第6話 P氏の作品が終焉を迎えた時☆のシャワーが降り注ぐはず
ヨムヨムサイトのコンテストが混迷し過ぎていくつかの珍事件も発生した。面白かったのでここでは、1つ取り上げてみようと思う。
確か『コナン賞』みたいな仲間内で賞を作ってお互いの作品を読みあって競うようなグループが組まれていた。確かに、仲間内で賞を決めるだけなのだから表面的には何の問題も無いように思える。
しかし、このヨムヨムの読者数、ましてや評価者が極小なっているこの状況でそんなことされたら一気にランキングを駆け上がってしまうではないか、そんな風に思った作者がいた。
その作者がグループのリーダーであるコナン君(仮称)に噛みついて、その罵詈雑言の模様がネット上に曝された。
これもまあ、眺めている分には面白かった。その時私はファンタジー部門10位~20位ぐらいをさまよっている時期だったので、何か変なことやってるなぁぐらいにしか考えていなかった。
しかし、問題はその後起きた。いつものようにチャンネルを覗いていると、1つのURLが曝された。何事かと覗いて見ると、あるランキング上位者がそのコナン賞に加わらんとしているところだった。
はわわわわっ、あんたが加わっちゃったらヤバいでしょう。と言うか何たるメンタルの持ち主。アレだけチャンネラーから叩かれてもそんなことはお構いなし。むしろ、堂々としたもんだと感心に至った。そして、次の瞬間、私は彼の言葉に身震いすることになった。
「あっ、お仲間も連れてきていいですか―♪」
「いいですよー♪」
えええええええええええっ!
いや、駄目でしょう! お仲間連れて来たら駄目でしょう。
「呼ばれて呼び出てじゃじゃじゃじゃーん」
あっ……あなたは私の目の上のたんこ――
「来ちゃった」
君は、現代アクションの――
「我、馳せ参じた」
あ……あなたまでですかぁ!
と、こんな具合に次々と上位ランカーが集まって来た。
こいつら……どんだけメンタル強いんだよ。そう思った。少なからず、上位ランカーはチャンネラーに酷評を受ける。特に生意気な発言や貪欲な行動は彼らの餌食だ。この面々はまさしく、その渦中の人物たちと言っても過言ではない。そんな方々がまさしく貪欲に訳の分からない個人賞に馳せ参じるとは、想像もしてなかった。しかも、「あっ、楽しそうだから私も参加しますね♪ テヘペロ」的なノリで乗り込むとは私にとっては全くの予想外だった。
そのコナン賞がどれだけの効果があったのは全くの謎だが文字通り上位ランカーたちの強靭なメンタルを見せつけられる結果となった。
そもそも頂点を極める程の上位ランカーは読者のメンタルも強い。
いつも引き合いに出して本当に申し訳ないがP氏と言う強者がいる。前述したとおり、P氏には数千のファンがいて、その方々は彼の40万字越えの作品を欠かさずに読むと言う強者たちだ。そして、それだけの熱狂ぶりにもかかわらず、彼には☆をあげないと言うツンデレ的な要素も併せ持つ。
そう、彼には潜在的に2000以上の☆を持つ読者ファンを抱えているのだ。
私は、彼の作品が終わるのを今か今かと待ち望んでいる。彼の壮大な長編が終わった時に、幾千もの☆のシャワーが彼の下へ降り注ぐのだ。その時は、もう近いのではないだろうか。
いくらなんでも、
「うーん、やっと終わったぁ。でも、面白くなかったから☆はあげない」
なんて読者存在するんだろうか? 40万字読んでおいて? それはさすがに無いだろう。
いや、これは私の常識の範疇であり世の中には予想だにしない事象や物事が山ほどある。だから、こんなことはあまり書いてはいけないのかもしれない。でも、期待せずにはいられない。ツンデレ的な読者が初めてP氏に数えきれないほどの☆を与えるのを。P氏も今か今かと待ち構えているだろう。
P氏よ。私は決してあなたが嫌いではない。いや、むしろ好きだ。こんなにも興味深い作品を私は他に知らない。そして、さっき覗いて見たらもう80万PVを超えていたので、面白くなって書いちゃった。
どうか、許してほしい。その強靭なメンタルに免じて。
私は、あなたの作品が無事に完了するのを心からお祈りしております。
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