目新しい経緯から訪れる旅の門出を含めて、
飄々といて達観しながらスルースキルを見せる浮世立った彼女の心理描写が目覚しい!
この作品特有の和やかな雰囲気を踏まえると融和性もバツグンでした。
魔物のほとんどが現代生物に準じているのもファインプレーですね。
不思議な愛着を誘い、作品の雰囲気作りを助力する手助けをしているように思えました。
脱力感を催すというより、良い感じに肩の力を抜ける作品に仕上がっています。
そんな雰囲気で進む旅の中に現れる、一見は異物感を催すキャラクターの数々!
彼らの底知れぬ闇の中に一抹の光を見るような――妥協なき人物描写が胸を打ちます。
作者様はホントに人が好きなんだなと思わせました。出来る事ならこの黄金比をご教示して頂きたいくらいです。
ではまた遊びに伺います! 本日もお疲れ様です。