第4話

叔母との関係の事は当然、俺と叔母の二人しか知らない

家には、祖父、祖母、父がいたが

平日の昼間の少しの時間、それも週に一回程度だ

バレるはずはなかった


数ヶ月続いた関係も飽きて来たのか

行為に及ぶ事も少なくなり

12月頃には完全になくなっていた


行為の話はしなかった

なにもなかったのだ

それでいい


その年の正月のことだった

2日にはいつも通り

叔母と叔父がうちに来たのだ

部屋に居ようかと思ったが祖母が呼びに来たので

行くことにした

自然にしていればいいと思っていた


部屋の戸を開けると一斉に視線が集まる

一番最初に見たのはやはり叔母だった

それから叔父をみた

いつも通りの表情だ

ニコやかでもなく、まあ普通の顔だ

これが普通なのだからこれでいい


あけましておめでとうございます

なんて恥ずかしい言えない


会釈しながら座った


叔母に箸を取ってもらったりお茶やジュースをついでもらっていた

叔父の前でだ

いつもとは違う気分だった


恥ずかしいと言うよりむず痒い気分だった

叔父は学校の事を聞いてきた

適当に答えていたが、いつもはそんな事言わないので少し気になった


それに俺も学校の事や母親の事など言われたくない事も

聞いてきたので、おもしろくなかった

返事も少し怒ってしていたのかもしれない

今になっては思い出せないがそんな感じだった

それから日常が変わり始めるきっかけになって行く


それから叔母と叔父が一緒によく部屋に来る様になったのだ

叔父は土日が休みなので、土日のどちらかに来た


叔父は沖縄出身だった

島袋と言う苗字からも分る

背は小さかった、学生の頃は陸上をしていたらしい


叔父が来るようになったのはどうしてだろう?

それも今までと感じが違う

怒っている様に感じた

もちろん直接言うわけではないが、明らかに邪険に接してくる

 

帰ってから考えたが、もしかしたら叔母との関係がバレているのではないか?

そう考えた。


俺の将来を考えて。。。とも思えなく無いがあまりにいきなりだからそれは無いと考えた


バレているなら叔母にも言っているはずだ

その感じはしなかった

まだ、なにかあるのか、ないのか分らないのか

考えている途中なのか

いろいろ考えた


もし俺が叔父だったらすぐに直接問いただすはずだ

そう思ったが、ホントにできるのか?

証拠も無い、甥っ子にそんな事聞けるか?


あやしいと思っていても言えない。。。


そうたどりついた

あの叔父の態度にも合点がいく結果だった









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