第8話 自己紹介
少しの不安と、緊張を持ち、僕は自分のクラスへ向かった。
僕のクラスは、Dクラスでこの学校にはA〜Hクラスまであり、一つのクラスで十人、クラス首席と副席は、魔力が高い人十人が平均になるように決められておりそれ以外の人はランダムで決まる。
だが、首席とかでなくても、約千人が受けてその中の八十人というのは、エリートなのだろう。
「失礼します」
感想…クラスはひどかった。
その理由が。
「おいおい、なんで俺様が首席じゃねぇんだよ?おかしいだろ」
「ほんと、このわたくしが首席でも副席でもないなんてありえませんわ」
…この2人がいるからだ。
というか、うるさい。
どうしよう…そう考えていると…
「おーい、席につけ、オリエンテーション始めるぞ」
背後から声が聞こえた、どうやらこのクラスの先生のようだ。
そうして、このクラスの八人はそれぞれ座り、二人は文句を言いながら、しぶしぶ座った。
「このクラスを持つことになったクロード=アイクだ、これからよろしく頼む、じゃあ、まず一人ずつ自己紹介をしてくれ、あ、手短にな?」
「あと、順番は…」
「えっと、女子から、レイナ、カレナ、エリー、アリス、アリー、シーナの順で」
「男子は、セネル、トミー、ジャック、アルフレインの順でやってくれ」
シーナは六番目、僕は最後になった。
手短か…難しいなぁ。
まず、一人目は…黒髪ロングの子だ。
「えっと…はじめまして…レイナ=ハストレイです…よろしくお願いします…」
うーん、緊張してるのかな?それとも無口な人なのかな?
まぁ、一番って緊張とかするもんね…
二番目…ショートカットで、男っぽい子だ。
「はじめまして、カレナ=ハストレイです、さっき一番目に自己紹介したのは私の姉なんでよろしく、無口だけど可愛いからいいだろ?」
レイナさんとは、姉妹らしい…どっちかっていうとカレナさんの方がお姉さんっぽいな…てか、可愛いからいいって…何が?
三番目…黒髪ショートカットか。
「エリー=アレイクです。よろしく‼︎」
みじかっ⁉︎
てか無表情…テンションが高いのか低いのか…わからん。
四番目、うーん、ギャルっぽい?
「アリス=ウェルディーで〜す、皆さん、これからよろしくお願いしますね!☆」
予想の遥か上がきた…
なんか、星が出てきそうな自己紹介だな…なんか、アイドルっぽい?
さぁ、五番目、例の女子だ。
「アリー=カトレシアよ、どうしてわたくしが首席でも、副席でもないのかわかりませんわ、絶対に魔力は上ですのに」
うわぁ、でた…お嬢様系…こういう人ってやっぱりいるんだな…って思いました。
さて六番目、女子の最後、やっぱり可愛い…
「副席に選ばれたシーナ=メロードです、これからよろしくお願いします」
癒しや…っと、ちょっとおっさんぽくなってしまった…けどあの後だからな、本当に女神に見える。
さて…と、女子は終わったか、次は男子だな。
さぁ…きた…
「セネル=ラインクラッドだ…なんで、俺が首席じゃないんだ?意味がわからん、それと、お前ら、俺様の下に着くなら今のうちにしとけよ?」
…こういう人って本当に嫌いだ…てかなに?俺様の下に着くなら今のうちって?はぁ、まあいいや、ほっておこう。
気を取り直して、次の人、
「トミー=オズワール、これからよろしくな」
…チャラい、異世界にチャラ男がいたって感じの人だ。
…次の人は……
「ジャック=ヘルメースです。よろしく」
⁉︎
こっちを見て笑った気がする…
というかヘルメース?どっかで聞いたような…
はぁ、つぎだ…あぁ、緊張する。
「えっと、首席に選ばれた、アルフレイン=レオーネです、首席に選ばれたということで頑張ります。これからよろしくお願いします」
大丈夫だろうか…?
「首席ってお前かよ、うわぁありえねぇわ」
…………
むかつく。
『感情を抑えて』
…わかってる。
「おいおい、いきなり喧嘩するな、まだオリエンテーション続いてるんだからな」
…よかった、もしも止められなかったら、どうしたことやら…先生、ティーネありがとう。
「自己紹介終わったな、じゃあ次はこの十人を二つに分ける、おっと質問は受けないからな、言えるのはこれがこの学校のやり方ってことだな」
…どういうことだ?このクラスを二つに分ける…?
「じゃあ、とりあえず、班長を…アルフレインとセネルにしてもらう」
え?
「メンバーは、アルフレイン班にシーナ、カレナ、レイナ、ジャック」
「セネル班にトミー、アリー、アリス、エリーが入ってもらう」
「じゃ、次からその五人で行動な?ま、あとは頑張って、今日はここまで後は班ごとに分かれて行動で」
えぇ⁉︎
こうして、僕は、クラス首席に兼、班長になった。
…本当に大丈夫なのかな?
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