第1章 信条の都市と呼ばれた場所

第1話 不確かな者

不確かなもの。

そこは今まで東京にいたはずが目を開けると自宅らしき場所にいた。

何故こんなところに?

辺りを見ると何の変哲もない部屋だが何か違和感を感じる。

よく見えるとだんだんとドアしか見えなくなり、あとは暗闇ばかりになってしまっていた。

動かなければわからない、と考えた俺は立ち上がり光のない暗闇の中を探索していた。


「ここはどこなんだ...」


どんどんとドアにノックしている音が聞こえくる


草薙くさなぎさん開けてください!」


声が聞こえてくる。

どうやら依頼のようだ。

ゆっくりとドアへと近づく。

開けると、目の前には立っていたのは黒い人影のようなものだった。


「みぃつけた。草薙さん会いたかったよ?」


何か悟った俺は逃げようと努力するも無駄な抵抗だった。


「お前は△○×を△を探せ。

こい×を□△けなければ○ぬぞ。

いいか、わかったな。

渋谷セントリアルタワーへ行け。そこに向かえば彼女はいる。」


黒い人影が何か言っているがわからない、全くわからない。


話が終わった後、その黒いものはニヤリと笑い俺を突き落した。

急降下していく中、俺の身体はみるみると燃え始めているのがわかった。

ゆっくりと存在自体が消えていく。

もうこの世にいない者のように。

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