2.
厄介ごとはいつもいきなりやってくるものらしい――。
「じゃあ、明日は五時に待ち合わせってことで」
「ええ、それでいいわ。明日は浴衣着ていくから楽しみにしててね」
それはちょっと楽しみだ。
明日は地域の夏祭りと花火大会があり、それを見にいこうということで、今、僕は司先輩と電話で待ち合わせ時間の相談をしていた。
昼下がりのひととき、エアコンの効いたリビングで好きな人と明日の予定を話す。きっとそれは考え得る限り二番目に贅沢な時間だろう。
でも、そういうときに限ってわりと頻繁に邪魔が入ったりするもので。
「ごめん、那智くん。ちょっと待っててくれる?」
そう断ると先輩はケータイを置いたようだった。
そして、先輩の声が遠くなる。
「わたしがいつ誰と話そうが勝手でしょ。お父さん、邪魔しないでっ」
ぷち親子喧嘩?
ケータイで話してるだけの行為に口を挟んでくるあたり、先輩のお父さんは子どもに干渉したがるタイプのようだ。そこには父子家庭のひとり娘という条件も多少は影響しているのかもしれない。
それにしても、「そんなわけのわからないやつに」とか「一度連れてこい。この拳でどんなやつか確かめてやる」とか、いったい何の話をしてるのだろうな。
「ごめんね、那智くん。またかけ直すから」
再び電話口に出た先輩はそう言うと、僕の返事も聞かず通話を切った。
それから約一時間後――、
インターホンの音が自室にいる僕の耳を打った。
この家、広いくせにインターホンの受話器が一階のリビングにしかなく、二階にいるといちいち下りてこないといけないので面倒だ。今度、父さんたちが帰ってきたら二階にもつけてくれるように頼んでみよう。そんなことを思いながら階段を下りる。
が、結果的にリビングまで行く必要はなかった。
階段を下りたところにある玄関にもうその人物が立っていたのだ。
その人物――司先輩は手に持っていたスポーツバッグをどさっと床に下ろし、むすっとした表情で言った。
「家出してきた。一日泊めて」
どうやらあれから大喧嘩に発展したようだ。
僕の基本方針としては、司先輩には帰ってもらうのが最も望ましい。
先輩が泊まることは、うん、たぶんオッケー。でも、家出っていうのは何か違う。しかも、家出の末に泊まって、挙げ句に……なんてことになる流れはどうにもよろしくない。
かと言って、玄関で追い返すわけにもいかず、ひとまずはリビングに通してよく冷えた麦茶でもてなしたりしている。
「いつもなら円の家に泊めてもらうんだけどね」
「……」
家出の常習犯かよ。
「円ったら今、友達の別荘に呼ばれてるらしいのよねぇ」
「へえ、別荘ですか」
そう言えば一夜も夏休み中に一度別荘に行くって言ってたな。お坊ちゃん学校の聖嶺では別荘なんて当たり前なんだろうな。
「参考までにお聞きしますが、家出はいつもどれくらいの期間を?」
「いつも決まって一日よ。一日たてばお互い頭も冷えて冷静に話ができるようになるから」
なるほど。要するにこれは問題解決のための手続きなのだ。距離と時間をおくことで互いの考えをまとめる余裕を作っているのだろう。
(でも、そのたびに部屋に転がり込まれる円先輩は、さぞかし迷惑だろうな)
大変だな、円先輩も。
「まあ、あれか。円先輩の部屋って面積広いし、先輩ひとり増えたくらいなら余裕なんでしょうけど」
「那智くんさぁ……」
先輩がゆっくり言う。
何だろうな、心なしか先輩の声と目が冷たい。悪い予感に背筋が緊張する。それを和らげるためか、僕は知らず麦茶に口をつけていた。
「円の部屋に入ったことあるんだ」
ぶっ。
危うく麦茶を吐き出しそうになった。
「ま、まさか……そんなことあるわけないじゃないですかっ」
「そう? それにしては円の部屋のこと詳しそうよ?」
「あー、え~っと、それはですね……」
確かにあのとき、相手が円先輩とは言え女の子の部屋に入るのはマズいんじゃないかなぁ、なんて思った。僕自身ですらそんなことを思ったのだから、司先輩がそれをよく思うはずがない。
「聞いたんですよ、円先輩から。ほ、ほら、前に先輩が、円先輩の部屋は屋根裏部屋って言ってたから、いったいどんなのかなって……」
そして、そこまでわかっていて正直に白状しない往生際の悪い僕。少しは少年時代のジョージ・ワシントンを見習えっちゅーねん。
「あら、そうだったの。疑ってごめんなさい」
「いや、そんな、謝らなくても。信じてもらえたらそれでいいです」
「ええ、那智くんのこと信じてるわ。円とは何もなかったのよね?」
「もちろんです。時間つぶしのついでに部屋の中をちょっと見せてもらった程度……です、か…ら……? はは、ははは……」
乾いた笑いがリビングに虚しく響き渡る。
「ところで那智くん? 今日は泊めてもらっていいかしら?」
「……はい」
今度、本屋さんに行ってワシントン大統領の伝記を買ってくるかな。
基本方針変更。
今日はどんなことがあっても絶対に何もしない。
理由。
この流れはよろしくないから。
「夕食はカレーにしようと思うの」
そう言ったのは、当然、司先輩だ。
「それは先輩が作ってくれるという意味でしょうか?」
「ええ、もちろんよ。押しかけたんだからそれくらいはさせてもらうわ」
それは大いに歓迎だ。先輩の作った料理は何度か食べたことがある。家に呼ばれたときのオムライスと、勉強会の夜に先輩が担当した数品。あとは先日のサンドウィッチか。これらを食べた限りでは味に問題はなかった。寧ろ小さいときから家事全般をやっていただけあって料理は得意なのだろうと思う。
「んー。これなら特に買いものに行かなくてもよさそうね」
冷蔵庫の中身を見て先輩が言う。
それはよかった。僕もわりと料理はするが、買いものに関してはけっこうその場の思いつきでやっているから、冷蔵庫に何が残っているか把握していなかったのだ。
ただ、同時に残念だとも思う。先輩と一緒にスーパーに買いものとかやってみたかったなぁ、とか何とか。
「では、さっそく取りかかるとしますか」
「えっと、じゃあ、僕は何を……」
「はいはい、ダンナ様は大人しくリビングで待っててね。それが仕事よ」
速攻、追い出されました。
でもって、それから二時間ほどして夕食が出来上がった――。
その間、僕はというとリビングで夏休みの課題をやったりしていた。何となく気になってキッチンの様子を見にいくとやっぱり追い返され、先輩は先輩でキッチンに籠もりっきりというわけでもなく、手が空くとリビングにきて他愛もない話をして。そんな感じでお互い行ったりきたり。
ついでに言うと、キッチンから悲鳴が聞こえるとか、焦げ臭い匂いが漂ってくるとか、そんな愉快なイベントも発生せず、やっぱり司先輩って料理が得意なんだろうなぁと改めて思った。
そして、先輩に呼ばれて行ったキッチンで見たものは、綺麗に盛りつけられたカレーライスとその他数品。
「いただきます」
と、先輩への感謝も込めて行儀よく手を合わせる。
「はい、どうぞ」
先輩の声を聞きながらぱくりとひと口。
「……」
「……」
「……」
「ねぇ……」
「……」
「何で黙ってるの……?」
いや、だって、黙るしかないから。
最初のひと口をスプーンに乗せて口に放り込んだ瞬間、美味しいのかそうではないのか判断がつかなかった。なので、そのまま不思議な感覚に首を傾げながら咀嚼し、嚥下する。が、まだ白黒つかない。
「参考までにお聞きしますが――」
本日二度目の台詞。
「先輩は、料理は得意ですか?」
「わたしはそのつもりよ」
やはり家事を一手に担っているという自負があるのか、先輩は言葉は控えめながら自信ありげに答えた。
「では、先輩の料理に対してお父さんの反応は?」
「いつも美味しいって言ってくれるわ」
それがどうしたの、と先輩。
うん、たぶん、ここまでは本当なのだろう。つまり、先輩は料理が得意でどんなものもそつなく作れる。ただし、ある一品以外は。
「ちなみにカレーライスの感想は?」
「……」
なぜ黙る。
「それがね、お父さんもさっきの那智くんみたいに黙ってしまうのよ」
うん、その気持ちはよくわかる。
僕の出した結論も『何となく黙り込んでしまう味』だから。
僕も料理は多少できる。カレーも作ったことがあるので、それなりに知識はある。でも、先輩がどこでどう間違えてこの不可解な味を誕生させたのかは想像がつかない。
「まあ、いいわ。那智くん、残さず食べてね」
「……はい」
そして、僕らは食べる。
美味しくないとも不味くないとも言えない、何となく黙り込んでしまう味をしたカレーライスを。
時折首を傾げるのは僕だけ。
司先輩は何とも思わないらしい。
そして夜――、
……。
……。
……。
夜だとぅ!?
これからどんどん夜が更けていくんじゃないか。
この前の夜はまだよかった。先輩が酔ってて、奇行の対処をしているうちに一日が終わっていたから。
でも、今回はふたりとも素面だ。何が起こるか予想がつかない。
「……」
よし、基本方針変更。
何も考えずとっとと寝てしまう。
理由。
何度も言うようだけどこの流れはよくない。何か起こるにしても家出してきたときじゃなくて、そういう心づもりのときに――と思うわけです、はい。
同じ部屋に司先輩がいる。
たぶん僕は今、考え得る限り最も贅沢な時間を過ごしているのだろう。
ある時間において、好きな人と極めて近い座標に存在していることはそういうことだと思う。
(しかし、まぁ、それなのに何だろうな、この緊張感は)
いや、緊張しているのは僕だけか。
先輩は極めてリラックスしている。不思議時空産カレーを食べた後、八時台のバラエティ番組を見て、今は九時台のドラマを見ている。感情移入するわけでもなく、逆に笑い飛ばすわけでもなく、ただ黙って見ていた。
「先輩、お風呂入れますよ」
普段なら僕ひとりだし、ついでに夏ってこともあってシャワーですませているのだけど、今日は先輩がいるので久々にお風呂にしてみた。
ドラマが終わるのに合わせてお風呂を入れ、湯加減を見て帰ってくると、丁度エンディングだった。
「あら、もうこんな時間ね。じゃあ、そうさせてもらうわ」
そう言うと先輩は僕と入れ違いにリビングから出て行った。……凄いな。当たり前のように行っちゃったよ。
何時間ぶりかのひとりの時間を得て、僕はソファに座ってため息を吐いた。
先輩と一緒にいることそれ自体は楽しい。でも、夜はダメだ。何だか余計なことを考えてしまうから。
出て行った先輩の足音が二階に上がっていく。きっと寝室に置いた鞄に着替えでも取りに行ったのだろう。その音を追うように僕はソファの背もたれに首を乗せ、天井を仰ぎ見た。
「……」
『着替え』というフォルダの中にどういうデータが入っているかは考えず、思考はその階層で止めておいた。
すぐに二階から下りてくる足音が聞こえた。そのままバスルームに行くかと思いきや、ガチャリとリビングのドアが開けられた。
「覗いたらダメよ」
……バタッ。
僕の身体はソファに横倒しに落下した。もう言い返す気力もない。
先輩はそんな僕を置いて去っていった。もう戻ってこないのを確認してから僕はよろよろと上体を起こした。
リモコンを手に取り、テレビのチャンネルを報道番組にあわせる。ついでに頭のチャンネルもテレビにあわせようと思ったが上手くいかなかった。かといって、思考はどこかにフォーカスされるわけでもなく、ただぼんやりと画面を見ているだけだった。
それから四十分ほどが経って、スポーツニュースがはじまったころ――、
ドアの開く音に意識が現実に引き戻された。先輩がお風呂から上がってリビングに戻ってきたのだ。
「先に入らせてもらったわ。那智くんも続けてどうぞ」
「うい。そうします」
そう言って立ち上がり、振り返る。
と、そこには――、
「☆×■◎※△ーーーー!?」
バスタオル一枚の先輩がいました。
おう、じーざす。
「あら、どうしたの、那智くん?」
「……」
いや、どうしたのじゃねーって……。
「なんつー格好をしてるんですかっ!?」
「お風呂上がりなんだから当然じゃない?」
「当然じゃない!」
間髪入れず僕は否定した。
あぁ、何か目眩がしてきたぞ。僕は後ろに倒れ込むようにしてソファに座り込み、くらくらする頭を抱えた。
「いや、先輩が先輩の家でする分には当然かもしれませんが、うちでやっちゃマズいでしょう」
「ふぅん、那智くんったらそんなこと言うんだ」
先輩が笑みを浮かべる。
久しく見ていなかった悪戯っ子の笑顔だ。この後、決まって先輩はあまり望ましくない行動に出てくれる。
それを表すように先輩は僕の方へ歩み寄ってきた。
「那智くんはぁ、自分の彼女がこういう格好をしてるのに嬉しくないんだ」
「いや、嬉しくないことは決してないこともない……かな?」
そんなわけのわからないことを言っているうちに先輩はもう僕の目の前まで迫ってきていた。
困ったことに僕の目は先輩の顔を見てくれない。剥き出しになった肩とか、胸のふくらみとか、露わになった太ももとか、そんな女らしい部分にばかり目がいってしまう。
「那智くんも、男ならはっきりするべきじゃなくて?」
妖しく、艶のある声で先輩は言う。
先輩が片膝をソファの上に乗せた。バスタオルが上に持ち上がり、さらに太ももが露出する。それから先輩は片手で濡れた髪を掻き上げ、もう片手で胸のバスタオルを押さえると、前屈みになって顔を寄せてきた。
ボディソープの匂いが鼻をくすぐる。そして、不思議なことに、それに混じって微かに雪の香りがした。
「ねぇ……」
誘うような声で囁く。
わかった。基本方針変更。
対応は臨機応変に。
理由。
状況に応じて判断する柔軟性は重要。あと、僕も男だから。……って、いや、違う違う。そうじゃないだろ!
またも目が胸の方にいってしまう。
「……っ!」
結び目が緩み、重力に従って垂れ下がったバスタオルの奥に何かが見えた。途端、僕の頭は瞬く間にクリアになり、冷静さを取り戻した。
「先輩……。先輩がそういうつもりなら……」
僕は先輩の身体を包むバスタオルに手をかけると、それを一気に取り去った。
「ぁ……」
先輩の口から小さな声が漏れる。
「……」
「……」
そこにあったのは、ショートキャミにホットパンツのリゾートセットだった。ブルーグレー&ホワイトのボーダ柄。ご丁寧に紐結びのストラップは解いてバスタオルの下に隠していたらしい。
「やっぱり……」
「バレてた?」
今度は悪戯を見つかった子どものような照れ笑いを浮かべて僕から離れると、ソファの上のバスタオルを拾った。
「隙間から見えましたから」
「ちぇっ」
拗ねたようにそう言うと、先輩はバスタオルで濡れた髪の水分を吸い取りはじめた。
ちなみに、冷静に見ると今の格好も凄く刺激的なのだが、先ほどに比べるとインパクトは薄い。
「と言うことは、那智くん、胸ばかり見てたんだ。……えっち」
「ぶっ。……だああっ、もう、くだらないことばかり言ってないでとっとと寝て下さい。僕も風呂入って寝ますからっ。いいですねっ」
これ以上つき合っていたら身がもたん。
僕は言い捨てると、どっすどっすとできる限りの音を立てて怒りを表現し、リビングを後にした。
脱衣場で服を脱ぎ、バスルームという安全圏に飛び込む。基本的に烏の行水である僕にしてはいつもの三倍くらいの時間をかけて風呂に浸かっていた。先輩がもういい加減、寝室に引っ込んでくれたであろうことを期待して風呂から上がる。
「うあ゛……」
着替え持ってくるの忘れた……。
普段は僕ひとりで、それこそバスタオル一枚で部屋まで戻ってるからなあ。
仕方ない。先輩と出会わないことを祈りつつ走るか。
さて、どうしたものか――と僕は思った。
無事、部屋に戻ってきてパジャマに着替えて、ようやく人心地ついた。ベッドの上であぐらをかいて考える。
司先輩は少し離れた父さんたちの寝室に寝ている。座標としてはとても近い。少なくともz軸は無視できそうだ。こう近いとどうしても余計なことを考えてしまう。余計なことを考えて、自分が男だと思い知らされる。
要するに、僕は先輩に触れたいと思っている。
だけど、自分のそういう部分を見せて先輩に嫌われたくないとも思っている。
何と言ってもまだつき合いだして二ヶ月程度。それでそんなことしたら、とてつもなくケダモノっぽい。
「っていうのに、先輩にはまいるよなぁ……」
ああ、もうっ。何かの拍子に僕の理性が吹っ飛んでも知らんぞ。
身体を投げ出すようにベッドの倒れ込む。
もう何も考えずさっさと寝てしまおう――そう僕は思った。
§§§
さて、どうしたものか――とわたしは思った。
使ってもいいと言われたお義父さまたちの寝室の中、ベッドの上にぺたりと座り込んで考える。
今この瞬間、わたしは那智くんととても近い場所にいる。この部屋のドアを開け、廊下を少し歩き、もうひとつドアを開ければ那智くんがいる。
そこにいって那智くんの顔を見たいと思う。
いや、そうじゃない。
わたしはもっと直接的に那智くんと触れ合いたいのだと思う。
でも、それはできない。さっき怒られたばかりだし。これ以上積極的すぎて嫌われてしまってはどうしようもない。
「わたしがこんなにも悩んでるっていうのに、那智くんときたら……」
あまりかわいいと、いつか強引に奪うんだから。
ばふっ、とバッドに倒れ込む。
もう何も考えずさっさと寝てしまおう――そうわたしは思った。
§§§
僕はまたひとつ大きな欠伸をした。
朝起きてからずっとこんな調子だ。と言うか、起きる以前に寝ていない。
結局、夕べは寝られなかった。いろんなことを考えすぎて眠ることができず、ようやく睡魔に襲われた頃にはもう朝になっていた。
普段ならいざ知らず、司先輩がいるから寝直すわけにもいかない。つーか、そもそも先輩がいなかったらこんなことになっていない。睡眠を要求する体に鞭打ってベッドから立ち上がると、普段着に着替えた。
廊下に出る。
また欠伸が出た。
廊下の先を見ると、ちょうど先輩も部屋から出てきたところだった。
「おはよーございます……」
「んー。おはよ……」
途端、先輩の口から欠伸が漏れた。
とても眠そうだった。眠くて思考が働いていないのか、欠伸を隠そうともしない。やはり人の家じゃぐっすり寝られないんだろうな。
僕たちはダラダラと階下に降りると、手分けして朝食を用意した。
欠伸をかみ殺しながらの朝食。
その後、お互いついに限界がきたらしい。結局、僕たちはエアコンの効いたリビングで午前中いっぱい寝て過ごした。
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