第20話 とにかく明るくいきまっしょい


 前回の続き


 そう、ヒトラーに怒らせる算段だったのだ。おい、ちくしょうめ、なんで1日も持たないんだよ、ランキングブースとってなんなんだ! そこんとこヨムヨム運営に小一時間掛けて説教してやると。


 しかし、翌日の午前3時。ランキングはむしろ上がっていた。8位に上昇。意味がわからなかった。意味がわからなかったけど嬉しい。とてつもなく嬉しいけど、ヒトラーは拳を振り上げたまま、どうしようもなくなった。

 おいヒトラーよ。人様の評価に口出すなんざ、言後同断。そんな小さい器量の持ち主だから、あんた独裁者って責められるんだよ。と一瞬にして自分の意見を翻してやった。


 そして、結局こうなった。


               *


閣下

「何だこの小説は!? この話どーやって終わらせんだよ!」


机トーン!


閣下

「どうして、診療所の中で毎回事件が起きて、診療所の中で話が完結してるんだよ! 起承転結あったもんじゃねーだろ! もはや終わらせ方が作者でもわかんねぇじゃねぇか!」


外で泣き出す女の子


閣下

「激務激務で疲れてる読者釣りやがって、今後どうやって物語展開してきゃいーんだよ! 日常系なんか大っ嫌いだ!」


部下

「ですが、読者様にも一定の評価を頂いておりますよ」


閣下

「後半に従って激減してんじゃねーか! すでに2,3人からはレビューで同じ指摘頂いてんだよバーカ!」


部下

「ですが、代わりに話毎に視点が変わるという設定を盛り込んでおります」


閣下

「そんな悪あがきいらねーよ、読みにくいだけじゃねーか」


鉛筆ドーン


閣下

「ちくしょーめ!」


       続く


                *


 いいネタが思いつか無かったので、『医魔女』の弱点を曝してみた。自分としては結構な賭けだったが、読者の方々から見れば明らかな茶番であったのだろうか。当然、ツイッターなどで反響があるはずも無く、ヒトラーさんは独り言をつぶやいた怒れるおっさんとなり下がった。


 以降彼はこの後も同じような事で怒ったり嘆いたりするが、そこは省略する。文字数稼がなきゃいけないので書いてもいいが、今はいい。

 前述もしたが、『医魔女』は1話完結、1人称作品の要素が強い。アメリカコメディドラマのフレンズが私は大好きで、その影響もあるかもしれない……と言うか、その感じを頂いている。基本的には1話完結、だが時間は進んでいき物語も同じく進む。小さな物語の塊が大きな物語になっている感じだ。だから、話毎に主人公が変わってしまう。ドラマはいい。視覚があるから。でも、小説で視点がコロコロ変わると読みにくくなる。それに加え、1話完結型の物語はそれ自体の起承転結もつけにくい。言ってみれば、小説には向かないかもしれない。

 わかってはいた。そして、以降3人称への変更をひたすら模索するようになった。そして、それが自分に向いてないと自覚するのに4,5年掛かった。


 余談が過ぎたが、とにかくコンテスト期間は何かとスベってた。


               *


 2016年3月28日0時26分。中途半端な始まりだが、許してほしい。昨日は余りに波乱万丈で疲弊しきってダウンした。本当は22時、0時のゴールデンタイムは逃したくなかったので、書きつづけたかったのだが最早実弾も無かったので、もういいやって寝た。

 その間、嬉しかったことがあった。これは報告してもいいと思うが、反撃ののろしが見事に上がった。☆の評価を1つ、レビューを1つ頂いた。本当にありがとうございます。最初に投じることに勇気が必要なことも、「私はこう思う」っていう事が大変なことも知ってます。だから、ありがとうございます。

 想定していた中で最悪なのは、レビュー新着搭載まで全く何事も起こらないことだった。しかし、これでいい。マイナスな意見だけじゃない、プラスの意見もあるってわかってよかった。

 その点では、あの読み専さんには感謝したい。もう読んでくれることは無いとは思うが、願わくば最後までお付き合い頂きたいところだ。意見としても的確でもあったかなと思う。臨場感や熱狂を意識していたので、少し暗くなりがちだったかなとも感じた。明るい奴が必死で見苦しいのは見ていて面白かったりするが、暗い奴が権謀を駆使して必死で見苦しいと、確かにヤバい。

 だから、とにかく明るくいこうと思います。日本を明るくする企画です。どうぞ笑ってやって下さいまし。少し前の話に♪をつけたが、その意思表示でした。さすがに連発すると、「これは小説かー!」って怒り出す人いるかもだからやめとくけど。

 とにかく明るい花……どっかで聞いたことあるフレーズだが、それで行こうと思います。そして、修正はしません。あれも紛れも無く私だから。必死で見苦しくて暗いのも私。とにかく明るい私も、私……決して修正している時間が無いとかではありません(震え声)。

 だいたい、最初から完璧な主人公もどうかと思う。ドラマでもそうだが、主人公は少なからずクズ特性を持つ。中でも、私が一番嫌いな特性は2人に言い寄られて「どーしよー、私選べないよー、マイッチング―」的なヒロイン。

 クソだなテメエは、どっちでもいいだろそんなの。むしろそんなイケメン2人に言い寄られたら私だったら迷わず2股したるわ! と、言葉は過ぎたがそんな感じだ。それでも、奴らは苦悩しもがき、時には2股的な事もし、結末はハッピーエンド。いい……それでいいじゃないか。

 願わくば、この読み専さんに問いかけてみたい。物語が完結した後に。結末はどうなるかわからず、書き終えることが出来るかもわからないような状態だが、もしも書き終えられたなら。


 今の私はどうでしょう? って。





                *


 以下、夢


「読み専さん、私、書き終わりました! 今の私はどうでしょう?」


「……やっぱり気持ち悪かった」


 ガビーン!


 ……す、すいません。またくだらぬものを。


 とにかく明るくいきまっしょい……じゃないと失踪したくなっちゃうから。





 

 

 

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