第6話「学生の死神」
いろいろ面倒くさい手続きを経てなんとか学園に所属することができた俺は、例の転生者の様子をうかがっていた。
転生者は絶賛ヒメと会話中。ヤツの脳はやはり性欲で支配されているようで、同じ編入生の俺には目もくれず真っ先にヒメに話しかけてきた。
「もし何かわからないこととかあればいつでも僕に聞いてよ」
「は、はい……ありがとうございます」
パッと見紳士を装っているが、その実脳内は下心で満ちているに違いない。
俺はこちらへ戻ってきたヒメに注意する。
「もっと気を引くような態度を取らなきゃだめだ。あいつを惚れさせるつもりでだな」
「ええ……でも、難しいよ」
「男なんて単純なんだからさ、とりあえず一番最初にできた友達なんですぅとか言って食事でも取り付けて、どうぞ」
ヒメはしぶしぶとうなずき、明日実践してみると言って寮のほうへ戻っていった。
明日からは授業のようなものも始まるようだし、それに関してのアドバイスとかも聞きにいかせれば不自然じゃないだろう。
「早く冥界に叩き込みてえなぁ」
俺はもう今日は特にすることがなかったので学園の女子生徒を一人ナンパして一夜を共にして寝た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます