7章の登場人物紹介

       7章の登場人物紹介




 ○ ハミュ 11歳



 ペーシア王国第3王女の彼女は、パラメキ国に侵略する為の目晦まし目的でナイファ国のゼクスの下に嫁入りさせられた。


 本人は至って見た通りの政治から縁遠い存在で自分がそんな事に巻き込まれてる事に最終的に最後まで気付く事はなかった。


 ゼクスは嫁入りにこちらに向かってる段階から、わざわざ、自分に嫁入りの話が来る事に疑問を覚えていたので、やんわりと断って面倒事を送り返すつもりであった。


 だが、ゼクスも男だったようで、目を奪われて面倒事でも抱え込もうと覚悟を決める。


 決めた後に想像以上の問題も沸きだしたが、リーサルウェポンの雄一を引きずり出すか悩んだがポプリが依頼した事で問題解決に至った。


 そう言う意味では、魔性の少女かもしれない。




 ○ シャーロット 15歳



 ペーシア王国の伯爵令嬢。


 ハミュと放逐される2か月ほど前に最後の肉親である父を失くしたばかりの少女。


 それまでは、俗に言う頭の固い女騎士という感じであったが、北川家に来て、子供達、そして卒業して巣立った子達に触れあう事で今まで持っていた常識を破壊されていく。


 そのなかで交流を持ったメリーとの出会いにより、それはより加速し、この夢のような環境を作り上げた雄一に温かい感情を宿らせる。


 そして、自分が放逐された理由を知り、そこから起こるはずだった凄惨な戦争を回避させた立役者の雄一に強い忠義と愛情を抱くキッカケを得る。


 その件を理由に伯爵の地位を返上して国を出て、雄一の騎士に志願した。


 結果的に雄一を騙した形にはなったが雄一の騎士になる事に成功する。


 生涯仕える事が出来る事だけでも満足だが、できれば女としても仕えたいと思っているらしい。




 ○ メリー 4歳



 北川家の子供達が冒険者ギルドの依頼を受けたのを雄一が隠れて着いて行ったら、ゴブリンに襲われて両親は殺されて攫われている最中に遭遇する。


 メリーはその時に雄一によって救われたが、両親は既に亡くなっており北川家に引き取られた。


 両親が死んだ所を見てしまったようで、ショックにより失語症にかかる。


 同じように親を失くしたばかりのシャーロットにシンパシーを感じたようで、懐くようになる。


 そして、シャーロットが母国の騎士達に殺されそうになったキッカケで話せるようになる。

 だが、まだ、たどたどしさが残り、完全復調までにはもう少し時間が要りそうである。


 喋れるようになった事で実名が判明。


 メリーベルというのが正しいらしいが、親にもメリーと呼ばれていたようで、結局メリーで落ち着いた。



 ○ ロット 15歳



 一見、美少女の女騎士にしか見えない少年。トランとは別系統の男の娘である。


 北川家にやってくる少年は総じて逃れられない運命を背負ってるのか、呪われているのか議論し出したらキリがないと再確認させられるような少年。


 パラメキ国に居る時はポプリのパシリとして使い倒されたにも関わらず、耐えきった打たれ強い少年。


 年上の女の子に振り回される事にテツ同様に嫌な慣れを持つ不幸の星の下にいる。


 ちなみに婚約者もおり、当然のように年上である。



 ○ ポセイドン  年齢ってなんだ?



 アクアがサボり過ぎるので放置され過ぎて、海の王を気取っていた。


 初めは演技だったが演技を続けているとそれが本当に思えたらしい。中二をこじらせた感じと言えば伝わるだろうか?


 本当のところは、ほっとかれて寂しかったそうだ。



 ○ ジンガー  38歳



 ペーシア王国の国王。


 国王とは名ばかりの発言権がほとんどないに等しい国家。


 経済的に豊かな国だったので、国王とは責任を取らせるだけの存在として扱われていた。


 重鎮達の短絡的な思考のせいで、パラメキ国に戦争する為の準備として末娘のハミュをナイファ国に嫁入れさせられる。


 これには必死に抵抗したが覆せなくて血の涙を流すレベルで悲しみに暮れた。


 娘には甘く、息子には厳しいという、ある意味駄目な親父であった。


 息子4人、娘3人の子供がいる。



 ○ キシリ  45歳



 今回の戦争を押し切った張本人。


 自分というモノを良く理解しており、ペーシア王国以外で重用ちょうようされないと理解していたので今回の決断になった。


 能力はないのを自覚してる割に、自分の頭で考えた事はそのまま現実で通用すると勘違いするところがある。

 そう言う意味では、ナイファ国、元、宰相ゴードンのほうが一枚も二枚も上手であった。


 企みが失敗に終わり、逃亡生活に身を落とすが、大陸を脱出しようにもリホウやエイビスの手が廻っており、海を渡れない状態で逃げ続ける。


 最後はリホウに意図的に崖に追い詰められて、事故死させられた。



 ○ シキル共和国の大統領はじめ重鎮達



 中途半端に欲を出してエイビス達に気付かれて、裏取りまで済ませられた無能集団。


 その為、雄一達の策略で実質、国として立ちゆかなくされる。


 気付いた時には手遅れに陥って、シキル共和国はパラメキ国の一部に吸収される事になる。


 持てるだけの資金を持って逃亡するが、当然のように決定的には逃がして貰えず、安住の地を求めて大陸を旅をする事になる。


 全てはエイビスの掌の上での出来事だと彼らが知るのは何時の話なのだろうか。


 パラメキ国に吸収される裏話に、パラメキ国の国力が上がって、ナイファ国とのパワーバランスが崩れると言って、ミレーヌとポプリに雄一に、「はよ、子供」と脅迫されたとか。



 ○ イーリン 15歳



 シキル共和国の前身の国の王族の生き残り。


 とある地域の人のように話をし出すと止まらない娘。


 本人は学者肌のようで、王家復活とかには興味はない。その為、雄一の下に来て、学校の状況を見て「ウチ、ついに理想郷アガルタに到着したわ」と言ったそうだ。


 シキル共和国が滅んだ後、困った顔した雄一に元の国を興してくれないか? と依頼されたが、「お断り」の一言で聞く耳を持ってくれなかったそうだ。



 ○ アン 17歳



 ロットの婚約者。


 恋愛より、仕事に重きには置いているがロットの事は悪く思ってない。


 一見、親などに押し付けられて婚約者をしてるように見られる。

 だが、実のところ、部屋の掃除などを押し付けても嫌な顔しないロットが気になり始めたアンが強引に「アンタはアタイと婚約しときな!」と脅すように頷かせたという裏話がある。


 普段は強気だが、変な所で弱い所もある少女で、おそらく、ロットが別れを持ちかけたら、高確率で泣くという意外性がチラホラさせている。


 北川家に学びにきたアンは早朝からグランドの清掃と通学する子供達を迎え入れる為に門番もしたりして、実習に参加している。

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