第4話 地獄への門
「もし出禁になったら、此方からの派遣をやめる。そうすりゃ地獄も回らんだろ。」
「子供ですか。あ、客人は帰ってもいいですよ。依頼は成立しましたしなにか有ればこちらから伺いますんで。」
たんたんと伝えられるが、イマイチ理解できない。
「地獄に行くってなんですか?そもそも地獄に行けるんですか?」
あー、と考える雍州。
「事件から10年経ってるだろ?人の記憶は柔らかい。もうほどんど忘れているだろう。だから、事件の被害者たちと犯人に会いにいくんだ。」
やはり理解が追い付かない。会いにいく?地獄に?生きているのにか?
ぐるぐると考えがまとまらない。ここは一度帰ろう。連絡先を二人に渡して私は帰途についた。ここに来て正解だったのだろか、でも今まで断られてきたものを受けてくれたんだ 。少しは真実が分かるかもしれない。そんな淡い望みを胸に抱きながら。
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