第3話 本当にあったこわーいレビュー
ヨムヨムサイトが開設されてから、☆のようなレビューが駆け巡ったが、決していいレビューばかりでは無かったと思う。ここでは、いくつか本当にあった怖いレビューを紹介していく。
①制裁レビュー
作者の行動が目に余り、それを訴えるべく新しくアカウントを作り神気取り制裁を行うレビュー。彼らが嫌うのは、明らかに読んでいないと判断したレビュー。彼らはレビュー爆破と呼ばれる行為を嫌う。現在でも横行しているこのアウトロー的なレビューはたびたび作者に襲い掛かり、みんなを震撼させている。恐らく、それを眺めて反応をうかがい面白がると言う愉快犯的な要素をあわせもっている性の悪い行為だ。
これは、ヨムヨム運営でも抑止できない部分だともいえる。しかし、これは他のサイトよりは割合少ないと考えられる。これは、すなわち評価につながってしまう。サイト公開最初の方は、ヘタをすると読まずに☆だけ入れて評価につながらないと言う問題もあったが、レビュー新着更新制で作者の作品自体も公開され注目を集めるため効果は一長一短だろう。
私も1通そんなレビューに関わったことがある。
その時はすでにレビュー新着制が導入されているときだった。ある1通のレビューを頂いた。えっ、なぜこの人にと頂いたときには思ったものだ。その人は私より上位にいた現代部門の人で争っている敵でもある。
私など、眼中にないのか、それともライバルとして認めたエールだったのか真偽のほどは闇の中だ。コンテスト応募のモチベーションなんて人それぞれだし、何よりも私はそれを欲していた。
頂く、これはあなたからのエール、そう素直においしく頂くことにした。ニコニコしながらレビューのページへ行くと、後ろに『〇〇、レビュ爆やめろ』と言うレビューが着いてきていた。
なんてことしてくれんだ貴様ー!
気分としてはそんな感じだった。いいじゃん、嬉しいじゃんレビュー。それなのにお前のせいで台無しになった。そもそもこっちは1行でもレビュー貰えれば嬉しいのに、何に腹を立ててるんだよ。別にいいよ、私は読んで貰ったことにするから。なんで、読んでない前提でそんな事書くんだよ貴様は。
1行だっていいレビューはあるし、それ以上を求めるのは酷と言うものだろう。まして、コンテスト参加者なんて書く時間もあるのにそんなに時間が取れない人だっているだろう。合間を縫って、他の人の作品を少し読んで思付く限りをキャッチコピーに載せる。涙ぐましい営業活動ではないか。
そんな行為は卑怯だ? ならば、あなたも1つぐらいは作品を載せるべきだ。私は自分だけが一方的に他者を責める行為が嫌いだ。自分の作品を載せて1度やってみるといい。作者がその作品を愛するほど、どれだけ人に読まれたいかがわかるはずだ。1度やられた人の立場になって考えてみるといい。それが最低限のルールでありマナーだろう。批判するなと言っているのではない。テロ行為をやめてほしいと言っている。
なにより、私のそのレビュー時間どうしてくれると言うのだ!
自分に火の粉が掛かったのでつい力が入ってしまったが、そんなこわーいレビューを1つ紹介させて頂いた。
②恐喝レビュー
これは、私の身に降りかかった怖ーいレビューだ。
ある時、私がリツイート爆撃を加えているとき、1つのメッセージが舞い込んできた。
「花さん、リツイートありがとうございます。作品、完読しましてレビュー書きました」
確認してみると、確かにレビューが書かれている。別にレビュー内容の事をとやかく言うつもりはないが、完読したにしては内容にしてはさらりとしたもんだ。そう思った。もちろん、嬉しかったしすぐに感謝のメッセージを書いた。すると、
「また僕の作品も覗いて下さいね」
と返信があった。ここまではいい。立派な営業活動、涙ぐましいじゃないか。でも、読むか読まないかは私が決める。
「はい、また読ませて頂きます」
こんな社交辞令を書いた。それから、その人の作品を覗くと明らかに私の趣味じゃない。完結もしていて、結構つらそうだ。
他にも読みたい作品は山ほどある。熱いレビューも下さった人も読みたいし、お返しも何とかしたい。別に悪いレビューじゃなかったがあなたのを読むには私の心は動かなかった。多分、読まずに行くかな。そんな風に思ってた矢翌日、
「ランク上がってました? 1、2話だけでも読んでくれたら嬉しいです。この部門はPV少ないので☆入れてもらえれば上に行けるので」
はぁ!? 何言ってんだこいつは。そう思った。正直言って腹が立った。これってもう読めって言ってるようなもんじゃないか。そう思った。
で、こいつ他にもやってんじゃないかと思って、レビューを覗いて見た。
すると……なぜかレビューで喧嘩売ってた。
なにこいつー、超怖いんですけど! こんなレビューに直されたら私のそうそうたるレビューに傷がつく。そう思って、すぐに読もうと思った。
でも、中々頭に入らない。もやもやした気持ちのまま、とりあえず、流し読みで内容頭に入れて、思い浮かばない感想を震える手で書ききった。
本当は貴様の作品なんかより読みたい作品がたくさんあるのに。何で強制的に読まされねばならんのだ。畜生……畜生……そんな気持ちだったので面白くなかった。面白いかどうかなどとはもはや別次元。悔しかった。読まされて悔しかった。
どうだ、この内容だったら文句あるまい。テメエの数百倍マシな感じにしておいてやったぞ。
そう投げやりな感じで事なきを得た。その後、なんだかんだでこの人の様子を興味本位で見に行っている。
私などは陰険な方で、悔しいことや恥ずかしいことは結構鮮明に覚えていたりする。こんな所で曝しちゃってちょっと悪いことしちゃったかなとは思いつつも、私のような被害者をこれ以上増やしたくないという正義感で……嘘です、ちょっと面白かったから、書く。どうか許してやって欲しい。
まあ、何が言いたいかというと、営業活動もほどほどにしないと嫌われてしまうと言うお話。読んでレビューを贈る、そこまではいいが更なる営業活動には危険が付きまとう。
私もダイレクトメッセージではないがリツイートのお礼にさりげなく宣伝を入れたりすることもある。それでも、みなさんは快く「はい」と言ってくれる。社交辞令だと知っていますので真偽はいい。でも、自分の中ではこれはいいのかと迷う部分でもあるのでやる時はその時の気分だ。リツイート爆撃もみなさん比較的温和な方だが、最近は少しやり過ぎに気を付けている。やりすぎても意味ないし、あまり皆さんを不快にしたくないと言う気持ちもある。
えっ? ランキング実装前にそんな事言っても遅いって? すまない、緊急事態だったんだ。どうか許してほしい。
こうして書いてみると私などは、戦争になった時にはすぐに味方を売ってしまうチョイ役みたいな存在なんだと思う。
そんな、私、結構好きです!
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