千日手

「はどーけん」

「そにっくぶー」

「はどーけん」

「そにっくぶー」

「はどーけん」

「そにっくぶー」


「おい加減にしろ」

「貴様こそ」

「ならば飛んでこい」

「飛んでこいというのか!」

「そうだ」


そうだと、いいながらはどーけんを撃つのだ。

しかしそれはだ。そにっくぶーによって相殺するのだった。


「お前こそ飛んでこい」

「飛べばどうなる?」

「こうだ」


こうだと言いながら、さまーそると蹴りを繰り出すのだった。


「なんと!?」

「飛べばこうなる」

「ならば貴様がとんでこい」

「してどうなる」

「こうなるぞ」


こうなるぞ、と言いながら昇竜パンチを繰り出すのだった。


「おそろしい技だ」

「そうだ、飛んで来い」

「だが断る」

「ならばこうだ」

「こうなるのか」

「うむ」


「はどーけん」

「そにっくぶー」

「はどーけん」

「そにっくぶー」

「はどーけん」

「そにっくぶー」



やはり戦いは終わりそうにない。


「ならばこうだ!」

「どうするのだ?」

「うむ、こうするのだ」

「何と!?」



俺は相手のコントローラーを抜き、

隣の相手に、真しょーりゅーぱんちを繰り出し戦いに終止符がうたれた。

そして仲が悪くなり永遠に続くと思われた、千日手は終わったのだった。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る