超まえがき


   超まえがき


「アリアンロッドRPG」ってどんなゲーム?

 そう聞かれれば、知っている人ならまずこう答えるだろう。


『「アリアンロッド」は、ファンタジーTRPGだ』

 

 うん、そのとおりである。

 これに異論を唱える者はいないだろう。

 そして、「具体的にはどんなことするの?」と、聞けば返ってくる言葉はこうだ。


『プレイヤーは冒険者となってパーティ(ギルド)を組み、依頼を受け、モンスターを倒してお金と経験点(成長点)を稼ぎ、レベルアップをする。ダンジョンに潜ったりもするよ』

『作れるキャラクターのクラスは、基本的に四種類。戦士、魔法使い、神官、盗賊だ』

『人間の他に、エルフやドワーフみたいな種族がいっぱいいるぞ』


 うん、こう書いてみると実にシンプルだ。

 もともと「アリアンロッド」は、そんな古き良きRPG風ファンタジーを、現代のゲームシステムや環境で遊んでみよう―――そんなところにコンセプトのひとつがあった。

 もっとも、細かく解説すれば前述した内容ほど単純なものしかできないわけじゃない。

 例えばクラス。基本となるクラスはたしかに四種類だが、これに組み合わせることのできるサポートクラスが多数存在している。例えば、同じ戦士でもガンスリンガーと組み合わせれば後衛から銃で射撃する型になるし、モンクと組み合わせれば格闘戦型に、シャーマンなんかと組み合わせると呪術の技を駆使しながら武器で戦う戦士となる。

 いや、それどころか同じクラスの組み合わせでも取得するスキルがちがえば、まったくちがう型のキャラクターにもなり得るのだ。

 ……ともかく、こんなバリエーション豊かなキャラクターたちが、エリンというファンタジー世界で大冒険する―――これが二〇〇四年に発売されて以来、永く遊ばれてきた「アリアンロッドRPG」というゲームだった。

 しかし、二〇一六年三月……すなわちこの本が発売されるちょうどひと月前にリリースされた、『アリアンロッドRPG 2E 改訂版』により、本ゲームは大きく変貌した。それもたったひとつの種族の追加によって、だ。


 その種族の名前は“アーシアン”―――。


 地球という異世界より到来した“現代人” のことだ。

 エリンというファンタジー世界に、“科学”や“異世界の常識”を持ったまま迷い込んだ彼らは、「アリアンロッド」にそれまでとは大きくちがった物語性を与えることとなった。

 その導入により、ライトノベルを主戦場として一〇年以上の永きに渡って隆盛を誇る“異世界トリップ”もの、と呼ばれるジャンルの表現が「アリアンロッド」で可能となったのだ。もっとも、現代人が異世界での冒険を繰り広げるタイプの物語は小説やコミック、映画でも古くから存在する。『ナルニア国物語』や『ネバーエンディング・ストーリー』など、誰もが聞いたことのあるタイトルがあるはずだ。それら作品を見たことがある人なら、「アリアンロッド」がどのような物語性を新たに手に入れたのか、おわかりだろう。


 ……となれば、である。

 具体的にどんなセッションが可能となるのか、その例を示さなくてはならない。企画段階でそんな話が持ち上がったのはある意味で当然だったわけで―――


 そして今……キミたちが手に取っているこの本がある。

 なお、付け加えて話すと本書の意義はもうひとつある。

 後日リリースされる、新サプリメントの紹介的な意味合いだ。


 すでに“改訂版”を手に取った方ならおわかりかと思うが、それにおいて“アーシアン”はあくまで異世界より到来した新種族のひとつという立ち位置であり、本格的に“異世界トリップ”というジャンルの物語を遊ぶための要素は必要最低限に留まっている。

 これを補完し、充実させるべく、サプリメント『ストレンジャーガイド』が二〇一六年五月にリリースされる。『ストレンジャーガイド』では、“異世界トリップ”を遊ぶための要素(データやワールドガイド)が大量に掲載される。

 その先駆けとして、本書では『ストレンジャーガイド』に掲載予定の内容を一部使ってお送りしようと思う。


 なにはともあれ解説はこのあたりに留め……ページをめくって本編に入ってほしい!

 さあ、新たな「アリアンロッド」の世界へ!

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