第85話 海賊女王現る

 トゥラテルに海賊女王アリーナ・ベニーが、グレイスからの依頼を受けて、入り江に、海賊船――――黒い貴婦人号――――の姿を見せたのはトウタたちがトゥラテルに入ってから6日後の朝だった。

「街に火を付けな。なに、少しぐらい燃えても構いやしない」

 アリーナの目的は簡単明解だ。

 このトゥラテルの街にいる標的を街ごと焼却してしまえばいいと考えている。

 被害だとか、住民の迷惑だとか、そんなことは頭のどこにもなかった。

 こうして――――アリーナの指示に伴い、後に『トゥラテルの虐殺』と呼ばれる事件は幕を開けたのである。


 1


 宿の周りが騒がしい――――と最初に気がついたのは、イリスだった。

 皐月の寝相に背中を揺り動かされ、うすぼんやりと目を開ける。と、同じくして精霊が何かを騒いでいるのにイリスは気が付いた。

(異常なくらいに、精霊が騒いでる――――)

 彼女が次にしたのは、木窓を開け、確認。すると、真っ先に目に映ったのは真っ赤に燃え盛る炎。

(――――なにこれ? 燃えてるの?)

 街全体が炎に包まれ、逃げ惑う人々。黒煙が立ち上り、空を黒く染めていく。

 最初は冗談かとも思ったが、どうやら現実のようで、イリスは一瞬にして意識を覚醒させるに至った。

「みんな!起きて!!」

 皐月をがくがくと揺さぶり、シュティーナの馬尻をべちん!とひっぱたき、次いでヴェロニカの頬っぺたを叩こうとしたところで、

「何をしているのです?」

 ヴェロニカがジト目で下からイリスをにらみつけた。

 当然だろう――――目を覚ましてみれば――――イリスが自分に馬乗りマウントし手を振り上げているのだから。理由が分からないのも仕方がないというものだ。

「火事よ!ヴェロニカ!寝てる場合じゃないわ!」

 イリスはヴェロニカのジト目に負けることなく、声を上げた。続いて木窓の方を指さす。

「?」

 イリスの指さす方を見てヴェロニカが目を見開く。がそれも一瞬だった。

「イリス。伏せていなさい」

 ヴェロニカが意を決したように固い声になり、指示を飛ばす。そして――――

「爆ぜよ!緑の小人よ!」

 呪文を叫ぶと――――辺りを爆風が包み込み――――部屋の木窓もろともに吹き飛ばした。


 2


 ごぉう――――

 と音を立てて、ヴェロニカの前にあった壁がまず吹き飛んだ。次いでついで、横のベットを巻き上げ――――皐月、トウタ、もろともに巻き上げながら部屋の壁を破砕した。

「いきなり何やってんのよぉー!馬鹿ぁ―――――」

 イリスは叫んだが、風にかき消されて、声はヴェロニカに届かなかったが、そンな中でも、ヴェロニカはイリスの腕をつかみ、小脇に抱えて爆風もろとも翼を広げ、そのまま上空へと舞い上がった。

「嫌ぁぁぁ―――――っ」

 イリスの悲鳴は上空に舞い上がっていった。


「ぐっ――――何でござるか?!」

 強かに体を暴風に飛ばされ、壁に打ち付けられながら、皐月は目を覚ました。

 どこかを打ったのか、痛みが体を襲う。

 周りを確認してみれば――――今まであった部屋の壁と天井が吹き飛んで風穴を開けているのが見えた。

「起きましたか――――皐月」

 上から声がする――――上を反射的にみると、なぜか空に浮いているヴェロニカとヴェロニカの小脇に抱えられるようにして、イリスの姿があった。

「ヴェロニカ殿!これは――――?」

 何が起こったのかと全てを聞く前にヴェロニカの指示が飛んできた。

「皐月、防衛態勢に移行しなさい。何者かがこの街に火を掛けています――――速やかに、トウタ様とシュティーナ。二人と合流し敵を見つけそれを排除なさい――――私とイリスは、火災の鎮火を行います」

「畏まった」

 皐月もヴェロニカの発した防衛体制という言葉を聞き返したりはしない。

 王国は中立を旨とし、防衛を主な立場として世界に公言している。

 王国の騎士課にいる皐月にとっては、防衛体制という言葉が発せられたということは『命令が下された』と分かっているのだから。

 しかし――――

「何勝手に言ってんのよ!?逃げないと――――そんなことしてたら、あたし達まで火に焼かれるわ!」

 イリスはヴェロニカの言葉に異を唱えた。が――――

「いいえ。下の3人と周りの住民を逃がし、自分たちも助かる為に、火を消すのです――――いまが根性見せ時ですよ!」

 ヴェロニカはイリスに冷たく―――しかしどこか励ますようにイリスに告げた。

「ああああああ!もう!――――――やってやるわよ!」

 イリスはやけっぱち気味にヴェロニカの小脇に抱えられながら叫び声をあげた。

「Por favor-Aguarius!!《ポゥア―フォヴェア―アグアリウス!!》」


 3


「Por favor-Aguarius!!《ポゥア―フォヴェア―アグアリウス!!》」

 イリスが叫んだ少し後からトゥラテルの空模様はみるみるうちに悪くなった。

 雨が降り出し――――まるでバケツをひっくり返したような局地的な大雨になった。

 大雨にさらされ――――町に燃え広がり、さかっていた炎は徐々にではあるがその勢いを弱めていく。

「いったい何なのよ――――?」

 シュティーナがよろよろと体制を起き上がらせて来たころになって――――

 雨と炎の向こうから姿を見せ始めた一団があった。

 海賊女王――――アリーナ・ベニー ―――――が率いる海賊達。

 それが、一つにまとまって、炎と雨の中をぞろぞろと歩いている。

「シュティーナ。主にも働いてもらう。トウタ殿を守れ」

 前に立つ皐月が振り向かずに言う。

「ええ――――仕方ないわね」

 シュティーナも目の前の惨状と物々しい海賊共の姿を見て、首肯した。


「――――」

 トウタは何かに揺り動かされて目を覚ました。

「大丈夫かい?坊や」

 揺り起こしたのは、60歳ほどに見える一人の中年の女性だった。

「――――」

 まだ頭がはっきりしない。が抱きかかえられているのか妙にふわふわした感じがするのをトウタは感じていると

「ああ――――居たわね」

 少し離れたところから、聞き覚えのある声がかかった。

「――――アンタの連れかい?」

「ええ。あたしの仲間よ。あとはアタシがその子を預かるわ。おばちゃんは逃げて――――直にここも戦場になるわ」

「そうかい――――アンタも早く逃げなよ」

 女性はトウタをシュティーナの背中へ、うつぶせにして寝かせ――――海賊達の居ない方へと去っていった。

「寝てんじゃないわよ」

 自分の背中にうつぶせになったトウタを引っ掴んで目の前へぶら下げ――――べちべちと頬っぺたを叩いて――――目を無理やりに覚まさせた。



「――――っ」

 目が覚めて、まず目に入ったのはシュティーナの怒ったような顔だった。

 それと同時にほほの痛みがやってきて――――トウタは眉をしかめた。

「何だ――――これ?」

 次いで、トウタが上げた第一声に、シュティーナはクスリと笑って見せる。

「まぁ――――当然よね。でも、時間がないの。すぐそこまで敵が迫ってる――――やれるわよね?」

 シュティーナの問いに何が何だかわからないトウタだったが――――

「トウタ様!防衛体制をお取りください――――」

「敵が来てるの!やっつけて!」

 すぐに、上から声が響いて――――脳内アドレナリンが意識をさらに鮮明にさせた。

「シュティーナ。おろして」

 そう言ったトウタの声はすでに、戦闘態勢に切り替わっていた。


 4


「燃やせェ!」

 それまであった、地中海沿岸のきれいな街並みは――――今やすっかり炎に巻かれ焼け焦げていた。

 そんな焼け焦げが目立つ街並みの中で、海賊女王の手下どもは、縦横無尽に火をつけて――――逃げ惑う住民を手に持ったそれぞれの武器で殺していく。

 女子供、男、老人、異種族も関係ない。

 立ちふさがる者は誰であろうと――――何であろうと、倒されていく。

 が――――そんな中、街の一角から、何やらものすごい風が吹き荒れ、続いて大雨が局地的に振って――――海賊達を強かに打ち付けた。

「―――――っ」

 急に振って来た豪雨とそれと同時に吹いてきた爆風によって先行していた仲間たちが宙を舞うのが見える。

「なんだぁ――――ありゃあ」

 空には豪雨の中、一人の翼人種が何かを抱えて浮いており、その姿は海賊たちの目には酷く非常識に映っていた。

「おやぁ。ローデリアにいる辺境種族――――『翼人種よくじんしゅ』じゃないか、珍しい」

 手下が二の足を踏んで止まっているところに、アリーナが悠々と登場し、はるか上空に飛んでいる翼人種をみて解説して見せた。

「翼人種?」

「ああ――――生まれながらに翼をもっている種族さ。魔術総量が人の倍はあるって噂の種族でね――――それより、まだ活きのいいのが居るみたいだねぇ」

 チラリと手下の一人を見る。

 アリーナは望遠鏡を覗き込んで今度は上空から下へ視界を移した。

「人が二人――――それに馬?いやケンタウロスが先で喧嘩をはじめてやがる」

(アレがおそらく今回の獲物だね)

 アリーナは確信する。目前に居るあの5人の内、どれかが依頼にあった奴だと。


 5


「イリス。雨を途切れさせてはなりませんよ」

「分かってる」

 ヴェロニカは眼下で起こる皐月、トウタ、シュティーナの戦いを見ながら冷静につぶやいた。大雨の中、火打石の火花が発生せずに、銃は弾を飛ばせなくなった。

 この状態を作り続け、混戦に持ちこむ事こそが、イリスを自分の小脇に抱え飛んだ最も大きな理由である。

 イリスは数少ない精霊魔術使い。精霊の力を借り、天候や風を操る術は、王国上がりの魔術師とは、歴然と違う。

 魔術師が空や風を短時間に操り、を起こせるのに対し、精霊使いの術は、精霊という媒介を通して魔素を十全に使い、中規模――――を起こすことができる。

 幼いイリスはまだ完璧に精霊を操れているわけではないが――――それでもトゥラテルの街の全域を大雨で包むだけで、勝利をつかむファクターとなり得た。


「しかし、こうしてみると改めて、皐月は接近戦において恐ろしいほどに強いのですね」

 ヴェロニカは自ら、上空から突風を下へダウンバーストを、起こしながら呟いた。

「あたしはトウタちゃんのが恐ろしい。トウタちゃんの魔術は一度に必ず複数人を倒すもん。それに――――間合いが広すぎる」

 イリスに言われてヴェロニカは「成程」と思った――――というよりもと、再認識させられたという方が正しいかもしれない。

 トウタの繰り出す魔術は、周りに居る海賊達を容赦なく屠って行く。

 ある時は爆発で相手を焼死させ、またある時は、氷の槍が敵の密集地帯へ出現し、対象を串刺しにする。

 後ろから襲ってきた敵などは、自らの鉄扇で相手の攻撃を捌き――――蹴りを股間や腹に叩き込んでから、泥沼を一瞬で相手の足元へ出現させ敵を飲み込んだ。

「あんな攻撃をされては、集団でいる理が生かせません」

 そう――――ヴェロニカが言う通り、密集して居ては理が生かせなくなってしまう。そして――――密集するのを嫌がり、集団が割れてしまえば。

「――――皐月の餌ってわけね」

 蜘蛛の子を散らすように逃げた者は、皐月が仕留めていったが。

 ――――それでも。討ち漏らすことはある。

 そんな残りの海賊を、ケンタウロスの機動力を使って、シュティーナが轢き殺す。

 雨に煙る視界の悪い中から――――突然走ってくるケンタウロス。

 脇には元は家の建材であった角材がまるで、ランスのように抱えられていた。

 足を止めた海賊共は、シュティーナの角材に突き飛ばされ、突き刺され、そして倒れたら最後、上から蹄に踏みつけられ、絶命する。

「ケンタウロスってエグい戦い方するわね」

 イリスは上空からしみじみと声を漏らし――――その声には畏怖が込められていた。


 6


「やるもんだ。確かに、あのグレイスが前金を払ってきただけはある」

 スラリと母親から譲られたカトラスを抜きながら油断なく、アリーナは構えを取った。

 剣をだらりと下げ、前進してくるその姿は、ほかの敵とは違い、場慣れをし余計な力が入っていない。海賊と言われなければ――――生粋の剣士に見えることだろう。

 姿は美しい。気位が高そうな冷徹な目。引き締まった体。

 だが――――頭に乗った海賊帽子。両脇と後ろを折り返してあるため、上から見ると三角形に見えるところから三角帽と呼ばれている―――――これが彼女を海賊として見せている。

 帽子に刺しゅうされた一振りのカトラスに噛みつく髑髏の紋章。

 先代、アンナ・ベニーから受け継いだ物だった。

 

 ギン――――

「しゃぁ!――――」

 最初に横合いから切りかかったのは皐月だった。

 横合いから胴への突き。次いで頭部への切り上げ。しかし――――その二撃はアリーナに躱される事になった。

(仕留めそこなった――――っ)

 ギリィと皐月は歯を軋めた。

「そらよっと」

 アリーナは気楽に声を出しながら――――カトラスの突きから、脛へ、そして、一番避けにくい胴突きで、皐月に返答した。3連続のカトラスは皐月には当たりはしなかったが――――それでも

 がきりっ――――

 と皐月に防がせることになった。

「おのれ!」

 皐月がうめき、そのままつば競り合いの形まで間合いを詰める。

 二人の動きが一瞬止まった瞬間を見て――――トウタが一瞬で後ろから間合いを詰め突っ込んだ。

 狙いは相手の首の付け根。タタンッと地面を蹴って飛び上がりそのまま横蹴りを頸椎めがけて打ち込んだ。

 足の裏に伝わる確かな『打ち抜いた』という感触。そして――――アリーナの頭がわずかにグラグラと揺れるのが見え――――トウタは着地と同時に心中で『良くできた』頷いていた。

 が――――アリーナはふらつきはしたものの、そのまま強引に皐月に頭突きを食らわせて一旦飛びのくと、そのまま反転しながらトウタの首を薙ぎに来た。

 ギャリィ――――

 鉄扇で側頭部をガードしながら、体を半回転させ、間合いを詰めながら回った勢いで肩部(三角筋)のあたりに一発。そして蹴足を下ろさずわき腹へ脛先と腰のスナップを利かせた蹴りを打ち込んだ。

「――――っ」

 これにはさすがにアリーナは今度は顔をゆがめて見せた。

「やるじゃないか。お前ら。久しぶりにコイツを抜いても良さそうだ」

 そう言ってアリーナが腰の後ろから引き抜いたのは大ぶりのナイフだった。いま手に持っているカトラスよりも短い。

「行くよ」

 それからのアリーナの攻撃には隙が一切なくなった。

 カトラスとナイフが別の生き物のように襲ってくる。横からシュティーナが突っ込もうにも刃を向けて牽制し、皐月はさらにやり難そうにアリーナの攻撃をしのいでいた。

(ナイフは厄介なんだ。一番扱いやすい長さなんだから)

 トウタは道場内でのゴム製ナイフを使った練習を思い出していた。

 一対一でゴム製ナイフを持って構え会い――――5分の間ひたすら当たらない様に捌き、躱す練習。当たったら、蹴り素振り10回だった。

(必要なのは瞬発力と動体視力、判断能力。そういえば――――一番なのは間合いをなるべく開けることだったな)

 そこまで考えた所で、あることを思いついた。一瞬で魔術構成を編み上げ――――アリーナの足元に泥沼を作り出す。

「なん――――」

 スブリとアリーナの足が脛まで埋まるのを見て。そのうえで今度は、皐月が膂力倍化の魔術で走り込み

 ドンっとアリーナの背中から、腰だめにした大刀を突き刺した。

「ぐぶっ!」

 アリーナの口から血が漏れ出る。服にはあっという間に血のシミが広がっていった。

「くそっ――――油断したねぇ。火をつけて燃やせば、アンタらもろともに消し炭になるはずだったのに――――ドジっちまった」

 大刀を刺されながらも――――アリーナはニヤリと笑って見せた。


 海賊女王は、散り際まで優雅に威厳をもったまま、ズブズブと腰のあたりまで沈んでいく。すでに目から光は失われて、意識は朦朧としている様子で、意識はほとんど無さそうに見えた。

 その姿を見ながら、

「なんか―――――後味悪いわ」

 シュティーナが呟くのが聞こえ――――その声を消すようにただ大雨だけが降り続いていた。


 7


「被害は大きくなりましたが――――皆良くやりました」

 ヴェロニカは4人を前にして賛辞を贈った。

「褒められた勝ち方じゃない――――あんなのは数で押し包んだだけだ」

 大雨で濡れているからか、トウタの顔はぐしゃぐしゃになっていた。

(一対一で勝ちたかった…)

 悔しくて泣いてもいるだろう。トウタはアリーナに勝てなかった。

 それほどにアリーナは手強かった。

 結果的に、3人で取り囲んで押しつぶすような戦いを取らざる得なかった状況にトウタは後悔していた。

 しかし――――

「勝ちは勝ちよ。トウタちゃんは頑張ったわ。泣くことなんかないじゃない」

 イリスは冷静に事実だけを述べていた。

 そしてシュティーナは

「―――――火をつけた海賊共は一掃し、火事の被害もできる限り抑えた。まずはこのことを誇るべきよ。それに――――住民たちは私たちのことは街を守ってくれたと思ってるみたいよ」

 シュティーナの言う通り、トウタたちの周りには遠巻きにではあるが住民の生き残りが声援を送ってくれているのが見えた。

「今は――――勝てたことにこそ感謝すべきでござるよ。鎮魂は必要で御座るが、まだ先は長い。まだ俯くには早う御座るぞ」

 皐月のいうことは尤もで――――トウタもなぜかストンと納得できる理由だった。

「そうだね。泣いてちゃだめだよね。皆、ありがとう」

 トウタは小さくだが、しっかりと4人に向かってお礼を言うのが精いっぱいの事だった。

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