第17話 戦じゃー戦の準備を……中止ー、作戦中止ー
2016年3月27日13時38分。休憩終了。ボンゴレスパゲティーを食べて充電完了。その間、1話のPVは3、1人フォローを入れてくれのかな。
もうこの状況にもだいぶ慣れてきた。いちいち狼狽えたりせずに、食料(読者)の獲得の検討をしなければいけない。
まあ、結論は出ている。行く。ベータシティへ進撃する。何も、やけくそになっている訳ではない。しっかりとした勝算がある。
そもそも、ベータシティの現状はどうか。簡単に言えば異世界サイト『ナルナル』の植民地と化している。今、サイトのランキングを見てきたが上位ランカーの99%はナルナルのサイトから引っ張られてきていた。
だから、ナルナルのサイトのURLを使用して投稿したとしても敗北は必死。ならば、どうするか? ベータシティオリジナルのURLで投稿する。うん、それがいい。そもそも、ベータシティ単独の方々は、ナルナルの事をどう思ってるのだろうか? サイトトップのランキングを全て支配、蹂躙していくナルナルの事を。
答えは明白、面白くないに違いない。そして、同盟を結んでいるが故にベータシティ運営もそれを変えることはできない。対等な同盟ではないのだ。友人では無く、舎弟。まるで、日米同盟を見ているような光景がそこにはあった。
そして、そんな運営に不満を感じていないわけが無い。だから、彼らはヨムヨムが気になって仕方がないのだ。そこへ、私がやってきて彼らに有用な情報を流してやったらどうなるだろうか?
「過疎サイトから来ましたー」……いや、さすがにこれはヨムヨム運営から消されかねん。
「ヨムヨムサイトから来ましたー、実はですねー私PV60でジャンル別17位なんですよー、エへへ」
そういうと、彼らはどんな反応を示すのか?
「ええっ! なんで……ヨムヨムって大手出版社が運営する今、飛ぶ鳥を落とす勢いのサイトじゃ……それ、どうなってんの!? いえ、どうなってんですか!」
きっとそう来るに違いない。
そう、これはまさしく千載一遇のチャンスなのだ。最早、60PVにして、ジャンル別17位と言うのは私の個性だ。少数精鋭での利を活かし、ベータシティへ突入する。
テレビの宣伝よりも街頭でビラを1枚ずつ渡す方が効果的なこともある。まさしく、ベータシティはそんな場所であるのだろう。
特にページトップの新着欄は大体30分ぐらいは持つ。これはナルナルよりもヨムヨムよりも圧倒的に長い持続時間だ。
戦じゃ-、戦の準備をいたせー!
討って出る。もう3回も失敗したんだ。これ以上の敗北は許されない。だが、入念に準備を行う時間も無い。
今の投稿の間隔は、ナルナル→ヨムヨム→ナルナル→ヨムヨムと、1時間間隔で行っている。これは、崩す気はない。だから、ナルナルとヨムヨムの間の30分にベータシティを入れる。そうすれば、常にヨムヨムが常にリードする。そこから、ナルナルには行かないはずだ。絶対にヨムヨムに来るはず。だって、奴らはナルナルが嫌いなんだから。ナルナルが嫌いだからこそ、ベータシティに住んでいるのだから。
これは、いつものように一喜一憂するものでは無い。比較的長期的な作戦だ。なんせ、人口自体少ないのだ。それくらいの余裕は持たなければいけない。
あらすじは同じだが、以下の1文を入れよう。
60PVにして現代ドラマ部門17位(笑)、ヨムヨムサイトの花です!
1ヶ月間のコンテスト死闘を描いたストーリー 注)フィクションです
どうぞ、皆様ご覧ください。以下あらすじです。☆
注目ポイントは60PVにしてにして現代ドラマ部門17位。笑ってはいるが、私は全く笑っていない。これは、詐欺師の常とう手段で、数字を見せれば説得力が出てくる。これは、ナルナルには無いような下克上可能な順位なのだ。これに乗らずして、どうするんだ、ベータシティのみなさんよ。
……って、そんな事かいてたら、突然PVが激変。いかん、ちょっと待て。
これは、ヤバいことになっているかもしれない。
いったん、作戦中止。状況を確認する。
*
2016年3月27日15時53分……アカン、手が震える。やっぱりチャンネラーさん達怒ってらっしゃった。今、見てきたがカナリパンチのある言葉だった。
でも、これは私が意図したことだ。いや、むしろこれを望んでいたと言うべきだろうか。平穏なんていらんよ。私が創りたかったのは、賛否両論が交差する話。
喰い殺されれば、私の物語がつまらなかったという事実だけ。
もともと、反則すれすれの話なんだ。
逆に覚悟が決まった。心臓の鼓動が一向に止まらんが、これでいい。
いい、当分某サイトは覗かない。以降、みません。私の心の平穏のために。
この瞬間から、もはやPV数も当てにならなくなってきたなぁ。これからは、あんまり覗かないようにしないといけない。予想はしてたが、結果としたら最悪の形で載ったのでもしかしたら私が的になるかもしれん。
心の震えがまだ止まらない。一息一息が自然と深くなっている。
ふぅー……よし、落ち着いた。次回から切り替えて執筆する。
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