第3話唐突の出来事そして・・・

さてたいそうな思いで意気込みを語ったが(心の中で)別段やはり策なんかがないが少し思い出したことがある。

それはあのアポロンが俺をこの世界に送る前に言った言葉だ。

あいつは新しい体と能力といったはずだ。

新しい体は多少なりとも身体能力が向上しているのだろう・・・自分ではわからないが。

それよりも気になるのはもう一つのほうの言葉である。

能力?それは何のことだろうか?

能力、たぶん何かしらができるものだと思われる。

だいぶ昔に見た異世界転生ものではとても強いチートのスキルで敵を圧倒していた。

なら俺の能力がそういうたぐいであればもしかしたらこのキメラどもを全部モルモットにできるかもしれない。

そんな淡い期待を込めた駄女神聞いた。


「おい駄女神!!

アポロンが俺に新しい体と能力を転移前にくれたんだが何かわからないか?」


「へ?

って何あんたそういうことは早く言いなさいよ!!

とりあえずちょっと待って・・・一応神眼だけは残ってたみたいね。

でも他はほとんど消えてるし・・・なにこのむりげー。

それと、ええっと名前は相原榑人、種族はハイヒューマン、能力は狂化って狂化!?

何その物騒な能力、何がしたいのアポロン様は!!」


「何だその狂化ってのはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっっ!!」


狂化といったとたんその言葉に反応するかのように頭が痛くなっていく。

な、なんだこれ頭が黒い何かに染まっていく、理性が消えている?だんだんと意識が侵食されて…そうして理性がほとんど消えたとたん俺の中の本能がむき出しとなった。


「キメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラキメラ欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい」 

 

そしてキメラに向かって本能に任せて走った。

俺の目は血走って赤く充血し、走り方は二足歩行から4足歩行となり野生の獣のように、口からはよだれが垂れ、その姿はまさに野獣と表現しても違和感わないと断言できるほどだった。

それを見たキメラは瞬時に警戒を高めて身構え俺に対して吠えた。

後ろの駄女神はそれを聞いてまた股間のあたりのシミが広がっている。

だが俺はそんなことを気にせず走った、そして俺はついにキメラのところまで行ったがいった瞬間。

パクリ。

そんな効果音が似合いそうな音をしてキメラに食われた。


「「は?」」


あまりに突然のことに食われていた俺と駄女神は間抜けな声を出した。

そして俺はキメラの胃の中に飲み込まれた。




🗽視点


何でこんなことになってるんですか?

せっかく残り少ない神力を使って転移魔法も使って回復魔法も使って助けたのに怒られて最悪だったところにさっきのキメラが来て怖くなってちょっと漏らしちゃってそしたらあの男が能力もらったていうから期待したのに狂化とかいう謎の能力でしかもなんかそれ使って突っ込んだと思ったら食われちゃってなにが起こってんの!?

なんか期待しちゃったんだけど、この展開はさすがにないでしょ!!

しかもあの男食ったからなんかあいつ食べたやつが私見てんだけど。

そしてキメラは私のほうに体を向けて近づいてくる。

それを見て私だけでも生き残ろうとキメラに問いかける。


「ね、ねえなんで私に近づいてくるのキメラさん、いやキメラ様。

私おいしくないよ、いやマジでだめだから絶対おいしくないから。

なんか鼻息が荒い、やめて鼻息を止めて。

あ、あなただって昔はもっと優しいキメラだったんでしょ?

きっとそうよね?だから私を食べないで!!

いやだ、っこないで!!

私女神だから、女神なのに~離れなさいよ!!」


そう言って私の股間部分から暖かい液体がまた流れている。

あ、またやっちゃった。

しかし今はこんなことで恥ずかしばってる場合じゃないと思いキメラのほうを向くと、そこには大きな口を開けたキメラがいた。


「Wait!!

ちょっと待とうかキメラ様!?

マジでだめだから、それアカンやつ、なんか奥に人間の男てかあいつが見えるんだけど!?

マジでWait!!」


そういってもキメラの口は閉じることはなく私が大きな口に飲み込まれるときにあの男はこういった。


「Welcome!!」


そんなこんなで異世界天性から45分後キメラの胃の中にいます。




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