■□番外

□そこのキミに庶民的な20のお題。(ネタバレ有り)

 


□そこのキミに庶民的な20のお題。

 会話文オンリーとなっています。



[01] あなたのお名前と、差し支えなければお歳を教えてください。


「えーと、ミサトです。年齢は二十代半ばです……ハイ」

「レイジです。年齢は一応二十代後半でお願いします」

「一応ってなにさ」

「気にしない気にしない。次はハツエさん、どうぞ」

「ご紹介に預かりましたハツエです。歳は……没年でもいいのかしら?」

「いいんじゃないですか? 実年齢にしたら百歳超えてるでしょうし」

「だね」

「そうですか。では享年六十八にございます」

「あ、意外と普通? の年齢だった」

「意外ってなんですか、ミサトちゃん」

「ご、ごめんなさい(汗汗」

「……黙ってればいいのに」



[02] いつもだいたい夜何時に寝て、朝何時に起きますか?


「んー。夜はまちまちだなぁ。好きなドラマとかあると遅いし」

「後、ミサトさんは推理もの観ちゃうからね」

「そーそー。なんでアレって二十三時過ぎまで放送するかね? 長過ぎよくないよ!」

「そんなこと言いつつ、結局は気になるから観るんでしょ?」

「……うぐっ!」

「そうすると寝るのは深夜過ぎるよね」

「返す言葉もございません……」

「僕もまちまちだなぁ。何と言っても何でも屋だし。浮気調査とかだと、深夜に動き回るのなんてザラだから。ただ、そこを除くと大体遅くても十一時ぐらいには横になってます。間借り暮らしなので邪魔するのも悪いので」

「別に私気にしてないけど」

「ミサトちゃんはもう少し、女性としての羞恥心を持つべきよ」

「僕もそこは同意します」

「えー。なんでそこで二人がタッグ組むのさ」

「これだからもう。ミサトちゃんに付き合ったら、わたし遅寝になってしまったのよ」

「ご、ごめんなさい(汗)」


 因みに朝はだいたい皆さん六時前後には起きています。

 ハツエが一番の早起きです。



[03] 朝刊はごらんになりますか?


「朝、ご飯を食べる前にざっとかな」

「わたしは朝刊をポストから取りに行ってすぐですね。朝食を作る前には読み終わらせています」

「僕は仕事の時間にもよりますが、基本は朝食を食べてからです。ときどき凄く遅いですが……」

「レイジさんたまに夕方に朝刊読んでるときあるけど、あれって仕事の都合だったんだ」

「さらりと棘のある言葉を言ってくれるね。ハツエさんが一番早いのは納得だけど」

「あら、どうもありがとう」



[04] コーヒー・紅茶・緑茶・ミネラルウォーターなどなど

……どんな飲み物がお好きですか?


「コーヒー! ミルクと砂糖たっぷりで」

「それカフェオレ……」

「何か言った?」

「いえ、何も。僕は紅茶かなぁ。基本的に飲んでるのはトマトジュースだけど」

「わたしは緑茶」

「「ああ、分かる」」

「どうして二人そろって言うのかしら?」



[05] おにぎりの具は何が一番お好きでしょう?


「ツナマヨとおかか」

「二種類上げてるし。僕は紅南梅とシラス小松菜混ぜ込みおにぎり」

「なにその長い名前」

「あ、これ期間限定のヤツ。いつもあるのはシラスと小松菜混ぜ込みおにぎりだよ。ハツエさんがたまに作ってくれるのは美味しいです」

「まあ、ありがとう。ふふ、作ったかいがあるわ」

「へ、へー。(私梅苦手)おばあちゃんは?」

「わたし? わたしは日高昆布」

「今度おむすびパーティーとかしてみたいですね」

「あら、いいわぁ」

「あれ? ド定番の鮭と梅の、具が単品のものがないっていう不思議現象が」



[06] カップラーメンを食べる時、お湯を注いでから何分後に食べ始めますか?


「もちろんカップ麺の蓋か本体にある、表示時間を待ってから食べる」

「わたし、紺のかきあげうどんが好き。表示の時間より二分ぐらい待つわ」

「(ハツエさんカップ麺食べるんだ)……僕は表示時間+数分かな」

「あ、数分待つんだ」

「うん。そうするといい具合に麺が汁を吸ってくれるのでカサがふ……」

「ごめん、私が悪かった。聞いちゃいけないことだったね」

「なんだか切なくなっちゃったわ」

「なんていうか、いたたまれないってこう言うことなんだね」

「ええ。本当に」

「ちょ、ちょっと、二人とも遠い目をしないで!」



[07] よく食べるインスタント食品を教えてください。


「んー、なんだろ。ウチは大体おばあちゃんが作ってくれちゃうからなぁ」

「そうだよね。ハツエさんの手料理美味しいし」

「まあ、嬉しい」

「この間餃子包んだっけ?」

「あと、コロッケのジャガイモ潰したよ」

「じゃあ、あんまり食べない。で、いいかな?」

「いいんじゃない(笑)



[08] カレーライスを食べる時、

半熟卵を加えたりするなど、自分なりの食べ方はありますか?


「シンプル・イズ・ベスト!」

「僕もあんまり手を加えないかな。福神漬けぐらいで」

「わたしはときどき温泉卵を乗せるわね」

「「なぬ!?」」



[09] コンビニはよく利用されますか?

 される方、主に何を買いますか?


「デパチカ勤務者にこの質問来た!」

「(苦笑)僕は仕事中に利用してます。よくご飯買いに行きます。おにぎりとか、パンとか飲み物」

「わたしは新作お菓子のチェックは欠かさないわ」

「おばあちゃんが!?」

「ハツエさんが!?」

「あら、いけませんか?」

「「いえ、いけなくないデス!」」



[10] レシートは溜めてしまう方? その場ですぐに捨ててしまう?


「あー、これ溜めちゃう方だ。なぜかすぐ溜まる(笑)

「僕は一旦家に帰って、領収書代わりの物は取って、他は交ざらないように捨てるかな」「家計簿に書いてからだから、溜める方かしら? 普通のレシートなら一月保管って決めてます」

「レシートに普通なんてあるんだ」

「ミサトさんはもう少し金銭管理をするべきだと思う。何でもハツエさんに任せたら駄目でしょ」

「うぐっ……」

「たまにレシートが保証書の時もありますし、カード決済のものは履歴のために残してますよ、ちゃんと。ミサトちゃんすぐ忘れちゃうから」

「ミサトさんと違ってハツエさんはしっかりしてるね」

「…………(涙)



[11] お財布にいつもどのくらいお金を入れていますか?


「だいたい一万円ぐらい。電子マネーと合せると二万円になる。お財布に入れるとすぐに使っちゃうから、あえて入れない(笑)後、月末になると減ってゆく」

「んー。わたしはお買い物のときぐらいだから、だいたい一万から二万ぐらいかしら」

「僕は普段は三千円。仕事中は十五万前後」

「……普段との落差が激しい」

「タクシー乗って追いかけるの結構あるし。不測の事態で新しい機材買わなきゃならない時もあるから」

「不測の事態って凄い気になる」

「守秘義務あるから教えないよ」

「おお。初めてレイジさんの仕事人ぽいとこ見た気がする」

「……それちょっと酷い(苦笑)」



[12] お札を財布にしまう時、お札の向きは気にする方ですか?


「わたしはきっちり表に合わせてしまいますね」

「あー。おばあちゃんのお財布、小銭もきっちり分けてあるしね。五百、百、五十硬貨とそれ以外で分けてあって、前見たときびっくりした」

「逆にミサトちゃんはお構いなしよねぇ」

「だからレジで小銭探すのに時間がかかるんだよ」

「うっ! レ、レイジさんはどうなのよ!」

「僕、普段財布に現金殆んど入ってないから、あんまり気にしてない」

「……寂しいセリフを聞いてしまった」



[13] 腕時計をつけている方、時間は正確ですか?

 五分早めたりしていますか?


「私は時間ぴったりー」

「僕は五分進めてます」

「わたしは特に進めたりはしてないわね」



[14] 肩掛けカバン(斜め掛けバック)を利用する際、

左右どちらの肩に掛けますか?


「ん?(確認してみる)右だね」

「肩掛けカバンは使いませんね」

「僕は左かな?」



[15] 電車切符を買った時、その切符はどこにしまいますか?


「パスケースのポケット」

「お財布の中です」

「上着かズボンのポケット」

「それ、紛失する場所の上位じゃない?」

「なくしたことはないよ。今のところ」



[16] 部屋の掃除は月に何回くらいしますか?


「散らかったような感じがしたら掃除」

「ずぼらなセリフだ。僕は掃き掃除を一日一回。キチンとしたのは週一かな」

「意外とマメだねレイジさん」

「ミサトちゃんが言ったら駄目じゃない。わたしは基本的に毎日掃除をしてます」

「ハツエさんの場合家全体でしたね」

「そだね。お風呂いつも綺麗」

「ミサトさん一人だと、水垢とか黒かび生えそうだよね」

「……レイジさん、今度レイジさんが風呂掃除担当ね!」

「ええっ!?」



[17] 前髪くらい自分で散髪してしまう?


「あー。前髪はしちゃうなー」

「僕も前髪ぐらいなら自分で切っちゃうな」

「わたしは意識すれば短くも長くもなるので、散髪とは縁遠いですね」

「う、うらやましい」



[18] ベッド派ですか? 布団派ですか? 枕にこだわりは?


「布団派。天日干のふかふか感はベッドでは得られないよ。枕にこだわりなし! 何でも寝れる!」

「……僕はベッドの方が好きだな。どっちでも寝れるけど。ただ枕は柔らくて大き目のものが好きです」

「レイジさん棺桶とかで寝ないんだよねぇ……」

「……ミサトさんには一度、吸血鬼がどんな生態なのか教えるべきか、本気で悩む」

「ちょっ、なんでそんな目で見られるの!?」

「はいはい、二人ともケンカしないの。次はわたしね。わたしは特にベッド布団関係ないわね。仏壇が寝床のようなものだし」

「「ああ、幽霊だもんね」」



[19] 夜寝た時の姿勢と朝起きた時の姿勢は?


「仰向けの仰向けだ」

「仰向けで寝て、朝は横になってるのがほとんどです」

「寝姿勢なんて、わたしにはあまり関係ないわねぇ」

「確かに……」



[20] 最後に、庶民的な感想をお願いします。


「え、庶民的? えーっと、普段聞かないことが聞けて楽しかったです」

「なかなか楽しめました。それとミサトさんのズボラ加減がよく判りました」

「面倒見なくちゃいけない子が二人いると、改めて気を引き締めます」

「ハツエさん! そんな深刻な顔して言わないでください!」

「そうだよおばあちゃん! 私そんなズボラじゃないから!」

「いえ。二人共どんぐりの背くらべです。わたしは悲しいわ」

「そ、そんなぁ」

「僕、そこまで酷くないと思うんですけど……」



お題は じぐ様 運営のお題サイト「あなぐら」よりお借りしました。

リンク〉〉http://99.jpn.org/ag/


.

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

偏食吸血鬼と一般人な花嫁さん 酉茶屋 @3710_hatori

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ