第5話 地獄の門

巨大な門の前に立つ二人。門には様々な装飾が施されている。

「相変わらず閻魔の趣味悪いなー。」

「雍州さん、証明書だしてください。僕この門大っ嫌いなんですから。」

雍州がごそごそと懐を漁る。

「あー出てこねぇな。だからあんま着たくないんだよ。」

「あー‼雍州さんじゃないですかー!!」

上から声が降ってきた。上を見ると、天狗がいた。

丹樹にき。久しぶりだな。どうだ?自由に飛べて楽しいだろ?。」

「はい!で、今日はどんなご用件で?」

「ちょっと依頼でな。」

あ、そーなんですねーと言いながら軽く門を押す丹樹。

ゴゴゴと重い音を鳴らしながら門が開いた。

「どうぞ―。今日閻魔さまが風邪を引いたらしいので少し地形が乱れてるんで気を付けてくださいね。」

地形が乱れる程の風邪か…。ヤバい時に来たかもな。

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