(そもそも遅れを取っていたら俺らが退治できるわけないのだが)、最初からゴーレムと依頼されゴーレムの見てくれだったため先入観に囚われてしまった故の失敗だったのだろう。俺達が幸運だったのは『奇怪なゴーレム』という情報のお陰で多角的に考えることが出来たわけだ。

 今回の様に先入観に囚われては解決できるものの出来なくなる。気を付けたいものだ。



 こんなんで良いのか。もっと広義のゴーレムと狭義のゴーレムの定義。火の使い魔の出自やどこまでこういったことが出来るか、とか色々と書きたいのだが、足りてるのか                           ルベル



追記 あなたの話は長すぎます。これでも添削を5回もやってようやくここまでまとめたのに足りないというのはどういうことですか。というか一番最初のあの論文はなに? 3冊も本を作り上げて、日誌ってあなたバカじゃない。これぐらいの要訣まとめた(これでも微妙ですけど)ものにしなさい      アカネ

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