第9話 神の庭へ
リリィたちは、森の中を歩いていた。
今度は、独りではなかった。リリィは背後に、多数の魔物たちを率いていた。
こうなったのには、理由がある。一部の人間たちによる、「魔物狩り」が、一種のレジャーとして流行し始めていたのだ。当初は「自分たちが犯した罪のせいだ」と、少しであれば許容してきた魔物たちだが、さすがに度が過ぎると、怒りをつのらせていた。
そんな折、新たな魔物たちの王として、リリィが現れた。リリィは「魔物狩り」や「闇の泉」の埋め立てのことをやり玉に挙げ、人間の横暴を主張。魔物たちを焚きつけ、軍団を結成。カーナ神殿への進軍を始めた。「新魔王軍」は森を進むごとに大きくなり、大兵力をもって「魔物狩り」をなぎ倒し、行く先の街を制圧していった。
しかし、リリィは略奪などは禁じていた。「人間と同じになるな」と命令し、新たな融和を推奨した。理性を取り戻した魔物たちにとって、この融和政策は願ったり叶ったりの政策だった。最初はおっかなびっくりだった街の人々も、魔物たちが元に戻ったことを知ると、次第に態度を軟化させていった。
それでもそれを快く思わない人々もおり、魔王軍はたびたび様々な国軍と大規模な戦闘も経験した。もはや「勇者」リリィはおらず、「新魔王」リリィとして世界から認知され、メアほどではないにせよ、新たな脅威として、排除の対象となってしまっていた。だが不思議なことに、この「新魔王」を打ち倒さんと、新たな「勇者」を選定しようとしても、「神託」は下りずに、「託宣の儀」は失敗し続けた。
そんな中、りりィたちは、かつて酒場で有意義な話ができた、あの山師がいた町にもたどり着いた。山師の男は、
「やったなぁ嬢ちゃん。おかげさまで商売も良い感じに軌道に乗ってるぜ。どうだい一杯。」
と気さくに声をかけてくれて、酒場では久々の大宴会が行われた。リリィも、久々に剣を手放し、酒をくゆらせることにした。男は金貨を出すと、
「この間の礼だ。借りは作らねぇ主義でな。」
と言ってリリィに1杯おごってくれる。
「ありがと。意外に律儀な性格なんだね。」
リリィは微笑みで返しながら、気に入っているカクテルを頼む。酒場の中央では、早くも力自慢のアームレスリングが始まっている。その様子を傍らに見て、
「やっぱりこうだね。みんな笑顔になれる。」
リリィは満足そうに表情を明るくする。
「その割には、あの妙な剣を手放すまで、陰鬱そうな顔だったじゃぁねぇか。しかも噂じゃぁ『新魔王』ときたもんだ。まぁたなにか抱え込んでるな?話してみなって。」
「それは年長者の仕事?それとも酒の肴?」
リリィが意地悪っぽく聞いてみると、
「両方だ」
男はまたガハハと笑う。まったくこの男は、とリリィはため息をつく。
「それ以外に、感謝の気持ちもあるって、受け取って欲しいがな。なんせ嬢ちゃんのおかげで、また魔物たちと一緒に商売ができてよ。山師仲間の間じゃぁ、『新魔王様々だ』って、神様みたいに扱われてるんだぜ。そんな元勇者様が、曇った顔で、殺気むんむんで歩いてるんだ。放っちゃあおけねぇよ。」
「・・・相変わらず、鋭いね。」
「勘がよくなきゃぁ、山師はできねぇよ。魔物が一緒だっつっても、まったく安全じゃぁないからな。前にも話したろ。滑落死なんてよくあることだって。」
男は笑いながら言う。まったく、この男にはかなわないな、とリリィは苦笑する。
「まぁ、いいわ。また肴にならないような話で申し訳ないけどね。」
リリィはそう断ってから、ありのままを話した。魔王メアを倒したのが、腹心カダスだったこと。カダスを倒すために、「魔王」となったこと、死んだはずの恋人を殺したこと。そして、神殺しのために、カーナ神殿を目指していること。
「・・・なるほど・・・。本当に『勇者』を捨てちまったか。それでやったのが恋人殺しねぇ・・・。そりゃ神様を恨みもするわなぁ・・・。」
男は神妙な顔つきで、腕組みをしながら聞いていた。
「で、その恋人の遺言に従って、今度は神殺しのために託宣の地を目指すってか。まぁなんとも波瀾万丈だなぁ。」
そんなことを話していると、
バキィッ
とイヤな音が聞こえた。
「マ・・・マスターすまねぇ。テーブル壊しちまった・・・。」
魔物の1人が謝りに来る。
「やれやれ・・・。アレでも高くて頑丈なテーブルだったんですがねぇ・・・。」
マスターがやれやれと頭を抱える。
「ゴメン、マスター。これ。弁償に。」
リリィは金貨の袋を渡す。
「コレよコレ。久しく見たなぁ。」
男はまたゲラゲラ笑う。他人事だと思って。リリィは男を睨めつける。
「イイ表情だぜ嬢ちゃんも。イイ買い物したなぁ。」
男の笑い上戸は止まらない。ので、
ガツンッ
「聖杖」でぶん殴ってやる。
「いてて・・・。それ、正しい杖の使い方かぁ?」
男は殴られたところをさすりながら、文句を言う。
「お客さんも、いい気味ってところでしょう。」
マスターは笑顔で男に返す。そのやり取りに、酒場中が笑いに包まれた。
「ちぇっ。マスターも案外人が悪いねぇ。」
男はブーたれるが、見た目が見た目なだけに、ちっともかわいくない。
「まぁいいや。で?嬢ちゃんは神様を殺して、そのあとのことは考えてんのか?」
「ううん。ちっとも。」
男の質問に、リリィは即答した。
「相変わらず、人嫌いかい。どうなってもいいって?」
「まぁね。」
リリィは平然と答える。
「正直、魔物ももうどうだっていいのかもしれない。世界そのものも。神が作ったすべてのものを嫌っているところもあるかもね。」
グラスをくゆらせながら、リリィは本音を語る。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってか。参ったねぇ、ホントに。」
男は頭をかきながらぼやく。
「まぁ、こうなったのも、神様のせいっちゃぁそうだもんなぁ。仕方ねぇかぁ。どうあっても、神様は嬢ちゃんに世界の命運を委ねたいらしいねぇ。」
天を仰ぎながら、男はため息を漏らす。
「神様ってやつぁ、阿婆擦れだねぇ。」
「まったくです。」
男のセリフに、マスターが同意した。
「ですが、神のいなくなった世界など、想像もできませんからね。案外、何もないかもしれませんし。どう転ぶも八卦なら、お嬢さんに運命を預けるのも、悪い話ではないかもしれませんね。」
マスターが続けざまに言う。
「まぁそれも違ぇねぇか。今のうちに最後の晩餐でも考えておくかねぇ。」
「ウチの酒と料理ではご不満ですか?」
「んなこたぁねぇけどよ。たまには高級料理でも食いてぇって。なぁ。」
「つまり、ご不満だと。」
「意地悪してくれるなって、マスター。人が悪りぃぜ。」
「フ…フフフ…。アッハハハハッ。」
2人のやり取りに、りりィは久々に破顔した。こんなに笑ったのは、どれくらいぶりか。笑い上戸になって、しばしの抱腹絶倒。みな、見たことのないリリィの姿に戸惑う。
ひとしきり笑い続けた後、
「フゥー・・・。お2人とも、ありがとう。世界が無事だったら、また寄らせてもらうわ。みんな、夜を楽しんでね。」
そう笑顔で声かけをして、リリィは一足先に酒場を後にした。
ホテルの一室に入り、「呪殺剣」を手に取る。
(酒宴はどうだった・・・?)
頭の中に声が響く。
「なかなか楽しかったよ。アンタも来たかった?」
リリィがいかにも楽しそうに語る。
(つまらん冗談だ。我はすでに人ではない。飲みも食いもできぬ場所へ行ってどうする。皮肉のつもりか。)
「なによ。せっかくアンタがお願いすれば、呪いの解放記念でお酒浴びさせてやろうかとか思ってたのに。」
(余計なお世話だ。それよりも・・・)
「わかってる。神を殺す。この決意は変わってない。」
リリィは真剣な眼差しで、今一度この旅の目的を確認する。
(それでいい・・・。闇を斬り、神すら殺す『魔王の剣』。我が栄光に相応しい。)
「アンタの栄光なんてどうでもいいけど、私たちは利害が一致している。」
(ならば、やることは1つ、ということだな。)
「そうね。とりあえず、今夜はもう休むわ。」
(そうしろ。夜更かしすると疲れも取れん。)
「ありがと。おやすみ。」
布団をかぶり、リリィは酔いの中のまどろみに落ちていった。
翌日、すぐに出発とはいかなかった。
なんでも、昨夜の酒宴で店の酒を一滴残らず飲み干してしまったらしい。おかげでいくら酒豪の魔物たちでも、二日酔いのものが続出。酔いが収まるまで、1日置いてからの出発となった。
各国軍もバカではない。リリィたちの進路がカーナ神殿に向かっていると判明し、その進路上に強固な防御陣を敷いていた。
リリィは軍に所属したこともない、統率の素人。魔物たちは様々な面で人間に勝っているとは言え、しっかりと統率の取れた軍隊は脅威だ。被害を最小限にとどめるため、「新魔王軍」は迂回を余儀なくされ、さらに迂回先にも、待ち構えたように強固な陣が敷いてある。いつの間にか、八方塞がりになっていた。
「リリィ様、完全に囲まれてしまいました。征くも戻るもできません。」
「うん・・・。どうしよう・・・。」
「征くしかないでしょう。目的のためには。我々が盾になります。行ってください。カーナ神殿へ。」
「そんな・・・!」
魔物の突然の提案に、リリィは戸惑いをあらわにする。
「それしかありません。もしもの時は、我々の怨念を力に、『呪殺剣』を振るってください。」
「・・・ッ!」
統率の取れない「新魔王軍」の、初めての統率。それが「統率の外道」たる玉砕作戦とは。しかし、確かに死者が多いほど、「呪殺剣」は力を発揮する。敵味方の怨念を吸収すれば、確かにカーナ神殿への道を切り開くこともできるだろう。なんとも罪深い剣だ。
「ケンタウロスにお乗りください。みな!命捨てるは今だ!我らの命をかけて、リリィ様をカーナ神殿へ!」
魔物の檄に、オオォーーー!!と叫びが轟く。彼らの意思を無駄にするわけにはいかない。リリィはケンタウロスに跨がると、
「ゴメン・・・。ありがとう、みんな。・・・征くよ!」
気合い一番、他のケンタウロスら、足の速い者たちが先陣を切り、「新魔王軍」はまっすぐに、カーナ神殿への道を突き進む。リリィの四方を固め、兵士1人たりとも彼女に触れさせない。
防御陣地から飛んでくるクロスボウの矢を受けて絶命するもの、深手を負いながら、吶喊を止めないもの、元はみなリリィが焚きつけた者たち。これまでも、小競り合いで仲間を失うことはあった。が、今回はそのレベルが違う。
人間の理不尽に対抗するため。そうお題目を掲げ、個人的な復讐を果たすための駒だった。そう割り切れればよかった。だが、そうするには長すぎるほどの時間を、共に過ごしてしまった。それは望んだとおりの関係を取り戻せたはずだった。「愛は世界を救うという聖人たちの過ち」。リリィは魔物たちを愛したが故に、彼らの死に心を痛める。
血涙の隈取りに、青い涙をたたえたリリィを乗せて、ケンタウロスは走る。リリィの手には、多くの人間と魔物の怨念を蓄えた「呪殺剣グリジッド」。目の前に、人間たちの防御陣。そしてその先には、荘厳にそびえる神殿。ついてきている魔物はわずか。
「リリィ様、あと少しです!」
リリィの跨がるケンタウロスが、叫びに似た声を上げる。向こうからは、
「ここを突破させるな!」
「聖地に魔王どもを入れさすなぁ!」
「魔王を討ち取れば勲章だぞ!」
と、負けじとばかりに檄が飛ぶ。大盾を前衛が構え、後衛がクロスボウで狙いを定めてくる。
こんなヤツら、護る価値なんてない。リリィの中で、また1つ、何かが切れた。
「やりなさい!『グリジッド』ぉぉぉーーー!!」
渾身の力を込め、怨念の溜まった「呪殺剣」を振るう。迸る怨念の奔流。それは周りの木々を巻き込みながら防御陣へと直撃し、
「ぐぁぁぁっ!」
「ひぃあぁぁぁ!?」
無念の悲鳴を口々に叫びながら、防御陣は壊滅。土石流の流れたあとのように、リリィたちの前方は更地になった。その光景は、「魔剣バルザイ」によって壊滅した、ウィリンズ魔法学園のそれを思い起こさせた。所詮は呪われた剣。名前は変わっても、やることは同じか。リリィはその手に持つ「呪殺剣」に、初めて嫌悪感を抱いた。
その更地を進むことしばし。
「リリィ様、着きました・・・。」
ケンタウロスが声を絞り出す。目の前には、水晶球越しに見た、巨大で荘厳な神殿。見まごう事なき、「託宣の地」カーナ神殿だった。
「ありがとう、ケンタウロス。みんなも。あとは私1人で行きます。生き残っているみんなに、逃げるよう指示をお願いします。森の中へ。できる限り遠くへ。願わくば故郷まで。」
「わかりました・・・。リリィ様、お達者で。」
リリィの指示を聞くと、連れ添ってきた魔物たちは、遠吠えを吐きながら森の中へと逃げてゆく。それに呼応するように、森の中のあちこちで遠吠えが聞こえ、戦いの音も消えていった。
リリィは1人、カーナ神殿の入口へ進む。生き残り、追いすがってきた兵士たちがそれを取り巻こうとすると、
「待ちなされよ。この神殿での殺生は禁じられております。」
神殿の方から、神官たちが降りてきて、それを制した。兵士たちはおずおずと引き下がる。が、警戒は解かず、その目には闘争心が見え隠れしている。
「リリィ殿。勇者を捨て、闇に堕ちた身でありながら、何故、ここを目指されましたか。」
老神官が一歩前に出て、リリィに問いかける。
「神の庭へと続く入り口が、ここにあると聞いたわ。案内しなさい。」
臆せず、リリィは老神官に命令した。
「はて。確かに、ここには神の庭へと続くといわれる門扉がございますが。いかがなされるおつもりですかな。」
老神官もひるまずに返す。
「殺すのよ。神をね。このクソったれの世界もぶっ壊す。文句ある?」
リリィは堂々と答える。老神官は驚いた様子で、
「神を殺すと?それを聞いて、我々がお通しになると思いなさるか。」
「思ってないわ。あんた達皆殺しにしてゆっくり探したっていいんだけど。これでも穏便な方よ。」
リリィは左手の「呪殺剣」を担ぎ、脅しをかける。
「やはりコイツは魔王だ!道理など通じません!今ここで始末すべきです!」
兵士の1人が訴える。「そうだ、そうだ!」と周囲も賛同の声をあげる。しかし、
「道理なら通っておる。この方は、この神殿で、いまだ1人も殺してはおらん。」
老神官が再び周りを諌める。しばし考えると、
「神は死ぬこと能わず。よろしい。入り口へとご案内いたしましょう。このままでは、神殿が血生臭くなってしまいます。」
そう言って、リリィを神殿の奥へと招き入れる。
「神官様!お考え直しを!」
「お気を違われましたか!」
「神を!世界を壊すなどと!」
兵士たちの怒号が響く。しかし他の神官たちに制され、リリィを追うことはかなわなかった。
神の庭への入り口に案内される道すがら、老神官が尋ねてきた。
「神を殺し、世界を壊す、そう申されましたな。」
「それが?」
「そこまで世界を憎むにも、理由というものがあるはず。差し支えなければお尋ねしてもよろしいですかな。」
「差し支えあるわよ。思い出したくないの。それとも死にたいの?老いぼれ。」
リリィが脅しかける。
「承知しました。…よほど、何かあったということは伝わりました。」
老神官はそれ以降何も言わず、ゆっくりと神殿内を案内する。神殿内は、リリィの殺気をなだめすかすような、そんな気に覆われている気がした。
しばらく無言で歩いたのち、大きな門扉の前に通される。荘厳な神殿の中にあって、装飾に乏しい、巨大な石造りの門扉。その石の大きさ、ゆうに5m以上はあるだろうか。一体だれがどうやって、これを築いたというのだろう。その武骨なたたずまいゆえに、リリィも少しばかり気圧される。
「この石の門扉が、神の庭への入り口と言われる場所でございます。闇に堕ちた貴女様が通されるかどうかは、私にもわかりかねますが。」
老神官の疑問に、
「通してくれるわ。アイツが行けって言ったんだから。で、鍵とかあるの?」
「そういったものはございません。ただ、選ばれたものでなければ、この門を開けることはできない、と。」
「ふーん。…どれ。」
試しに門扉を押してみる。
「ん…?むぅぅーーーっ。」
力いっぱい押してみる。やはり開かない。
「…やはり無理なのでしょうなぁ。」
老神官がため息をつく。
「待って。ふぅんっ!」
押してダメなら引いてみろ、と、扉の傷に指をひっかけて引いてみる。びくともしない。
「諦めなされ。貴女様にはやはり無理…。」
「ううん。こういう時はマンガとかの定番で…。てぇい!」
横に力を入れてみる。すると、はたせるかな、ゴトンゴトンと重い音を響かせながら、石の引き戸は簡単に開いてしまった。老神官唖然。
扉の向こうには、光が満ちていた。眩しすぎて、向こうは何も見えない。
「じゃ、私行くから。」
リリィは光の中へ足を踏み出す。
「はっ!お、お待ちを…!」
老神官も足を踏み入れようとする。が、
「うはぁっ!?」
老神官だけが、なぜか弾き飛ばされる。その無様なさまを横目に、リリィは光の奥へと進んでいった。リリィの姿が完全に見えなくなると、門扉は再び重い音を立てて閉じてしまった。老神官は、その様子を呆然と見ているしかなかった。
しばらく光の中を歩くと、突然目の前が開けてきた。リリィが立っていたのは、お花畑だった。色とりどりの見たことのない花が、辺り一面に咲いている。空を見上げれば、雲一つない真っ青な空が広がっている。心洗われる、まさにこの世のものとも思えぬ絶景だった。よく見ると、小高い丘の上に、何やら建物らしきものも見える。古代の美術様式を用いた、簡素ながら立派な宮殿のようだった。
「ここが…、神の庭…?」
「その通り。ようこそ、リリィ。歓迎するよ。」
突如後ろから声をかけられ、リリィは驚いて振り返る。そこには、白いローブをまとった、妙齢の美しい女性が立っていた。女性はにこりと笑うと、
「改めて、神の庭へようこそ。リリィ・クリエット。私が神。ロゥロだ。」
と名乗った。
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