ハレのちアメときどきユキ!?

How is the weather? [Haruhi]

高校生になってから僕は変わった。というか、変えられてしまった。

「はーるひちゃーーーん!」

この声は…　やっぱり時雨だ。中学から一緒にいる男子だ

高1で生徒会に所属しているエリート　同じクラスで部活も同じ剣道部

運動神経抜群　イケメン　秀才　この三拍子がそろえばモテないはずがない

女子に聞けば俺様男子らしい　僕からすればわがままなヤツだ

まぁ女子への対応は全然違うからなぁ…

「なぁに浮かない顔してんの？はるひちゃん。」

「考え事してただけ。それに、いいか時雨。」

「ん？なぁに？」

「僕は女じゃない。だからちゃん呼びするな。」

「わかったよ…。カワイイからちゃん呼びしてただけなのにぃ。」

「思ってもないことを言うな 時雨。」

「時雨くーん!」遠くから数人の女子が時雨のことを呼んでいた。

僕たちに近づき「時雨君 一緒に帰ろ。」時雨はやっぱモテるなぁ。

改めて実感させられた瞬間だった。邪魔しない方がいいよな。

「じゃ 僕は先に帰るね。」

「アッ！待って 晴陽！ 」

「ん？女子達と帰るんでしょ？」

「いや。みんなごめんねぇ、俺今日晴陽と帰るから。また今度ね。」

やっぱり単なるわがまま男子だ 女子からの誘いを断るなんて本当にひどいやつだ

そう思いながら僕らは教室を出た

　　　　　　　　　　　　　　　帰り道

「なんで断ったの？」

「だって晴陽と一緒に帰りたかったんだもん。」

「はぁ…　だから、思ってもないことを言うな。」

時雨の欠点ならいくらでもいえる

酷い　バカ（性格的に）　思ってもないことを言う　女子には優しい

言っても理解しない（まず理解しようともしない）　ふざけてるetc

ここまで言っても足りないくらいだ なんでこんなヤツがモテるんだろう

僕には理解できない まぁこんなやつだからそばにいたくなるんだけどな

ほっとけないていうか ほっといたらどっか行っちゃいそうな人だからな

こいつを一文字で表すと「犬」だな

「おーい。聞いてる？」

「アッ ごめん 全く聞いてなかった。」

「まぁいいや。また明日話すし。じゃぁね」

「じゃぁね」

すごい あいつ観察力は人一倍あるんだよな うらやましい

でも なんで聞いてないってわかったんだろう 明日聞いてみよ

僕は家に着いてもそのことばかり考えていた そう時雨のことばかり