第2話 異世界転移
目を開けると、そこは火山地帯だった。
………あっつ‼︎というか……どこここ?
転移して初めからこんな場所って、あの神様本当にバカなんじゃ?
「けどまぁ、サイコロと指輪はある」
サイコロは2つでよくある6面体のものだ、指輪は、何か石がはめられている、右の人差し指にはめておこう。
「で………どうしようか?」
ギャオオォォォォォォォ‼︎
僕はとりあえず、指輪に触れてみた、すると何か文字が浮かんできた。
【買う】【売る】
なんだこれ?
僕はとりあえず、【買う】の方に触れてみた。
ギャオオォォォォォォォ‼︎
触れてみるが、出てくる文字は【残金がありません】のみだ。
僕は【売る】に触れてみた。
すると、【売るものに触れてください】と文字が出てきた。
触れる……か。
「サイコロっていくらするんだろう?」
僕はサイコロに触れてみた。
【サイコロを7万ギルで売りますか?】
サイコロ高いな⁉︎
この世界の通貨はギルなのか。
けど、僕にはこれしかないので売るのはやめた。
ギャオオォォォォォォォ‼︎
……というか、さっきから後ろがうるさいな。
僕は振り返ってみた。
……………………………………
「ギャオオォォォォォォォ‼︎」
……ドラゴンです、はい。
………………………………………
…………やばない⁉︎
どうすれば⁉︎あ、サイコロ‼︎
……でも、どうやって使うんだ?
『あ、すみません使い方教えるの忘れてました』
この神様やっぱりバカなのか⁉︎
『ダイスと言えば使えます』
「言いたいことはたくさんあるが……ダイス‼︎」
すると、ドラゴンの動きが止まった……いやドラゴンだけではない世界の時が止まった。
ん?サイコロが光ってる?
これを転がせばいいのか?
僕はサイコロを転がした。
5
「あ、奇数だ」
あの神が言うには、奇数は幸福だったかな……?
ん⁉︎
目の前に光が溢れた。
「これを、使えってことなのか?」
光がおさまると何やら伝説の剣のようなものが現れた。
僕は剣を手にした、すると時が動き出した。
「まぁいい、頼む、これでなんとかしてくれ‼︎」
僕は手に持った剣を振り切った。
ッバァン‼︎‼︎‼︎‼︎
どうだ⁉︎やったか?
砂煙がおさまるとそこには胴体を切断されたドラゴンがいた。
「……よっしゃぁぁぁぁぁっ‼︎」
倒した‼︎あのドラゴンを‼︎
この剣さえあれば……
「あれ?どこいった?」
剣がないのだ。
『あ、サイコロで出た幸福や不幸は消えますよ、あと、サイコロも消耗品ですので指輪から買ってくださいね』
……おいおい、まじか。
場所は変わり、とある王国の近辺。
僕はあれからドラゴンを売りそしてマップを買いサイコロも買った。
ドラゴンはやはり珍しいのだろうか、全て売ると100万ギルになった。
そしてマップだが、1万ギルと少しお高めだったが、ドラゴンを売ったお金で難なく買えた。
問題はサイコロだ……1個14万ギル……高くないか?
だが、自分の命を守る術はこれしかない……
武器を買おうとしたら拒否された……多分あのバカ神のせいだろう。
とりあえず、1個だけ買っておいた。
この指輪の良いところは、なんと、食べ物や薬が買えることだ、このおかげで僕はここまでこれたと言っても過言ではない。
そして、僕はマップの中でも大きい王国を目指して進んでいるのだが……
「ギャウ‼︎」
……ゴブリン1体と対面しています。
どうしよう……素手では戦えないし……サイコロ……14万……
……悩むなぁ。
逃げるっていう手もあるが……それは何かプライドが許さない。
仕方ない、まだ金はあるからサイコロを使おう。
「ダイス」
時が止まる。
頼む……奇数‼︎
2
っと⁉︎何が起こる⁉︎
偶数は不幸だったよな⁉︎
光に包まれ、おさまると……ゴブリンが増えていた。
「1、2、3、4…10体……」
よし、逃げよう。
プライドがなんだ‼︎命よりプライドは選べない。
命は大切、うん、当たり前だ。
僕は、逃げた……
「ふぅ……ここまでくれば大丈夫だろう」
僕はゴブリンがいた所からかなり逃げた。
「マップっと」
マップを確認してみると王国がすぐそばだった。
わぁぁぁぁ‼︎
良かった、反対方向に逃げてなくて……
よし、このまま王国へ行くことにしよう。
けど……14万………………
きゃぁぁぁ‼︎
気にしたらダメだ……と言うか、今王国では祭りか何かあるのだろうか?
喝采などが少し離れたここまで聞こえてくる。
まぁいいや、行けばわかるんだし。
僕は、王国へ向かった。
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