第二話 願いを叶えるたったひとつの方法

PREPLAY

◆Preplay01◆ちょっとしたトラブルがあったが気にしない

 第一話の収録から、しばしの時が流れた。そして訪れた第二話セッション予定日の朝……プレイヤーのひとりから連絡があった。浅見正義だった。

「に、にーやん……今日はセッション、何時くらいまでかかる……?」

 死にそうな声だった。

「どうした? 体調不良か?」

「明け方からトイレの王子様になってる……参加はするがその前に病院に行きたい」

「わかった。経過は報告してくれい」

 三時間後、病院の浅見正義から電話があった。

「結果が出たよ、にーやんっ!」

「来られそうか?」

「ノロだった」

「ははは、絶対に来るな」


       *   *   *


 あれからまた幾ばくかの時が流れた……というか流れまくったその日。

 会議室に、五人の参加者が一堂に会していた。

 なぜか浅見正義は、満面の笑みであった。


浅見:復活しましたっ! セッション延期、すんませんしたっ! 

きくたけ:さすがにノロウィルスは伝染が怖いからなー。治ってよかった。

庄子:復活おめでとうございます!(笑)

きくたけ:よしっ、快気祝いに生牡蠣でも食べに行くかっ!

浅見:勘弁してくれよっ!? こないだ何人かで生牡蠣を食って、くらったの俺だけだぞっ!?

きくたけ:……いやいや? リプレイ冒頭のツカミになりそうなネタを提供してくれて……なおかつ、ご飯の前にはちゃんと手を洗おうっていう啓示! ありがとうっ、神様っ!

浅見:ありがとうっ! 馬鹿っ!

GM:オチがついたところで第二話の収録を始めよう! まず、今回予告を読み上げます!


●今回予告 

 焦燥感がつのる中、しかし許可は下りない。

 頑固眼鏡(生徒会長、五行清秋)曰く「……正規の段取りを踏んでいない者に外出許可は出せない。なおかつ生徒会は近く行われる武闘大会で手一杯、菫たちにかまうヒマもない」

 なんとしても口説き落とさねばならない……そのはずだった。

 そう、それを見てしまうまでは―――。


『アリアンロッド 2E・リプレイ・ストレンジャーズ~異世界で冒険者になろう~』

 第二話「願いを叶えるたったひとつの方法」


 冒険の舞台が、キミを待つ!


庄子:あれっ!? 前回、テストダンジョンをクリアしましたよねっ!?

浅見:した! しかも謎のチュートリアル・ナイトメアモードをなっ!

GM:それについては……前回、理事長室における会話をよく思い出してほしい。

浅見:よくは覚えていないが……たしかに外出許可の確約はもらってないような……(笑)。

庄子:そういえば、五行さんはなんで現代へ帰ろうとしないんでしょうね?

GM:実は、表向きは地球へ帰還する方法は確立されていない。

庄子:ほんとに帰る技術ないんだ―――っ!?(笑) わたしとみーちゃんの夢は!

GM:それは、本編にて! さて、それではハンドアウトの読み上げと配付にいこう。今回は、現代地球人組とエリン組のふたつに分けてみた。えー……。


●菫とクロウ(現代地球人組)用ハンドアウト

コネクション:生徒会長 関係:障害

 キミたちと同時期に現代地球からエリンに来たはずの菫の親友、みさと。

 一刻も早く学園を出て、未だ行方の分からぬ彼女を探すために動きたい―――のだが。

 今、キミたちの眼前で、鬼畜な眼鏡がほくそ笑んでいた。

 この眼鏡をどう攻略するか、それが問題だった。


GM:なお、みさとというNPC名は、味里さんから「どんどん使ってください!」と正式に許可が下りました。実は変えるかどうか迷ってた(笑)。

庄子:いえ、親友の名前はやっぱりみさとがいいなって思ってました!

浅見:この上なくイメージしやすいから、ロールプレイが楽でいい(笑)。


●フジヤマとルイン(エリン人組)用ハンドアウト

コネクション:ガートルード 関係:ライバル

 生徒会主催の武闘大会が刻一刻と迫っていた。

 そんなおり、ブラックロータスのギルドマスター・ガートルードより呼び出しがあった。

 武闘大会参加のメンバーに選ばれたのだと、ルインは確信した。

 だが、なぜか呼び出しにはフジヤマも同伴するよう連絡があったことだけが謎だった。


浅見:なんでふたり揃って呼び出されたんだろう?

ルイン:私が、ガートルード様からなにかお褒めの言葉をもらえるのかもしれない。

GM:今回は、あらかじめレベルアップ作業と買い物(『アイテムガイド』の使用は可とした)がされている(はずな)ので、さっそく成長報告といこう! まずは菫から!


▼結城菫(2レベル)の場合

庄子(以下、菫):菫です! いろいろ悩んだ結果、《ボルテクスアタック》と《スマッシュ》を新規取得し、《ピアシングストライク》を1レベル上昇させました!

GM:スキルをどう取るか、すごい悩んでたよね。

菫:はい。でも、敵が単体でも複数でも対応できるようにした方がいいってアドバイスを受けたので、今回は敵単体に対するダメージを上げましたっ!

GM:《スマッシュ》入れたか。戦闘で使う【MP】の量が増えて苦しくなりそうだ(笑)。

菫:《スマッシュ》を活かすために、それと前衛は筋力が資本ってこともあって、一般スキルは《トレーニング:筋力》を取得しました。せっかくの主人公ヒロインがムキムキなイメージに……。このままだと、クロウくんを片手で抱え上げられるようになっちゃうかも!

浅見:きゃ―――っ、恥ずかしいっ!

GM:え、なにその最高の笑顔……。

菫:それからレザーアーマー、ガントレット、ブロードソードを購入しました。以上です!

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●PC1/結城菫


レベル:2 種族:アーシアン

クラス:ウォーリア/シーフ

HP:44 MP:32 フェイト:5


種族スキル:

《アーシアン:召喚》1

ウォーリアスキル:

《アームズマスタリー:長剣》1

《バッシュ》2

《スマッシュ》1

《ボルテクスアタック》1

シーフスキル:

《ピアシングストライク》2

《ワイドアタック》1

一般スキル:

《アスレチック》1

《カルチャー:現代世界》1

《トレーニング:筋力》1

装備:

ブロードソード/ラウンドシールド/レザーアーマー/ガントレット

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▼クロウ(本名:舩本羽黒)(2レベル)の場合

浅見(以下、クロウ):えー、スキルは火力を上げるために、《リゼントメント》を取った。

GM:シナリオ中一回、大ダメージを出せるようにした、と。

クロウ:うん。それから、複数に対して攻撃できるようにした方がいいと思って、《マジックブラスト》も取得。これで、同時に二体まで攻撃することができる。

Oはた:《エンチャントウェポン:地》も、ふたりを対象にかけられるようになったと!

クロウ:さらに、《マジシャンズマイト》を1レベル上昇させた。そして、一般スキルは《トレーニング:敏捷》を取った。【知力】を伸ばすよりは、いろんな局面に対応しやすいだろうと思って。最近出目が振るわないから、固定値を上げておこうと思ってさ。

丹藤:そう、固定値は裏切らない!(笑)

GM:アイテムはけっきょくなにを買ったの?

クロウ:MPポーションを二本買った。以上かな。

GM:OK。では、次はフジヤマ!

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PC2/クロウ(舩本羽黒)


レベル:2 種族:アーシアン

クラス:メイジ/メイジ

HP:32 MP:40 フェイト:6


種族スキル:

《アーシアン:事故》1

メイジスキル:

《エアリアルスラッシュ》1

《エアリアルセイバー》1

《エンチャントウェポン:地》1

《マジシャンズマイト》3

《マジックブラスト》1

《リゼントメント》1

一般スキル:

《カルチャー:現代世界》1

《トレーニング:敏捷》1

《モンスターロア》1

装備:

スタッフ/ハット/クロスアーマー/ミュージックヘッドセット

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▼フジヤマ・グレイス(2レベル)の場合

Oはた(以下、フジヤマ):スキルは、《バタフライダンス》を取得して、回避を上げた。これを取得しないと、赤い染みのフジヤマ……略して赤フジとなって消えそうなので。

菫:赤い染みはすごく面白かった!(笑)

フジヤマ:く……!(笑) 他には、《エリクサー》《シンセサイゼーション》を取得しマシタ。

GM:お? ずいぶんとポーション系に特化させたな?

フジヤマ:イエース。《シンセサイゼーション》を使うと、期待値ですみぽんの1メインプロセス分の【MP】を回復させることができるのデス。

クロウ:我々には《祝福》がないから、【MP】を大幅に回復できるのはありがたい。

フジヤマ:ええ。すみぽんの【MP】消費が増えたゆえ、そっちをサポートしようかなと。なお、装備はポーション類を補充して終わりデス!

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PC3/フジヤマ・グレイス


レベル:2 種族:ヴァーナ

クラス:シーフ/アルケミスト

HP:37 MP:35 フェイト:5


種族スキル:

《ヴァーナ:猫族》1

シーフスキル:

《ワイドアタック》1

《アンビデクスタリティ》1

《アームズマスタリー:短剣》1

《バタフライダンス》1

アルケミストスキル:

《ウェポンクリエイト》1

《エリクサー》1

《シンセサイゼーション》1

《ポーションピッチ》1

一般スキル:

《サーチリスク》1/《トレーニング:敏捷》1/《ファインドトラップ》1

装備:

ダガー/クロスアーマー/バックラー/シーブスツール

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▼ルイン・シュレディンガー(2レベル)の場合

丹藤(以下、ルイン):ルインだ。スキルは、《プロテクション》が3レベル、《エフィシエント》が2レベルに上昇。そして、《ヘイスト》を新規取得したぞ。

フジヤマ:《ヘイスト》があれば、ミーよりもクロウさんが先に動き、支援(《エンチャントウェポン:地》など)を受けたあとに行動できる……かもしれないデス!

ルイン:そして、一般スキルは《モンスターロア》を取ったので、モンスターの知識がさらに深まり、エネミー識別の腕が上がったぞ!

GM:(笑)。装備の変更は?

ルイン:サークレットがほしくて、一度はシートに記入までしたけれど結局あきらめた!

フジヤマ:贅沢させられるようなお金は、我がギルドにはありマセン!(ぷんすか)

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PC4/ルイン・シュレディンガー


レベル:2 種族:エルダナーン

クラス:アコライト/セージ

HP:32 MP:42 フェイト:5


種族スキル:

《マジックセンス》1

アコライトスキル:

《ヒール》1

《プロテクション》3

《ヘイスト》1

セージスキル:

《エフィシエント》2

《エンサイクロペディア》1

一般スキル:

《アルケミーノウリッジ》1

《ファーストエイド》1

《モンスターロア》1

装備:

クラブ/ラウンドシールド/ハット/レザージャケット/聖印

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●ギルドサポートの決定

GM:では、ギルドについて。ギルドレベルは上がらないので、ギルドサポートの新規取得はなし。持っていくギルドサポートの確認だけだね。

ルイン:《蘇生》と《限界突破》だな。

フジヤマ:我々に《祝福》など必要ないっ!(笑)

GM:代わりに《祝福》相当の赤いフジヤマがいるんだよな。ではメインプレイに入ろう!

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