第7話 逆襲のDD? 『爆龍神 ダイナミック・ドラゴン』
第7話《アバン》
「Welcome to The world of ”Break×Battle”!」
画面に映し出されたのは、金色のツンツンとしたウィッグをつけた、青いカラーコンタクトをつけた青年の姿だった。白いスーツ調の服の襟には、『B×B』と書かれたバッヂがついている。
「私は、Break×Battleを君たちに伝える使者! カリスマブレイバー、ブレイク・ヤマウチだ!」
そう言うと、コスプレ青年――ブレイク・ヤマウチは天に指をさしてポーズを決めた。小さく「決まった……」と言う声が聞こえたところで、どたばたと何かが駆けてくる音が聞こえてきた。
「どーん!!」
そんな声と同時に、ヤマウチの身体が大きく傾いて画面から消えた。代わりにそこにいたのは、頭に大きな白い帽子をかぶり、ピンクのショートヘアのウィッグをつけた、白いコートの女性の姿があった。カメラに向かって満面の笑みを浮かべて、女性はぶんぶんと手を振る。
「はーい! 私は、新人ブレイバー、ナミナミでーす! あれ? ヤマウチさん、どうしてそんなところで倒れてるんですか?」
「ええい! 君が私を吹っ飛ばしたんだろうが、ナミナミくん!」
女性、ナミナミに吹き飛ばされて倒れていたヤマウチは起き上がって、ナミナミに向かって言う。
「さて……ここでは我々がコントをするわけではないのだよ、ナミナミくん!」
「そうですね、ヤマウチさん! この動画配信、『Break×Battle/ONLINE ブレバト情報局』では、Break×Battle、ブレバトのデッキの組み方のポイントやカードのポイント、アーケードの攻略法に、何処よりも早い! ブレバトの最新情報をお届けします!」
「そうそう! それではさっそくナミナミくん! 今日の番組を始めようか!」
「はい!」
ヤマウチとナミナミは持っていたカードデッキから一枚、カードを取り出した。
「パーティーコール! ブレバト情報局!」
「さあ、アクション!」
そして画面は切り替わり、ブライト社のロゴが出た。
「この番組は『明るい方へ。Be right, Bright』、ブライト社の提供でお送ります」
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