第5話 ランキング実装後の戦況

  ランキングが実装されて果たして戦況はどうなったか? 私はいくつかの派閥に分かれていたと思う。


 まずは、コンテスト上位派。ここでのランキングの上下は関係ない。自分の順位にある程度満足している人たちだ。仮に基準を設けるとすればだいたい、ジャンル別20位以内と言うところだろうか。各々がベストとまではいかなくても、まだまだ挽回可能な位置にいると、このランキングで自分は大賞を獲れる可能性があるのだと信じる人たち。私もそれに属しております、自称ですよ。自分がそう思ってたらいいんです。

 ここでは、前述したリツイート爆撃、新着更新爆撃、レビュー爆撃、フォロー爆撃、☆爆撃、複垢分身の術まさにこれらを駆使し戦場を駆け抜けた人も多いのではなかろうか。


 そして、コンテスト下位派。このランキングに自分の満足できる地位が築けなかった人たち。ここでは、最初から文字数を多く投稿した人や文字通り、清廉潔白な攻め方を行った人が多いのではなかろうか。


 チャンネラーはどちらにも属する言わば影の存在。大いなる闇的なキャラクター。いつだって他人の行動を監視。剣山、罵詈罵倒なんでもござれ。自分棚上げ上等、愚痴と不満が友達さぁ♪……と言ったところか。ごめん、バカにするつもりは無かったけど面白キャラになっちゃった。


 そして、ヨムヨムのランキングをかき乱そうと虎視眈々と狙っている愉快犯。言葉は悪いが、ここではそう呼ばせて頂く。文字数制限無、下ネタ制限無と言った運営の落とし穴を狙って愉快的な作品を贈り続ける。どこぞのお菓子会社の回し者もいたに違いない。


 初期の方、ランキング闘争は今なお、愉快犯が有利に進めている。どこぞのお菓子会社の回し者から始まり、下ネタ、運営批判、短編などバラエティに富んだラインナプがはびこっている。短編を愉快犯と呼ぶにはあまりにも忍びないがここでは便宜上、そうくくらせていただく。誤解しないで貰いたいが、他意はない。私などは、現在ダーティープレーに属するであろう短編増殖(失敗)、運営批判(恐らく失敗)を行ってこの戦乱を駆け抜けようとしているのだから。

 彼らにとって優位に働いたのは、チャンネラーとコンテスト下位の運営不満を見事に取り込んだところと言っていい。彼らの愉快犯的、レジスタンス的な作品の数々はそれらと呼応し、高く高く舞い上がった。

 私も、それに乗じて高く高く舞い上がるとしているが、まあそこはいい。そんなサイト初期のありようは私も好きだし、結構見ていて面白かった。

 まあ、そんな事が言えたのは、自分がこちらの派閥で1旗あげようと目論んだ後だったが。果たしてコンテスト上位者(自称)はどのような目で彼らを見ていたのか。


 まあ憎かった。憎たらしすぎた。中でも、私が憎んだのは、『なんだ、犬であるか』と『パイオツ』、この2作品であったと思う。『なんだ、犬であるか』は犬なのに、ファンタジー部門の上位を恐ろしいほど独占していた。その時、私は8位~15位以内をウロウロしている思春期もびっくり神経過敏な時期だったので、えげつないほどの憎悪を抱えることになった。また、『パイオツ』も同様だ。

 このど畜生がふざけんじゃねぇ! こっちは遊びじゃねぇんだよ、真剣にコンテストやってんだよ。何で4文字の作品が私より上なんだよ。パイオツ? ふざけんな下ネタじゃねぇか、屈辱屈辱屈辱だ―――!

 まあ、こんな感じに発狂してました。


 コンテスト上位者の中でも、色々いた。今ではいい思い出だが(嘘)、近況ノートのギリギリの☆獲得の攻防戦が繰り広げられた。

 例えば、こんな感じだ。


 皆様ー、聞いてください。☆ってのはねぇー、持ってるだけじゃぁ駄目なんです。使わなきゃ意味ないんです。投票権はあなたが握っているんです。さあ、怖がることはありません。1票入れましょう。あなたの好きな作者に1票を。そうすれば、私はあなたに約束します。頑張っていい作品を書くって。少しでも私を想ってくれるなら、いや想わなくてもいいんです。気軽にその☆を入れればいいんです。あなたに損することなんて何1つ無いんですから。


 そんな演説が横行した。いやいや、別に怖がってねぇし。最初はそう思って歯牙にもかけてなかったが、意外にもこれで☆を獲得なさっている作品たちがあった。


 そして、すかさず私は乗じて便乗した。以下は私が載せた近況ノートです。

 タイトルは「真野ミキさんではないですが」


             *


タイトルにも書きましたが、「あきらめないで、評価、レビューつけることに」というエールでございます。


そして、タイトルみたいなくだらない一文書くの大好きでございます。


私が一番力を入れているところは、最初のレビューのタイトル欄です。このシステムは結構好きで、面白いレビューがあると、ついどんな人が書いてるのかと興味が湧きます。だから、最初の一文だけは結構考えます。


評価も同様で、入れてくれれば丸儲けと言いますか、嬉しいじゃないですか。もちろんレビューも嬉しいですが、レビューなし評価も同様に嬉しい。一話だけでもいいんですよー、あきらめないでいいんですよー


えっ……それが原因じゃない? ワタシニホンゴワカリマセン


長々と書きましたが、何が言いたいかと言うと評価、レビューよろしくお願いしますという事です。


さーて、仕事いこっ!


             *


 ……ねっ、狂ってるでしょ。今思うと、必死な自分を気恥ずかしく思う。まあ、人が人なら立ち直れないほどの恥ずかしさだが、私はその点図太くできているのでまだまだこんな感じで生きていきたいとと思っていますのでこれからも応援よろしくお願いします。


 まさに政党演説のようだった。調子のいいことばかり並び立てて、握手やお辞儀を数万回こなして、どんなに悪態つかれても笑顔で応対。今までは、政治家には冷たく接していたけれど、今度からは少しだけ優しくなれそうな気がする。

 あんたたちも当選したくて、頑張ってんだね。地べた這いつくばってお辞儀して、そんなに政治家になりたいか。なってもマスコミにはプライベート曝されて、失言したら叩かれて、なおそれでも政治家になりたいと言うあなたに私は少しだけ優しくなれそうな気がする。

 でも、政治家諸君に言いたいのは、それだけでは駄目だってこと。私たちと同様にいいモノを作らなければ意味がない。いい日本を作らなければ意味がない。本末転倒、コンテストばかりに気を取られて自分の作品を向上するのを忘れてしまったら、何のためのコンテストだったのかよくわからなくなってくる。

 

 かなり話が脱線してしまったが、そんな具合に上位者は上位者でギリギリの攻防を楽しんでいたという話。ここで、複製アカウントに言及してしまうとさすがに特定され過ぎていて微妙なのでやめておきます。証拠がないのに疑っていてもしょうがないですから。それは運営に任せておいて、私たちは地べた這いつくばって宣伝と創作に打ち込むのみ。



 

 

 

 

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