第7話 あと、22人倒せば大賞は私のものに
2016年3月26日3時2分。起床。日課の成績確認。新着更新以降の1話のPV増量……3、☆……0。新着更新を行い疲れ果てて眠ってしまったが、ガッカリが止まらない。このガッカリ感は私だけが抱いていることではないと思う。作者の期待に対し常に結果が下回っているという危機的な状況でもある。
これは、単に作者側の期待が高すぎるだけかもしれない。実際には、3人の方が読んでくれた可能性はあるのだから。だが、私の期待はこの時天空より高かったのだ。だから、それだけのようにも思う。
だが、ここで初めて私の期待を大きく上回った結果があった。
ジャンル別ランキング……23位……だと!?
1話のPVが37にも関わらず、ランキングが23位。コンテスト応募者内の順位で見れば10位以内に入っている。なんて脆弱なランキング……いや、おそらく上位は違うのだろうが、少なくとも20位以降のランカーの変動率はヤバすぎる。
ここで、もう1つ脳内に浮かんだことがある。タイトルにも書いたが、
――あと、22人倒せばヨムヨム大賞は私のものになるのか
厳密に言えば、これは全然間違っている。上位のコンテスト応募者は10位にも満たないし、そもそも週間ランキング。上位にいた作品が運悪く下位に甘んじているケースなど、想定すればきりが無い。
だが、ジャンル別1位に1度でも踊り出れば……上位のコンテストランカーが恐らく座ったことが無いであろう椅子に座ることが出来たなら。誰が、大賞に異議申し立てをするだろうか。
前述では、レビュー新着更新が来なかった不遇を嘆いたが、この展開はむしろ好都合なのかもしれない。どこぞの与党では無いが、投票率が低ければ支持層の存在は必然的に大きくなる。そして、私を支持してくれている確率は他の方々と比べると多いようにも思う。
敢えて盛り下げようとは思わないが、利用はさせて貰おう。
まず、今回つけたタイトルをキャッチコピーに載せた。この言葉は、現在週刊連載詐欺を行っている某天才漫画家さんの書いた言葉で、私が大好きな言葉だ。聞いた瞬間、鳥肌が立った。それを利用させてもらう。この人は、日本で有数の狂人であり、至る所で他人の作品をパロディしまくっているので(恐らく無許可、事後報告)、別に使わせてもらっても大した問題にはならないだろう。
あまりにも野心的なキャッチコピーだと「おいおい、こいつどんだけ必死なんだよ」とひかれて読まれない可能性があるが、すでにタイトルでも明白なのでそこはもうあきらめるしかない。ああ、その手の支持層はあきらめる。
だいたい、必死な奴笑うなよ。
ランキング実装前にも、新着更新しまくりツイッターしまくりチャンネラーに「こいつ連投必死過ぎー」と書かれ、顔を赤らめて枕をボコボコにした時があったが、今思い返せば、私は悪くない。
現在、野心的なタイトルは少ない。肉食系と言うのか、「俺の作品を見せてやる、これが天才の作品だ」と言うガツガツ系はごく僅かだ。
いいか悪いかはともかくとして、そんな作者の作品が上位に位置づけられている場合が多いのも明白な事実。恐らく作者自身が肉食系で、特有のごり押し宣伝もしていると思うが、そんな気質の持ち主は稀少ではある。
このヨムヨムでも、1人か2人はヤバい奴がいる。明言は避けるが、とんでもない肉食獣がいる。
もちろん、その作品が面白ければ何の問題も無いしむしろ驚嘆に値している。植物系で基本ひきこもりの私は決して好きにはなれないのだが。
考えろ……想定することは山ほどある。そして、それを余すところなく書くのだ、私。残されている唯一の勝機は、この熱を伝えることにある。きめ細やかな分析でもなく、綺麗な文章も書けない。時間も無いし、そもそもそんな事できない。 これでも7年間ずっと書き続けてきたが起承転結も絶望的に下手だし、そもそもプロットが書けない。書こうとはした。努力もした。でも駄目だった。
レビューで指摘頂いて、そこまで細かく読んでくれたのかと感動する一方、
「すいません、やれたら載せてるんです」とクズ過ぎるツッコミを毎回心の中で入れている自分もいる。
面白いかどうかは別問題だとして、時間に追われながら思い浮かんだことをつらつらと書いていくこの方法は私には合っていると思う。そして、こうでなければ10万字など到底夢のまた夢だ。考えていることを全て書くぐらいでないと、無理。絶対に無理。
とにかく、この戦争に勝つためにすべての事柄を想定し、熱を込めて書き続けることこそが生き残る最前かつ唯一の方法であると私は信じる。
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