君は書く人、僕は読む人。

紅堂神威

君が書いた小説を僕は読む。

僕が書いた小説を君は読まない。

それは当然のことだ。


本当は君にも読んでほしいと思ってる。

でもそれは無理な話。

だって君は小説の中にしか存在しないから。


君の書いた小説も小説の中にしか存在しない。

君も小説も存在しない。

だから僕は君の書いた小説を読むために小説を書いた。


君が書いた小説を僕は読む。

僕が書いた小説を君は読まない。

それは当然のことだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君は書く人、僕は読む人。 紅堂神威 @shinichikudoh

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ