第7話 閑話! その後始末と未来に向けて!

 小さな騒動が立て続けに起こったのはそれからでした。

 まずユーグ王子がランカシーレ女王に不思議な術をかけたかどで、ユーグ王子は南の王国へと戻されてしまいました。ユーグ王子はランカシーレ女王と話そうとしないばかりか、何故か銀色の棒状のものを極端に怖がるようになりました。そして馬車の色は橙色だったのですが、何故かユーグ王子の命令で青色に塗りつぶされていました。そしてユーグ王子が帰国してしばらく経った後に、ユーグ王子は自分の後宮にいた女性たちを実家に帰したようです。百人ほどの女性たちはその後どうなってしまったのでしょうか。誰も知る由がありません。

 それからおなかに傷を負ってしまっていたレビアは、治癒の完了とともに正式にランカシーレ女王の侍女として採用されました。これまでランカシーレ女王の幼馴染であったというだけのレビアでしたが、今回の事件の行動力とその気概は皆の心を打ったようです。この出来事は、ランカシーレ女王をはじめとする女性の立場が確固たるものになった契機として、ゴットアプフェルフルス国の歴史に刻まれることになるでしょう。

 そして最後に、一番大きな報せがゴットアプフェルフルス国中を駆け巡りました――。

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