第8話

近くには食える店は無くなった

ネットで情報を得て

車で行ける範囲は行くようになったが

渋い店ばかりだった

自分のいた環境のよさを感じた


車で遠征してもなかなか結果は出なかったので

電車に乗って遠征するようになった

しかし、これもダメだ

車で行ける範囲よりさらに状況は悪い

電車賃や試し打ちでお金も結構使ってしまった


いったんすべての行動を止めて戦略を練り直す


25歳になっていた俺

大学に行こうと思い立つ

とういうか、今まで胸の奥に引っかかっていたのは

やっぱり学校に行かなかった事だった

もし行っていたらもっと面白い人生だったに違いない

そう思うようになっていた


ネットで調べると大学受験には高卒認定試験をパスする必要がある事を知った

自力ではその試験は難しいだろうなー

そうおもったのでさらに調べた

そしたら予備校で教えているらしい

よし、ここに通う事にしよう

そう決めた


母親に早速言ってみた

学校に行きたいなんて

今まで絶対に言えない言葉だ

死んだ方がましだ

でも言えた


母も喜んでくれたようで

快諾してくれた

これで名古屋に通う口実が出来た

パチンコ店をガンガン攻めてやろうと思っていた


4月から通い始めた

俺がやっぱ一番年上だったが

ほとんど生徒同士会話らしい会話なんてしない

仲のいいやつ同士固まってる奴らも居たが少数だ

先生もみんな優しくいい人達ばかりだった

勉強は簡単だったが英語と数学はやっぱり苦手だ

確率ならどんな難しいので解いてやるぜ!

そう思っていたが確率なんて最後まで出なかった

さみしかった


パチンコ屋は数店回ったがよさそうな店は一軒も無かった

途中でパチンコはあきらめた

場所が悪い

そう思う事にした

そうこうしてる間に試験になった

数学と英語はやっぱり受かってなかった

補修をして受かった事になった


そして次は大学受験これは

簡単な大学しか受からない事は分っていたので

リラックスして挑めた

合格していた

そして糞大に入った

一ヶ月で行かなくなった

糞だった

マジで糞だ

チップスターに入っとけやバーーーカ


そう思った


違う大学に行きたい

そう思うようになっていた

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