人がいて、怪異がいて、神様までいる世界。主人公たち三人はちょっとした縁によって共に暮らすことになる。その生活の何とうらや――怪しからんこと。近所に住んでいたら壁ドンである(壁の薄いアパート的な意味で)個人的な感情は横に置いといて、肩の力を抜いて、ちょっと不思議な世界に身を委ねられる。そんな優しい作品。
完結してしまったのが残念で仕方有りません。もっと日を追ってゆっくりと楽しみたかったのですが、これではもう一気に読むしか無くなってしまいました。 少女の身体に魔性を秘めた妖怪達と過ごす穏やかで美しい和の世界は読んでいてゾクゾクしてしまいます。 皆さんは私のように全速力で読まずに毎晩一話ずつ読み進めて行くことをお勧めします。そちらの方が話の構成的にもぴったりだとおもわれますので。