第3話 魔法訓練
あれから、数年が経ち、僕は五歳になりました。
そして、今日からあることが始まります、魔法訓練です。
「ねぇ、アル、今日から始まる魔法訓練ってどんなのかな?」
「魔法訓練ってことは、魔法が使えて勇者様と一緒に冒険できるのかな?」
「うーん、分かんないけど、魔法が使えるようにはなるんじゃないかな?」
「あいt…ゆ…勇者様と冒険できるぐらいかは分かんないけど」
僕の姉さんは、綺麗になりました、兄弟じゃなければ…良かったのになぁ…
さらに姉さんは、あいつらのファンになりました…最悪だ。
「おーい、可愛いお前たち、外に来なさい、魔法訓練するぞ〜‼︎」
おっと、父さんが呼んでいる。
「アル、行こ!」
「うん!」
僕たちは、お互いの手を握りしめて外へ飛び出した。
外へ出ると、父さんと母さんがいた。
「はっはっは、姉弟仲が良いな、パパは嬉しいよ…」
「さらに、パパやママに似てこんなに美男美女になるんだからなぁ…将来が楽しみだ」
まぁ、僕はともかく、姉さんは本当に綺麗…可愛く成長しています。
だからこそ、その可愛い姉さんから、勇者様…なんて言葉が聞きたくない。
「…あなた」
おっとこれはやばい
このまま進めば手がつけられなくなる。
「父さん‼︎早く魔法訓練しましょう」
「お、おう、そうだなじゃあ、ルフナはママとアルはパパと訓練するからついて来てくれ」
「……それと、パパって呼んで欲しいなぁ」
聞かなかったことにする
「うん‼︎アル、頑張るんだよ!」
「わかってるよ、姉さんも頑張ってね!」
「うん‼︎」
「じゃあ、また後で」
そうして、僕と姉さんは別々に訓練することになった。
「本当、アルとルフナは仲が良いな」
「はい、父さん、僕は姉さんが大好きですから、その姉さんを守るためにも、魔法訓練、頑張ります!」
「そうかそうか、そう言ってもらえるルフナは幸せだろうな、じゃあ、始めるか!」
「それと、アルには、黒魔術を教えようと思う」
「はい!お父さん‼︎」
こうして、僕の黒魔術訓練が始まった、これから学ぶものであいつらを苦しめれると思うとワクワクしてきた。
そして、僕は必殺技をすでに考えている。
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それから、数日経ち
「ファイヤーボール‼︎」
バァン‼︎‼︎
僕は魔法が使えれるようになりました。
「よし、今日はここまでだな、いやぁまさかここまでアルが魔法を覚えるのが早いとは思わなかったぞ、パパは嬉しいよ…」
「いえ、父さんの教え方が上手なんですよ、分かりやすいですし」
「…そうかそうか」
…泣いてる?いや…気のせいだろう、気のせいだ。
「ア〜〜〜ル〜〜〜‼︎」
どうやら、姉さんも訓練が終わったんだ。
「姉さん、お疲れ様」
「うん‼︎アルもお疲れ様」
「それじゃあ、二時間ぐらい遊んでていいぞ」
「「はーい‼︎」」
「あんまり遠くに行くなよ」
「「はーい‼︎」」
「…今日もするの?」
「うん、もちろん」
僕は、この自由時間に魔法訓練をしています。
…闇魔法の訓練を。
「もう少しで、出来そうなんだけどなぁ」
「アル、怪我しても知らないからね」
「大丈夫だって」
ふぅー……集中集中………
「魔法展開」
そう唱えると僕の足元に魔法陣が現れる。
そのまま僕は気持ちを整える。
…よし!この調子だと成功する!
そう感じた
「闇魔法…サクリファイス」
そう唱えると僕の右腕が…
無くなった。
「え"…」
意味がわからなくて変な声が出た。
そして、痛みがすぐにやってくる。
「あ"ぁ“あ"あ"あ"ぁ“ぁ“ぁ“…」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い……
「アル⁉︎」
やばい…痛みで意識が…
「アル?大丈夫なの?返事してよ」
「……お願い…神様」
「神様…アルを助けてあげて…たった一人の…大切な弟なの…」
姉…さ……ん…
………ん?…痛みが消えた?
そして右腕がある…?
「姉さん…今何を?」
「分かんない、ただアルを助けたくって神様に祈ったら…」
「こうなったと?」
「…うん」
姉さんがとんでもない能力に目覚めたかもしれません。
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