第3話 ⑤~⑦

 帰宅してから、美奈ははっきりと体調を崩した。熱が出て、吐き気と下痢が続いた。夜には多少落ち着いたが、美奈は自分の部屋のベッドの中で安静していた。

 美奈の家は八階建てのマンションで、三階の部屋に両親と美奈の三人で暮らしていた。

 ベッドの中、熱に浮かされた頭でぼんやりしていた美奈は、玄関の開く音を聞いた。出迎える母の声が聞こえた。会話して、笑い合う声がする。父が帰ってきたのだ。

 父の大輔は名の知れた商社に勤めていて、今は営業を担当している。成績は良い。人当たりが良いのだ。母の和美は、夫の稼ぎが悪くないので、苦にならない程度のパートをしながら主婦をしている。少しふっくらした体型のせいか、笑うと本当に幸せそうに見える。その幸福な笑顔は見た人に、家族の不自由ない生活ぶりを想像させるに十分だった。

 美奈の部屋の扉が開いた。美奈はベッドの中で扉に背を向けていた。暗い部屋に光が差し込む。

「美奈、体調を崩したんだって?」

 大輔の声。扉が閉じて光が潰える。ベッドに近付く足音。ベッドの中に、手が入って来る。大輔の手が、美奈の体の曲線を撫でた。

「無理はするなよ」

 大輔はベッドから手を抜き、また扉を開け部屋から出て行った。美奈は薄く開けていた目を強く閉じて、眠りに付こうとした。

 真夜中のことである。

 美奈の部屋の扉がゆっくりと静かに開いた。丁度眠りが浅かったのか、美奈は目を覚まし、微かに目を開いた。

 足音がベッドに近付く。ベッドの中に手が入って来る。手が、美奈の体の曲線を撫でた。そのまま体もベッドの中に入って来て、美奈の体を抱きしめる。

「美奈」

 耳元で大輔の声がする。

 美奈は体が強張るのを感じた。小学五年から、殆ど毎夜のことであるのに、未だに慣れることが出来ない。一生、慣れることはできないだろう。

 大輔の手が美奈のパジャマのボタンを外していく。背後にくっついた父の体。美奈の臀部に、固いものが当たる。肌蹴た乳房を大輔の手が鷲掴みにする。成長途上の膨らみは痛みを感じて、美奈は呻きそうになる。大輔のもう一方の手が、美奈のパジャマのズボンの中に伸ばされる。

 美奈の口から、堪えきれない、微かな声が漏れる。

 それは快感の嬌声ではなく、生理的な発声に過ぎなかったが、大輔を勘違いさせ興奮させるには十分だった。耳元で、大輔の呼吸が激しくなる。ベッドの中に熱気が籠る。

 美奈は声を押し殺し、目を強く閉じて、されるがままに任せた。きつく閉じた瞼の隙間から、汗と見紛うような少量の涙が滲んだ。

 美奈は心の中で、ベッドの外のことを考えた。今ここで起こっていることとは違うことで意識を埋めようとした。美奈の頭の中に、沙月の顔が浮かんだ。いつも自分のことを気に掛け、微笑みかけてくれる女教師。その微笑みが、ベッドの中の美奈を慰めた。

 一時間後、美奈は自分の部屋の学習机の前に座っていた。大輔はもう部屋にいなかったが、ベッドを中心に立ち上る部屋の中の匂いが、先程まで行われていた行為の痕跡を残していた。

 部屋は暗いまま、美奈はデスクライトだけを点けて、机の上の小さな鏡に自分の顔を映していた。

 鏡の中で、美奈は微笑む。鏡の中の顔を見ながら指先で口の端を少し押して調整する。調整した自分の微笑みを見て、美奈は嬉しくなる。

 それは、沙月と同じ微笑み方だった。

 自分を気遣ってくれる、あの微笑みと同じ微笑み方を、自分がしている。沙月に微笑まれた時は、同じようにこの微笑みを返すようにしている。きっと向こうは気が付いていないだろうが、それだけで美奈には、沙月との間に二人だけの秘密を持ったような、甘い気分になるのだった。

 美奈は立ち上がり、洋服箪笥の中に掛けられた制服の上着の胸の内ポケットから、一冊の手帳を取り出して、机に戻った。

 くたびれた手帳だった。何度か水に濡れて、乾かした跡があった。それはその手帳を、美奈が学校でも肌身離さず持ち歩いていたからだった。制服が濡らされると、自然、内ポケットの手帳も濡れずにはいられなかった。

 手帳の中には、美奈の沙月への思いが綴ってあった。初めの内は、ちょっとした日記のようなものだったが、段々と文体は変わり、今では恋文と詩の中間のような、不思議な文章になっていた。その日あったことや、美奈が沙月に感じたこと、伝えたいこと、そう言うことが書き連ねてある。

 人に見られてはいけない手帳だった。特に瞳に見つかるのはまずい。本来なら持ち歩くべきではないものかもしれない。しかし、例え家族にも見られたいものではない。家にあれば、何かの拍子に母の和美が見付けるかもしれない。あるいは、会社勤めで確率は低いが、大輔の目に付くこともあるかもしれない。そう言う不安を失くすためには持ち歩いた方が良い。そしてそれ以上に、美奈にとってこの手帳はお守りであった。自分に何が襲い掛かっても、この手帳を持ち、沙月の微笑みを思い出す限り、何とか乗り越えられるような気がした。

 美奈は、沙月に助けを求めようとは思わなかった。美奈の心が、何度も沙月を思って「助けてっ!」と叫んでいるのは事実だったが、同時に、美奈は沙月に自分を見られることを恐れた。瞳達に従って汚物に口付けする自分も、毎夜、大輔の手に触れられる自分も、沙月に見せたくなかった。救いを求めながら、自分の姿を見られた途端に、自分は救われる資格を失うように思えた。だから、ただ、沙月が自分を気に掛けてくれるだけで、美奈は満足した。


 美奈は手帳に新しいことを書こうと思って、書くものを取るために机の引き出しを開けた。引き出しの中には、髪留めが入っていた。美奈は一瞬その髪留めに目をやったが、ペンを一本取るとすぐに引き出しを閉じた。

 小さな花飾りのついた髪留め。それは長髪の少女、理子が付けていたものと同じだった。それは小学校の頃に、二人で一緒に買ったものだった。

 美奈と理子は同じ小学校に通っていた。三年の時、授業で二人一組を作るように言われ、引っ込み思案の理子が困っていた時に声をかけたのが美奈だった。それから美奈と理子は何かで班を作る時は必ず一緒になるようになった。そしてすぐに、班を作らない時でも、二人は一緒にいるようになった。

 二人が同じ中学校に入った時、二人とも、今まで通り中学でも一緒にいるものだと信じていた。しかしそれは、瞳が美奈に興味を持つまでのことだった。

 美奈が瞳と芽以に目を付けられてから、理子とははっきり疎遠になった。仕方のないことだ。下手に手助けをすれば、瞳の興味は理子に移るかもしれなかったのだから。瞳と芽以が美奈で遊んでいる時、理子はただ遠くから、心配そうな眼差しを隠れて美奈に送ることしかできなかった。

 ある日のことである。美奈の前の席に、美奈の方を向いて座った芽以が、美奈のノートや教科書を楽しそうに破いていた。美奈は自分の席で俯いて黙っている。傍に瞳が立って、満足 そうに微笑んで二人を眺めていた。

クラス中の生徒が、関わり合いを避けて、まるで美奈の席の周りには誰もいないかのように振る舞っていた。今と席順が違って、その時の美奈の席と離れた席にいた理子だけが、こっそりと不安気な視線を送っていた。

 ふと、瞳が顔を上げて、理子の方を見た。目が合った。慌てて理子は目を逸らした。瞳が自分に向かって歩いて来るのがわかった。急に歩き出した瞳を、手を止めて芽以も見ていた。理子に向かって行く瞳から、美奈も目を離せなかった。

「理子さん」

 瞳に呼び開けられて、理子は恐る恐る視線を向けた。瞳が微笑んでいる。

「一緒にやろう?」

 瞳が言った。理子はその言葉の意味をすぐには理解できなかった。理子が得心する前に、瞳は手を引いて理子を立たせ美奈の席まで連れて行った。理子より先に状況を飲み込んだ芽以が、下卑た笑いを零しながら、美奈の前の席から立ち上がった。芽以の代わりに、そこに理子が座らされた。

 理子と美奈は向き合って見つめ合った。お互いの顔に困惑の色が浮かんでいた。瞳が、理子の前に美奈のノートを開いて置いた。理子はしばらくノートを見つめた後、ようやく状況を理解して瞳を見た。

 相変わらず微笑んだまま、理子を見つめている。

 理子はノートに目を戻し、それから美奈を見た。戸惑いと縋るような憐れみをない交ぜにした目で理子を見つめている。視線から逃げるように理子は再び目の前のノートに目を落とした。

 傍で芽以だけが能天気に「早く! 早く!」と囃し立てている。理子は唾を飲んだ。

 ノートの上に手を出す。手が震えている。手を強く握る。理子は目を強く瞑って、ノートのページを手に持った。

 目を閉じているせいか、やけに大きく、ノートを破る音が響いた。他の何かまで、一緒に破いてしまったような気がした。

 理子はその後、美奈の顔を見る勇気がなかった。

 理子が花飾りの髪留めを付けてくるようになったのは、その翌日からだった。小学三年生の時に美奈と一緒に、初めてお揃いで買ったものだったが、学年が上がるにつれて花飾りが幼く見えて、二人とも付けなくなっていたものだった。

 理子はその後も瞳と芽以に逆らえずにいたが、その髪留めは、それでも美奈への思いが変わらぬことを示そうとしているようだった。だから、美奈はその髪留めを見る限り、理子が瞳と芽以の命令の元に美奈にどんなことをしようと、恨めずにいるのだった。

「ずるいよ」

 美奈はぽつりと呟いてため息を吐くと、引き出しから取ったペンを持って、手帳に沙月へ宛てた恋文とも日記とも詩ともつかぬ文章を書き始めた。


 朝が来た。

 美奈が制服に着替えて台所へ行くと、和美が朝食を準備していた。

「おはよう!」

 元気良く和美が言った。人に幸福を疑わせない笑顔で。

「おはよう」

 美奈も笑顔で答える。

 大嫌いな笑顔だった。少なくとも美奈にとって、それは沙月の微笑みとは対極にある表情だった。

 和美と大輔の寝室は同じだった。深夜とは言え、毎夜ベッドを抜け出す夫に、和美が気付いていないはずがなかった。

 初めの頃、美奈は早く母の和美が、大輔の行為に気付いてくれるのを待っていた。しかし、一向に和美は気付かない。美奈は、ある日、ついに和美に打ち明けようとした。食器を洗うために流し場に向かっている母の背中に、美奈は言った。

「お母さん、あのね、いつも夜、お父さんが……」

 そこまで言った時、和美が美奈を振り返った。いつものあの笑顔を顔に張り付けて。美奈はどきりとした。母の笑顔に、睨みつけられているような気がした。美奈はそこでようやく理解した。

 和美は、気付いていないのではなかった。

 ただ美奈を、和美の幸福な生活を乱す汚点を、彼女は認めなかっただけなのだ。

 見るからに幸福そうな笑顔が、無言で美奈を見つめていた。美奈は数瞬、逡巡した後、同じように笑顔を浮かべた。

「ううん、何でもない」

 練習もしていないのに、見なくてもわかる、母と同じ笑顔を浮かべている自分に、美奈は失望した。

 朝食を食べ終えた美奈は、母の笑顔に見送られて、家を出た。

 瞳達と美奈の通学路は別だった。学校に着くと、まず上履きに履き替える。そこから、瞳達の干渉が始まる。

 美奈は下駄箱の扉に手をかけて、気を落ちつけるように一瞬、間を置いてから、扉を開けた。途端に下駄箱の中から黒い紐が滑り落ちて、美奈は咄嗟に身を引いた。

 紐は床を素早く畝って移動すると、下駄箱の隅に隠れるようにして止まった。それは十五センチ程の、黒光りした百足だった。

 美奈が自分の下駄箱の中を覗くと、もう一匹、同じくらいの大きさの百足が、隅っこに身を潜めていた。

 美奈と同じ頃に登校して、周りにいた生徒達は、百足が零れ落ちた時こそ少し驚いていたものの、すぐに美奈から目を離して、靴を履き替えるとどんどん教室に向かって去って行く。

 美奈は下駄箱の中の百足を見据え、手を伸ばすのに躊躇した。百足は、いつもよりはましな方と言えた。

 上履きに細工をするのは芽以の役目だ。よくもまぁ、毎日、何を入れるのか思いつくものだ。芽以は明らかにその行為を楽しんでいた。

 初めの内は画鋲だった。しかし芽以はすぐそれに飽きた。美奈が最初の一回しか引っかからなかったからだ。それに、画鋲は美奈の恐怖心よりも反抗心を煽ることを見て取ったからだった。

 上履きに男子の精液が入っていたこともあった。美奈は下駄箱の扉を開けてすぐに、匂いで上履きにこびり付いているものが何かわかった。いつも自分の父親からその匂いを教わっていたから。前日の深夜の記憶が蘇って、美奈は心底嫌な気分で今にも泣き出したくなった。上履きを水洗いして、ぐしょぐしょに濡れた状態で教室に行った。それを見て芽以は心底楽しそうに笑っていた。

 上履きの中に蛞蝓が入っていた時は、美奈は裸足で教室に行った。元来、その類のものが苦手なのだ。その嫌悪感は、教室に着いた時にもはっきりと表情に現れていて、芽以達の笑いを誘った。その表情が余りに面白かったので、芽以達は蛞蝓を再利用することを思い付いた。美奈を押さえ付けて、食べさせてみたのである。美奈は必死に抵抗したので、飲み込むまでには至らなかったが、何度か咀嚼させられた。生臭さと独特の苦味が唾液に溶けて口内に広がった。吐き出された蛞蝓は裂傷を被り、二つに千切れていた。動き続ける二つの体の断面から、寄生虫が零れて身をくねらせているのを見た時、耐え切れず美奈は嘔吐した。

 美奈が上履きを毎日持ち帰ろうとしたこともあったが、当然それは許されなかった。

「芽以の趣味を奪っちゃ駄目だよ」

 と瞳はいつもの微笑みを湛えて言った。

 上履きに画鋲を入れる場合、入れられた者が気付かずその上履きを履くことを狙っている。しかし芽以の場合、純粋に美奈に嫌悪感を抱かせることを楽しんでいた。だから百足のように、美奈が下駄箱を開けた時には既に上履きから這い出しているようなものでも、構わず使ってくるのであった。

 百足は美奈の下駄箱の中、隅っこでじっとしていたが、美奈が手を入れれば即座に動き出すように思えた。もちろん摘まんで外に放り出すことなど美奈には出来ない。そのまましばらく迷った後、美奈は百足に向かって強く息を吹きかけた。もう一匹の百足のように、動いて外に這い出してくれれば良いのだ。そのために百足を刺激しようとしたのだ。最悪、動き出した百足が上履きの中に逃げ込む可能性もあった。しかし美奈の息にくすぐられた百足は、それを危機と感じ取ったのか、下駄箱の隅から動き出し、そのまま隅に沿って下駄箱の外に這い出した。美奈はほっとして、外に出た二匹の百足のどちらからも出来る限り距離を取るようにして、上履きを取った。

 そして外履きから上履きに履き替えた時、右足の指先に、強烈な痛みが走った。思わず悲鳴を上げて美奈は上履きを放り投げて尻餅をついた。上履きから抜けた右足の先に、黒光りした百足が絡みついている。毒々しいほど赤い頭に付いた顎が、靴下を貫通して美奈の指先に突き刺さっていた。

 上履きの奥に潜んでいた百足は、上履きが外されると、もう噛みつきは十分と判断したのか、美奈の足を登り始めた。無数の足を器用に動かして、美奈の足を股の方に向かって伝って行く。美奈は無我夢中になってそれを手で振り払った。百足が吹き飛ばされて床に落ちる。傍にいた生徒が驚いて飛び退く。床に落ちた百足が這い回る。

 慌てて美奈は立ち上がる。激痛の走る右足のつま先を庇って、美奈は下駄箱に寄りかかりながら、片足で体を支えた。息は上がり、目には涙が滲んでいた。

 その後、美奈が教室に辿り着いたのは、一時間目の途中だった。保健室で治療を受けてから教室に向かったためである。痛みはすぐには引かず、右足を庇って不恰好に歩くしかなかった。その歩き方で教室に入った時、必死で笑い声を堪えている芽以の顔が見えた。その前の席の瞳はいつも通り涼やかな微笑みを浮かべている。

 一時間目が終わった後、二時間目が始まるまでの短い休み時間に、美奈の席へ芽以がやって来た。

「災難だったね、百足に噛まれるなんて」

 そう言いながら、芽以の足が椅子に座っている美奈の右足を踏みつけた。悲鳴は寸前で堪えたが、美奈の喉は微かな呻き声を漏らした。美奈は俯いて歯を食い縛った。

「気分でも悪いの。俯いて黙りこくっちゃって」

 芽以の足が美奈の右足の上でぐりと捻られる。声にならない悲鳴を美奈は上げた。

「あ、ごめん、足踏んじゃってたね。何も言わないから気付かなかった」

 そう言って下卑た笑いを浮かべて、芽以はさらに強く足を踏みこんだ。

 俯いたまま強く目を閉じ、脂汗を滲ませて美奈は耐えた。

 二時間目の授業が沙月の国語だったことは、美奈にとって救いだった。沙月の顔を見るだけで、声を聞くだけで、美奈の心は慰められたからである。足の痛みまでも、沙月の前では引いていくような気がした。

「田中さん、百足に噛まれたんだって? 大丈夫?」

 授業の冒頭で沙月にそう言われ心配された時、美奈は強い安堵感を覚え、あの微笑みを浮かべた。

「はい、大丈夫です」

 美奈が答えると、沙月もいつもの微笑みを浮かべた。二人で同じ微笑みを浮かべていることが、美奈に密かな幸福感を与えた。美奈はほぼ無意識に、そっと胸に手を当てて、内ポケットの手帳を押さえた。それは美奈の些細な癖の一つだった。そんな美奈の様子を、瞳が見つめている。

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